SOG世界タッグ王者・前口太尊が勝村&和田とのV2戦に武者震い。「あの2人は超強いんで、勝てば誰も文句言う人はいない」【ガンプロ】

5月6日の初防衛戦では前口がコーディから勝利

――「ガンバレ☆クライマックス2021」トーナメント1回戦での高岩戦(2021年10月24日、新木場1stRING)がプロレス2戦目ですよね?
「ハイ。デビューして、1カ月後にハードヒットに出て。その後、DDTの彰人さんに連絡したら、ガンプロを紹介してもらったんです」

――いきなり、実績も名もある選手とのシングルだったんですね?
「何もできないなって。でもそこがゴールじゃないから、試合が終わったら前向きでした。これは辛いとかヤバいとか、あんまり思わなかった。というか、自分もくぐってきた修羅場の数では他のプロレスラーより絶対負けてないんで。そこは自信があった」

――その試合の後、高岩選手は「ガンガン来られて頭が痛くなって、2度と対戦したくないような選手」と表現されてましたが。
「そうなんですか。うれしいですね。エルボーは格闘技と似てる部分があって、自分はヒジも得意だったんで。それくらいしかないですよね。スタミナ、体力は多分、自分のほうがあるんです。技術面だけですね。経験とか」

――当初は打撃技を封印されていましたが、誰かのアドバイスがあったとか?
「キックをやったらプロレスを覚えないと思ったので封印しました。そのおかげで、得意な武器を封印することがどんだけ苦しいことか分かりました。だけど、あれでだいぶ覚えました。キックを出せば、なんとなくできちゃうんです。キックからプロレスラーになった人が、そればっかやってるんで。なんとなくできちゃうじゃ、プロレスファンにも失礼なんで。ちゃんとイチからやるぞという姿勢を見せたかったんです。何でもそうじゃないですか。中途半端にやるのはお客さんに失礼なんです。チケットだってそんなに安くないんで。前口太尊だけでも5000~6000円払う価値があると思わせたかった」

――しばらく経ってから、蹴りを使うようになったのはプロレスを覚えてきたからですか?
「覚えてきたのと通用しないからですね。あと体格が小さいので。もういいだろって、6戦目くらいに解禁しました。それでも勝てないから、どうしたらいいんだろうなって。去年の大田区(7月10日)が自力初勝利だったんですけど、9カ月もかかった」

――ガンプロへのレギュラー参戦から1年半。これだけ出てるとガンプロ愛が芽生えましたか?
「最初に定期参戦させていただいて、月2~3回くらい試合がある。出させてもらってるんで、ガンプロ愛は強いですね。それに初めて巻いたベルトがSOG世界タッグだったんで。獲れてよかったですね。ただ光留さんのネームバリューが強いんで、光留さんに頼ってると思われたくない。王座決定戦(5月5日、後楽園ホール)では、高岩さんからキッチリ勝って、ベルト獲ったし。ダン・ザ・ダッド&コーディ・レインとの初防衛戦(5月6日、高島平区民館)もコーディから獲ったんで、たぶん光留さんの陰に隠れてる前口太尊じゃないと思う」