【インタビュー】DOBERMAN INFINITYがコロナ禍で見つけたもの。

ヘアメイク・ m.o.、七絵 スタイリスト・ 菊池 大和 (Rising Sun) 撮影・蔦野裕

ヒップホップグループのDOBERMAN INFINITYが最新アルバム『LOST+FOUND』をリリースした。コロナ禍を経て、制作・リリースされた本作は、オリジナルアルバムとしては前作から約4年3カ月ぶりとなるアルバムだ。コロナ禍のこの2年、コンスタントに数々のシングルを発表し、新しい音源を届けて来た彼ら。最新作にはどんな思いを込めたのか。まもなく本作を携えてのツアーも始まる。メンバーに聞いた。

 

ーー お久しぶりにお会いできました。

GS:僕らもこうやって媒体のみなさんに足を運んでもらって、話を聞いてもらって、写真を撮って、1日ずっと取材というのは本当に久しぶり。この前したのは……2019年?

P-CHO:取材の機会はあったけれど、ほとんどリモートだったからね。

ーー こうした取材だったり作品のプロモーション活動も少しずつコロナ前に戻ってきたっていう感覚でしょうか。

KUBO-C:そうですね。うれしいよな。

KAZUKI:うれしいですよ!

ーー それでは早速、最新アルバム『LOST + FOUND』について聞かせてください。まず今作ですが、12曲入りのパッケージ版(CDアルバム)をリリースして、それからCD収録曲を含めた24曲で構成した完全盤を配信リリースという、圧倒的なボリュームです。こうした構成になった理由を教えてください。

SWAY:アルバムを作ろうってなった時にはもう、このボリュームでやろうと決まってたんですよね。

ーーその時点で、収録すべき曲がそれだけあったということですか?

SWAY:そういうことじゃないんですよ。このボリュームで作りたいから、それを何月にリリースするとなると、1カ月に何曲必要みたいになって……、みんなで、うぇ―ってなりましたから(笑)。

P-CHO:アルバムの制作を本格的にスタートしたのは今年の初めだったからね。

GS:シングルだったりコロナ禍で作った曲もありましたけど、新曲はそんなにね…

SWAY:順番的には、ボリューム、アルバムタイトル、レッツゴーです。

ーー では、なぜこのボリュームで届けようと思ったのか聞かせていただけますか?

P-CHO:自分たちは音楽を武器と言い続けてきたグループです。(前回のオリジナル作品から)4年3カ月も空いてしまったし、そのブランクを埋めるべく曲を出したいと思いましたし、それだけのものを提示したいと思いました。最初は2枚組の話もあったんですけど、最初にフィジカル(CDパッケージ)で出して、完全盤を配信で出すというアイデアをもらって面白いかな、ということになって。

ーー2枚組のアイデアもあったから完全盤は24曲収録というのもありそうですね。実はこのボリュームについて聞いた時、この4年3カ月の間に、いい曲がたくさん生まれて、意識せずとも曲それぞれに共通するメッセージがあった、というようなストーリーを想像していました。

KUBO-C:「6 -six-」「konomama」「夏化粧」「Updating Life」と、シングルは出していて……むしろ、ずっと制作はしてました。

GS:それしかやれることがなかったからね。

SWAY:時間だけがあったから、やったことないことをやってみようみたいな考えはあったかな。「Superlady」が生まれたのもその時だし。みんながやりたいことを集めて、そこに向けて、トラックメーカーやプロデューサーさんもお願いして、戻ってきたものをまたみんなで聞くみたいな作業も多かったですよね。

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