SOG世界タッグ王者・前口太尊が勝村&和田とのV2戦に武者震い。「あの2人は超強いんで、勝てば誰も文句言う人はいない」【ガンプロ】

6・3高島平で勝村と和田が挑戦表明

――1月には渡瀬瑞基選手の持つシングル王座(SOG世界無差別級)にも挑戦しました。プロレスのタイトル戦は初。敗れましたが激闘になりました。そのタイトル戦を通じて、ベルトが欲しくなりましたか?
「キック時代から激闘になっちゃうんです。それをプロレスの舞台でも、お客さんに魅せられる試合をって。あのときは負けちゃったけど、できるんだなと自信になりました。しかもハードヒットではあったけど、メインも初めてだったんで。ベルトが欲しいと思いました」

――その辺からうまく打撃とプロレス技がミックスできるようになりましたか?
「そうですね。ミックスできましたね。技の引き出しが多い選手にあこがれてたけど、これもこれもってやっちゃうと、頭がパンクするんで。パンチドランカーなんで。やってることは単純ですよね。蹴り、ヒザ。プロレス技って、ブレーンバスター、ボディースラム、タイソンスプラッシュ、超しょぼいジャーマンがあります。あとファイナルカットをタイソンカットという名を付けてるんですけど、それくらいしかない。それは必殺技につなげるための技ですよね。大技はタイソンスプラッシュだけですよね。でも打撃で全然倒せるんで」

――キックでベルトを獲ってますが、プロレスでもベルト、しかもキックにはないタッグで戴冠して感慨深いものがありますか?
「そうですね。2競技王者になったわけですよね。なったけど、これまた悔しい話ですけど、キックのファンがプロレスを小バカにする人が多くて、それが許せなかった。どんどん試合を見てほしい。こんだけ今、激闘をやって、試合も勝って、チャンピオンにもなって。ていうのをあまり知られてないんです。もっとキックとプロレスのファンを融合させたいんです。そうすればプロレスを見てくれる人が増えると思う。プロレスファンだけじゃなく、そうじゃない人たちも見てくれたら。そのために、どんどん活動していきたい。露出する部分ではなんでもやろうと思ってます」

――戴冠した翌日に初防衛戦がありましたが、キックではあり得ない試練でしたか?
「試練でしたけど、みんな連チャンで激しい試合をしてるって聞いてたんで。ついに自分もそっち側の人間になれたって。喜びましたね、さらに次の日も、1日開けて、また次の日も試合だったんで。だからうれしい。キック側の人からは“そんな試合があるんだ。売れてる”と思われてるんで。キックからプロレスやってる人は数人いると思うんですけど、その人たちより自分は絶対露出してると思う」

――6・3高島平で勝村周一朗選手&和田拓也選手から挑戦表明がありました。この2人なら異存なしですか?
「もちろん。格闘技の先輩にあたるわけで。競技は違いますけど。格闘技からプロレスをやってる先輩ですよね」

――2人とも総合でチャンピオンだった選手。関節技は警戒したいところですよね?
「関節技しか警戒してないです。立ち技では自分には絶対勝てないんで。自分にはプロレスではやってない立ち技とかいくつもあるんで、立ち技で恐怖心を植え付けるしかない。寝ないと自分には勝てないと思います」