赤井沙希の10周年記念ロードが3・21後楽園での高梨将弘戦でスタート。「高梨さんが知らない部分の私を出せたら勝機はある」【DDT】

 プロレスラー、タレント、そしてエステティックサロン「Riviera」のオーナーセラピストと三刀流で活動するDDTプロレスの“紅一点”赤井沙希。2013年8月18日、東京・両国国技館でのプロレスデビュー戦(高梨将弘&チェリー&赤井vs福田洋&世IV虎=現・世志琥=&志田光)から10周年目を迎えた。その記念ロードの第1弾として、DDT旗揚げ26周年記念興行「Judgement2023〜後楽園史上最長5時間スペシャル〜」(3月21日、東京・後楽園ホール)で高梨との一騎打ちに臨む。そこで、その赤井に高梨戦、10周年のことなどを聞いた。

3・21後楽園から10周年記念ロードがスタートする赤井沙希

――3・21後楽園での「10周年記念試合vol.1」での高梨戦が決まりましたが心境は?
「10周年で記念試合をやるとか、そういうプロレスあるあるとかよく知らなくて。第1弾って出てたんで、第2弾、第3弾があるのって? どんなカードになるんだろうと思ってたら、10周年を絡めて高梨さんとシングル。2度、3度ビックリしました」

――デビュー戦で組んだ選手、その後もいろいろ縁があった選手とシングル戦をやる気持ちは?
「高梨さんはデビューのとき組ませていただいて、デビュー前に道場で公開練習とか見ていただいたりしたんで。プロレス界のなかのDDTのお腹にいるときから、すべてを知られてるんで。プロレスラーとして生まれて、今ここまで10年育ってきた過程で、悩んでたりとか、くすぶってたりとか、いろいろアイデアとか考えてた姿も全部知ってる選手なんで。生まれてからここまですべてを知られてる点では、なんだかんだDDTで一番怖いと思ってます」

――デビュー前からいろいろ知られてるからこそ怖いですか?
「そういう意味もありますし、すごい怖くて、いろんなとこをメチャメチャ見てるし。DDTはもちろん海外、他団体、すごい冷静な目線で物事を見て。すべてを冷静に見てるという意味で、今の自分が高梨さんの厳しい目線から見たら、どうジャッジされるのかという怖さもあります。試合のことでアドバイスをいただいたり、頭が切れる選手なんで怖さは感じてます」

――2018年7月31日、東京・新宿FACEでの「KING OF DDT」1回戦で対戦されてますが(赤井の負け)、シングル戦は1度だけですか?
「1回だけです。このトーナメントには毎年エントリーされてなかったんですが、下村大樹選手が欠場になって、私が代わりに出ることになって、その相手が高梨さん。いつもタッグを組んでて、組んだらあんなに心強いのに、あの鋭い目で対戦相手としてにらまれたら泣きそうになりました」

――戦う以上は勝ちにいかないといけませんが。
「怖がってたり、どう見えるんだろうとか気にはなるんですけど。高梨さんが知らない私もいるし。高梨さんが経験してないことも経験してきた。私が熱くなればなるほど、闘牛士みたいにさらっとかわされそう。でも高梨さんが知らない部分の私を出せたら勝機はあるのかなと思ってます」

――高梨選手が知らない部分を出せたら勝機がありますか?
「私が高梨さんより勝ってるところ、勝てることはどこだろう? 高梨さんの手の上で転がされそうとか思ってたんで。高梨さんの引き出しにないことで、ちょっとビックリさせたりするしかないのかなと。でもこの10年のドラマをぶつけられる相手だと思ってます。偉大な先輩です」

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