歌手活動20周年のEXILE ATSUSHI「1人の人間としての幸せに重きを置くように」コロナ禍で変化 「家族を持ちたい」願望も

 

強くてハッピーなEXILEであることは守り抜いてほしい

――グループ活動から離れてしばらく経ち、現在の14人体制の新生EXILEを見てどう感じていますか?

グループとして活動していた頃は全然思わなかったんですけど、自分はEXILEの看板的なすごく大きな部分を背負わせていただいていたんだなというのを抜けてから感じるようになり、同時にいろいろと考えさせられました。常に1/15というメンバーの中での一つのピースとして一生懸命努めてきたつもりだったので、客観的に見て“EXILEのデビュー当時からいたあのサングラスの男がいなくなる”というのはどんな意味なのかと、知らされた気がします。彼らが苦悩しているのかもしれないと心配になることもありました。しかし、日々奮闘している新生EXILEを見て、また自分がいた時にはできなかったことを実現しようと努力しているんだなぁ、と今は感じています。あとEXILEはLove, Dream, Happinessで子どもたちが夢を叶える大切さを伝えてきたグループなので、そういった無償の愛みたいな精神は引き継いでほしいなと思います。強くてハッピーなEXILEであることは、これから先どんなに形が変わろうとも守り抜いてほしいですね。

――EXILE TRIBEにはATSUSHIさんに憧れて歌手を志した後輩がたくさんいらっしゃいます。先輩として後輩にどんな背中を見せ続けていきたいですか?

彼らにはまだ大した背中は見せられてないです。せいぜいセミの背中くらいの大きさじゃないですか(笑)? けど僕が30代前半くらいの頃、ちょうど後輩たちの勢いが出てきたんです。すごくおこがましいですが、その時は彼らにも「自分たちのようであって欲しい」と思ったりしたこともありました。けど人間みんなそれぞれ特性も違うし、全く同じになんてなるわけがないんですよね。歌手なら形にこだわらずそれぞれの表現があっていい。でも曲作りや音楽への情熱に関しては「ATSUSHIさんこだわっているよね」と感じてくれたらうれしいなと思います。それは時にお金も労力もかかりますが、音楽へのこだわりは持ち続けたい。