都民ファーストの会・荒木ちはる都議「障がいのある人たちの声なき声と届きにくい声に注目したい」《都議選2025 注目候補に聞く》

 

世界から選ばれる国際都市 東京を目指し、「稼ぐ東京」を実現する

 下降気味の日本のプレゼンスを上げていくために世界に向けた動きも必要だ。首都東京の役割をどう考える?

「日本の首都は東京。パリ、ロンドン、ニューヨークなどの世界都市の中で、競争をし、世界から選ばれる首都東京となることが、首都東京の役割だと思っています。国際金融都市を目指すこともそうですが、先日『SusHi Tech Tokyo 2025』というアジア最大級のスタートアップ支援のイベントが開催されましたが、GAFAのようなユニコーン企業を輩出すべく頑張っています。

 また円安基調の中で、多くの外国からの観光客の方に旅先として東京を選んでいただいているので観光というところも伸ばしていかなきゃいけないと思っています。観光に関連する産業に連なる仕事に就いている都民もとても多い。プロジェクションマッピングはずいぶん批判されていますが、都庁の「TOKYO Night & Light」がギネス記録になった効果もあって、土日は閑散としていた西新宿が外国人観光客でにぎわっています。プロジェクションマッピングには、日本の技術を世界の人たちに知らせたいという思いもあります。都庁もシンボルですから、そういうことも継続してやっていきたいです」

 これまで話した、子育て、介護、高齢者福祉、障がい者福祉などに予算を充てていきたいからこそ、観光産業やユニコーン輩出など「稼ぐ東京」も実現したい。

「都知事は外交が得意な方なので、先日もトム・クルーズさんがいらっしゃってましたけど、いろいろな形で、東京のプレゼンスをどんどん高めていけたらと思います」

 13日に告示。選挙活動も始まる。昨今、選挙運動においてさまざまな問題が起こっているが、荒木氏はどういう考えを持っているのか。

「小池都知事も結構な被害にあっていましたし、立候補するのが怖いと思う方も、特に女性には多いです。私自身も暴言を吐かれたり物を投げられたりとかヒヤヒヤすることがあります。ただ、そういう行動に出る人たちも、いろんなストレスを抱えてるということだと思うので、できるだけ寄り添ってお話を聞こうとは思うんですけど……やっぱり法に触れてはいけない。ポスターの問題も最低限は守ってほしいと思うけれども制限をされるとそれはそれで違うかなとも思うので。なかなか規制をするのって難しいなとは思います」

 22日に投開票。荒木氏は当選した後にどんな景色を見せてくれるのか。

「困っている人たちの声をしっかりと支援ができる制度にしてお返ししたいと思います。お一人お一人のご意見も伺いながら、福祉や医療が必要になった時の体制も完備したいです。例えば、ベビーシッターの制度。障がい児は年間144時間まで補助だったものを288時間に伸ばしたり、小学3年生までしか使えないんだけれど障がい児は小学校6年まで延ばしたりして、より使いやすくしたのですが、もっと使ってもらえるようにしたい。今も荒木さんが作ってくれた制度で助かってますという声を有難くいただきますが、それをもっともっとたくさん増やしていきたい。

 

(聞き手・TOKYO HEADLINE 一木広治 / 構成・TOKYO HEADLINE 酒井紫野)

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