対戦相手が2度変更も平然。平良達郎「最終的に5位の選手との対戦で、しかもメインイベント。持ってんな、俺」【UFC】

 現在、UFC5連勝中で、フライ級13位の平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)が「UFCファイトナイト・ラスベガス93:ペレス vs. 平良」(6月16日、米ラスベガス/UFC APEX)のメインイベントで同5位のアレックス・ペレスと対戦する。日本人選手がメインイベントに出場するのは2017年の「ファイトナイト・ジャパン:サンプルー vs. 岡見」での岡見勇信以来、6年9カ月ぶりとなる。その平良の試合を前にしたコメントが大会を配信するU-NEXTを通じて届いた。

メインイベントに出場する平良達郎(©U-NEXT)

 試合まであと2日となりました。現在の心境は?
 「もう“もうやるだけ”という感じで、あとは体重を作って。減量も順調で、わりとリラックスしているなって感じですね。試合に集中しています」
 
 今回、最終調整をデンバーで行ったそうですね。どのような意図で?
 「初めての経験なんですけど、よりアメリカの環境に慣れてここで最後追い込むことによって試合でもっといいパフォーマンスできるかなと思って、3週間前入りでキャンプを積んでここにきました」
 
 作戦などは立たうえで、あくまで調整意図だったのでしょうか。あるいは米国のジムでも新たに吸収するものがあるというつもりで?
「もちろん松根(良太)さんと沖縄で作戦を立ててスパーリングに落とし込んでいくということはして、行きました。そこから、またアメリカに来てからまた違った視点でのアドバイスももらえたりして、総合的にファイトウィークに突入した感じです。試合前にアメリカに練習に行くこと自体が初めてでしたけど環境が切り替わることで濃い2週間を過ごせたと思いますし、すごく発想が広がった感じがします」
 
 出稽古先にはペレス選手を知る、もしくは対戦経験のある選手だったり、具体的に対策になるような収穫はありましたか?
「そういう選手はいなかったのですが、コーチや練習仲間がアドバイスをくれたりして。“ありがとう。試合に落とし込むね!”と言ってきました。いろいろと助言をいただきました。動きのアドバイスだったり、コーチがちょっとペレスの動画を見てくれて“こういう動きをしたらいいよ”とか。そういうのは結構もらいました」
 
 あらためて、対戦相手であるアレックス・ペレス選手、そしてペレス選手との対戦について試合直前の今どのように思っているのか、教えてください。
「総合的に強いと思ってるんですけど、ペレスは自分のペースになったらというか、気持ちよく前に出させてしまうとだんだん乗ってくるので、そこでペース争いの部分で最初1、2ラウンド勝(まさ)っていけたらなって思ってます。いい時はコンビネーションをつなげて打ってくるので、その前に打つことだったり、その後にしっかり返すことだったりをして相手が“なんかリズムがつかめないな”となるように、常に相手にストレスを与えていきたいと思っています」
 
 ペレス選手の負けるパターンとして、フィゲイレード戦や現王者のパントーハ戦など、変則的なチョークでフィニッシュされています。そういう戦績はグラウンドを得意とする平良選手にとっては良い情報となっているでしょうか。
「はまれば、そういう1ラウンドでの勝ち方も想像してはいますが……ただはまらない、ああいう勝ち方はしない可能性が大きいので、その後のことを考えてトレーニングしていますし、試合のイメージも5分5ラウンドのなかで後半にしとめるプランもありますね。5ラウンドマッチは初めてですし、消耗戦もしてみたいです。……ただ、それでも僕は1ラウンドから倒す気で行きます!」
 
 今、5ラウンドあることに言及されましたが、これまで5ラウンドマッチはあれどそこまで行くことがなかったこともあり、4ラウンド以降に突入するのは未知の領域です。もちろん3ラウンド以降になることも想定はしているとして、どのような意識でいますか?
「チャレンジの気持ちもありますし、実際どういう疲れ方をするのかな?というようなことは、試合じゃないと分からないので“練習どおり!”と思えるようにしたいですね。自分のベースは崩さずに。ただやっぱり“今、行ける!”ってところで仕留められるような、その感覚は大事にしていきたいです」

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