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大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第23回 『キキマス!』からドラマ主演まで! なんかすごい、2014年。
今年も残すところ、あとわずかになってきました。クリスマスも来週。もうすぐですね。
クリスマス・イブの24日、ついに主演ドラマがオンエアになります。タイトルは『e-のスピリット』。以前、このコラムでも少しお話しましたが、本当です、主演なんです。2014年は『キキマス!』が始まって、『ゴッドタン』があって、そしてドラマ主演まで。なんか、すごいですね。
地球を守るヒーローを選ぶオーディションをするというドラマで、僕は怪しい試験官・一石(いっせき)という役どころ。雑誌に掲載された募集広告を見て集まった若者8人を面接していきます。「どうしてヒーローになりたいの?」「ヒーローになると死ぬこともありますけど、それでもなりますか」。いろんな質問をぶつけていくなかで考え方が変わってきたりして面白い。「君は自分の名誉欲のためにヒーローになりたいんだ」なんて追い込み方もします。性格がめちゃめちゃ悪いの。僕に、ぴったりじゃないですか? そのやりとりが、出演している役者さんそれぞれの人生に照らし合わせたものになっていくっていう。撮影も楽しかったなあ。みんな、知恵熱出してました。TBSの『オトナの!』(毎週水曜深夜1時46分〜)のなかで流れるのでよろしくお願いします。
僕、このドラマに関わることができて、すごくうれしいんです。なぜかっていうと、これ、広告とクリエイティブがうまく融合してひとつの作品になっているからなんです。キャスティングを軸にいろいろな事業を展開している「e-sprit」さんの一社提供で、会社は自分たちのことを宣伝したくてやってるわけだけれど、実際にはドラマを作ってるだけで企業の広告を出してるわけじゃない。クレジットは出ますけど、それ以上のことはないんです。オーディションを題材にしたドラマという作品で、伝えたいメッセージを表現している。このコラムでも何度か触れましたが、CMプランナーの澤本嘉光さんの仕事もそうですよね。広告なんだけれども、犬のお父さんたちがどうなるのか気になって見ちゃうっていう。このドラマもできてるんじゃないかな。
音楽は、the telephonesの石毛輝くんがやってくれてます。それも楽しみですよ。
クリスマス・イブには『e-のスピリット』をよろしくお願いします。上戸彩さんがパーソナリティを務める『第40回ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』(ニッポン放送、24日正午から24時間)もね。
EXILE TETSUYA「DANCEの道」第29回「 ワクワクするような目標がめちゃくちゃある」
2014年最後のコラムになりました、今年1年、皆さんいかがでしたでしょうか? 良い事も悪い事も年越しまでには笑って過ごせたらいいですね(笑)。このコラムを書きながらいろいろ振り返ってみるともう29回目なんですね! 初めてこのお話をいただいた時には、正直ここまで続くとは思ってもいなかったのですが、書けば書くほど面白くなってきて、書く事によって自分のDANCEへの考え方もまとまるし、読み返した時に初心に還ることができますし、これだけ自分と向き合ってDANCEの事を考えて文章にする時間ていうのはなかなかできる事ではないので、本当にありがたいなぁ〜と思います。いつも締め切りギリギリになってしまっていてスタッフさんには申し訳ないのですが…(笑)。このコラムを読んでいただいた皆さんからの感想やメッセージは、うれしい限りです! 2015年も許される限り頑張って締め切りと闘っていこうと思いますので、引き続き温かい応援をよろしくお願い致します!
さて今年の反省はたくさんありますが、それも踏まえて来年はどんな活動をしていこうかと考えてみると、言える事とまだ言えない事、たくさんありますが、今からワクワクするような目標や夢がめちゃくちゃあります!
EXILEとしては第四章が始動して約3年ぶりのアルバムもリリースできますし、ドームツアーも決まっています。改めて考えてみると、これだけ毎年ドームでツアーできる事のありがたさはとんでもない事なんだなぁと思います、応援してくれるファンの皆さんがいてくれるからこそ成し遂げられますし、だからこそ必ず満足してもらえるエンターテインメントを作り上げたいと毎回気合が入ります。
そして、またお芝居もしたいですね、今年はDANCE EARTHの舞台に立たせていただき自分のやりたい表現をすべてやらせていただきました(笑)。USAさんに感謝です! あの期間、物語の登場人物として稽古から千秋楽まで没頭できる時間がたまらなく好きです! お芝居も歌も(笑)またやらせてもらえるように自分磨きをしておきます!
そしてそして、自分の個人活動でもあるEXILEパフォーマンス研究所もまだまだやりたい事だらけです! DANCEをスポーツに!というテーマを2011年に掲げてから3年、いろんなインプットをしてきて、だんだんと形になってきましたし、これから形になりそうな事もあります、TETSUYA’sカリキュラムも来年は更にパワーアップしていきたいですし、靴もまた作りたいし、大学の講義もやりたいし、スーパーニュースさんでやらせて頂いたスポーツリポーターもやりたいし…新しくスポーツDANCEなんてモノも作りたかったり(笑)。
並べてみるとやりたい事だらけで、もう1年埋まった感じがしてしまいます(笑)。実際にはどこまで形にできるか分かりませんが、自分の大きな夢である、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開会式で踊りたいとか、僕らがやっているDANCEを競技にしたいとか、そこにつながる活動をしていきたいです。なかなか難しいのは分かっているのですが、だからこそ楽しんで一つひとつ丁寧に心を込めて形にしていきたいと思います。 もうすぐ2015年が始まります、皆さんにとって素敵な2014年の終わりと2015年の始まりが同時に訪れますように心から願っています。大晦日には紅白歌合戦で最高のパフォーマンスをしたいと思いますので、ぜひ見ていてください!
大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第22回 ベイスターズを応援するための物語ができた!
今年最後のリスナー感謝ウイークの真っ最中です。初日の8日は、大阪から浜村淳さんが駆けつけてくれましたが、出演が終わったらそのまま新幹線に乗って大阪に帰っていきました。番組が終わるころにはもう静岡ぐらいまで行ってるっていう……なんだか、すごいですね。
今年も残すところわずかです。1年を振り返ったり、来年の抱負だとか、やりたいことを考える時期になってきました。このコラムでもそれを……っていうもんで、分かりました! 「来年は横浜DeNAベイスターズを応援することに決めた」で、どうでしょう。この1年で、そのための物語ができたんです。
4月に番組がスタートして、野球はもちろん、いろんなテーマでお話をしてきました。面白いって思うことばっかりだったけど、なかでも特に面白かったのがベイスターズ! というか、ベイスターズのファンが面白い。番組でも取り上げたけど、「ベイスターズのためにクライマックスシリーズを残してほしい」だとか、2013年のシーズンが終わってベイスターズが掲げた目標が「来年はクライマックスシリーズに行きます!」だったとか。それに対して、ファンが「オーッ!」って素直に盛り上がっていただとか……ベイスターズを取り上げると寄せられるメールが面白すぎる。 番組を一緒にやってくれる脊山さんもユニフォームを持ってるぐらいだし、面白い人はみんなベイスターズファンなのかって思います。
子どものころから野球が好きで、地元に近いチームということで広島、好きな選手や監督がいるから中日と、いろいろ応援をしてきました。で、ベイスターズを応援しようって決めるには、面白いに加えて、もうひと押しが欲しかったんですよね。なんか、応援するストーリーが欲しくって。そこで、坪井智哉コーチなんです。来シーズンからベイスターズの一軍打撃コーチ補佐に就任が決定。これでできました、物語が!
自分のブログにも書いたんですが、坪井コーチとはちょっと思い出があるんです。大地さんがエアギターで世界一になったというのに、ダイノジがうまく行ってなかったころのこと。ダイノジで北海道のレギュラー番組を持っていたこともあって、日本ハムファイターズの試合もチェックしていたんですが、そこで見た坪井コーチ、いや、坪井選手のヒーローインタビューがめちゃめちゃ面白かったんで、その思いの丈をブログに書いたんです。そして、優勝パレードの時。番組で中継に行ったら、坪井さんが僕を指さしていったんですよ。「ブログ、ありがとね」って……。
阪神、日本ハム、オリックスと球団を渡り歩き、アメリカにも行っていた坪井コーチ。僕なんかのブログを読んでいてくれた彼がベイスターズに! これはもう、ベイスターズを応援するしかありません。2015年は坪井コーチを見るってことでベイスターズを応援していきますよ。今のところは面識っていってもブログの件しかないんだけど、もっと近づけたらなって思っています。
沖縄キャンプも見に行く予定です。みんな、野球のキャンプ、行ったことがありますか? 行ったらいいよ。野球が分かんなくてもお祭りだから。行けば楽しいの。みんなで僕とキャンプを楽しもうよ。……どっかの媒体、その様子、密着してくれないかなあ。ねぇ、TOKYO HEADLINEさん…?
All the Best!! EXPG Report 最終回
すごい集中力とスキルの高さ、自分も負けていられない!
EXPG東京校に行ってきました! 一番近くにあって、一番行きやすい場所なのですが、意外に一度も行っていない学校でした!
今回のレッスンでは新曲の『O.R.I.O.N.』をレクチャーしました。アップテンポで難しいフリとノリが入っているのでレッスン時間内に教えれるか不安でしたが、東京校のみんなはレベルが高く一時間ぐらいでサビの部分をアッサリ覚えてしまいました。すごい集中力とスキルの高さに、自分も負けてられないと熱が入りました!
レッスン後には生徒のみんなの質問や雑談をして盛り上がり、僕自身もパワーをたくさんもらいました!
全国各地の学校に行きましたが、みんなが目標に向かい一生懸命頑張っているパワーは計り知れないエネルギーだと感じました!
ALL THE BESTは一旦、今回をもって終了します! 2015年はまた違う形で皆様にエンターテインメントの魅力をどんどん伝えていきたいです。
三代目としては来年ドームツアーも控えていて、ワクワクが止まりません(笑)。皆様に楽しんでいただけるように頑張ります! これからも応援の程、よろしくお願い致します!
鈴木寛の「2020年への篤行録」 第15回 世代別選挙区導入の論議を
「民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば」。有名なチャーチルの名言ですが、これは第二次世界大戦終結から2年後の1947年の下院演説で語った言葉でした。独裁体制のナチス・ドイツ相手に苦闘し続けた体験、そして冷戦期の始まりでスターリン体制のソ連が新たな脅威になりつつある国際情勢が、こういう皮肉めいた言い方で民主主義を評させたのでしょう。
この言葉の前段には「民主主義が完全で賢明であると見せかけることは誰にも出来ない」。チャーチルは先見性に優れていた政治家です。早くからナチスの脅威を予告し、首相になる前の政権が宥和的な外交政策を取ることについて反対していました。やがてその予測は的中し、国の危機感が高まったところで彼は政権の座に就くわけですが、独裁国家に大戦で勝利した後、今度は民主主義の機能不全をまるで予見していたかのような言葉に彼の達見ぶりを見て取れます。
議会制民主主義は民意を反映した政治を行い、独裁的な権力行使を抑制することにメリットがあるわけですが、現代社会のように社会が複雑化し、有権者の価値観が多様化してくると、その世相を反映したように議論が堂々巡りになり、意思決定が滞る、あるいは自分たちの利益を適格に代弁する代表者がいなくなる、という事態に陥ります。まさに民主主義の弱点です。かつて日本の国会で衆参の多数派が分かれた「ねじれ国会」もそうですし、近年では米国議会が連邦債務の上限引き上げを巡って紛糾し、デフォルト寸前まで至ったのが典型的な事例でしょう。そして今は人種を巡る問題で全国的な暴動に直面しています。
日本でも衆議院が解散し、総選挙が2日からスタートしました。この原稿が掲載される頃には選挙戦は中盤でしょうか。しかし争点が見えづらい選挙と言われ、報道各社の世論調査を見ても解散に納得しない方が6、7割に達します。若者は財政や社会保障制度破たんの可能性を含め、本音の議論を聞きたいのに、各政党は多数派の高齢世代のマーケティングに終始しています。それがまた若者を失望させ選挙から遠ざけてしまう負の連鎖になっています。
地域別で利害を調整する意味で選挙区がありますが、いっそのこと東大の井堀利宏先生が提唱する年代別選挙区の導入により、各世代の利益を代表する議員を送り出すようになれば政治への関心も回帰するかもしれません。ネット投票を自宅で出来るようにするようにもなれば、選挙の風景は一変しそうですが、まだまだ五里霧中です。しかし、この国に彷徨っている時間は無いのですが。。。
(東大・慶大教授、元文部科学副大臣、前参議院議員)
江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 目黒のさんま(めぐろのさんま)
落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。
格闘家イケメンファイル Vol.14 瞬速の貴公子 戸邊隆馬(とべりゅうま)
Krush−55kgで活躍、11月3日に行われた『K-1 WORLD GP 2014〜−65kg初代王座決定トーナメント〜』のプレリミナリー・ファイト−55kgでは、鈴木優也に勝利した戸邊隆馬。現在24歳、どのような道をたどり格闘技の世界へ。
「ジムに入ったのは中学3年生の時、15歳でした。きっかけはテレビで見たK-1に出たいと思ったから。それ以前にも3歳から合気道、5歳から空手をやっていたので、格闘技は好きでしたから。僕がやっていた空手はガツガツ当てるやつではなく、寸止めで型を重視するやつでしたが、中学3年生の時に、グローブ空手という当てにいく空手の大会に出て勝ったことで、パンチするのは楽しいなって火がついちゃいました」
女性ファンが多いというのもうなずける端正な顔立ち。さぞやモテたことと推察しますが…。
「そんなことないです。中学、高校は周りの友達のほうが全然遊んでいましたし、最近もまったく遊びとか恋愛はないですね。高校生の時はちょっとありましたけど(笑)。でも本当にプロになってここ2、3年ですごく意識が変わりました。イケメンと言われることについては、恥ずかしいですが、素直にうれしいです。男女を問わず応援していただくのは、力になりますし、ありがたいことだと感謝しています。でもたまに格闘技をやっていると言っても信じてもらえないことがある。見た目が弱そうとか(笑)。それでたまに腕相撲を挑まれて、意外と簡単に負けちゃうんです。それでますます大丈夫かと(笑)」
そんな戸邊の趣味とは…。
「散歩です。目的もなく歩いて、景色を眺めたり、音を聞いたり。近所を歩くことが多いですけど、地元の横浜でもよく散歩をしています。海を見に行ったり、この時期だと星空を眺めたりとか。とにかく自然が好きなので、一人で高尾山に登って写真を撮ったりもしますね。あとは、スイーツが大好きなので、スイーツの食べ歩き(笑)。もう、そこら辺の女の子とかより全然好きな自信があります。どら焼きとか和のスイーツも好きですが、今流行りのパンケーキとかフレンチトースト、あとケーキ系ならタルトも好き。試合が終わったら、必ず食べに行くのが恒例です。試合前は減量していて食べられないから、そういう時はスイーツのお店をグルメサイトでチェックして、気を紛らわせています」
スイーツ男子の一面を見せる戸邊だが、好きな女性のタイプは、結構俺様系?
「格闘技という、自分が一番やりたいことがあるので、そういうわがままについてきてくれる人がいいですね。支えになるような。僕がすごくわがままになると思うので、それに寄り添ってくれる人。芸能人では中学生のころから上戸彩さんが好きです。結婚してちょっと熱は下がりましたけど(笑)」
2015年1月18日に行われる『K-1 WORLD GP 2015 〜−60kg初代王座決定トーナメント〜』のスーパーファイト−55kgで再びK-1のリングに上がる。
「11月3日の試合で勝ったことが、1月の試合につながっていると思うので、今度の試合も勝って、次につなげたいという気持ちはあります。それは、今後開催されるであろう−55kgの世界トーナメントです。1月の試合は、そのアピールの場になる試合だと思っているので、勝つのはもちろんですが、勝ち方にもこだわりたい。相手の堀尾竜司選手はすごく強い選手ですが、僕は世界しか見てないので、一発で倒します。一発で倒して、名前を広めたい。−55kgにはシルバーウルフの戸邊隆馬がいるということを、格闘技界に轟かせたいですね」
大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第21回 人生、山あり谷あり……大谷あり
THE MANZAI、決勝大会進出者が発表されました。……ダイノジが残れなかったのは残念ではありますが、気持ちはもう次に行ってます。今回選ばれたメンバー、若手も多いですが、博多華丸・大吉さんや二丁拳銃さんとかベテランもちゃんといる。大地さんには、ダイノジもまだ可能性あるぞ、腐らずにやるぞ、来年は決勝だぞ!と。もうそういう気持ち。そのためにも、42歳の老体に鞭を打って、手を抜かず、必死にやろうと思います。そうしたら来年泣けると思う。身体的じゃなくて、自分のなかで盛りあがるって意味でね。
そんなことがある一方で、仕事にはいろんな広がりが出てきてます。いろいろな司会とかドラマの主演とか! また『ゴッドタン』にも呼んでもらえるみたいだし。これ、「言われたとおりにやる」ってことをしてるからかなって思います。そこに楽しみとかやりがいも感じてるしね。
芸能界とか芸人とかエンターテインメントの世界では「言うことを聞く」ってこと、大前提なんです。自分のやりたいことをやる、自分が面白いって思ったことをやるって、すごくカッコよく聞こえるけど、これって実は空気が読めてないってことでもある。これ、『キキマス!』で各曜日のキキマスターや、ゲストにお招きした人たちとお話しするなかで、改めて気づかされたことです。ここでも、何回か書いてきました。大前提であるこのこと、振り返ってみると、ターニングポイントになってます。以前読んだインタビューで、さまぁ〜ずさんも言ってました。売れた理由は台本通りにやるようになったからだって。
例えば僕、改名して、大谷ノブ彦になりました。『いいとも!』にも出ていた開運アドバイザーの安斎勝洋先生とご一緒したことがあって、ちゃんとお金を払ってお願いしたものです。それまで改名とかそういったものはまったく信じてなかったんですけど、出口が見えなかったり、プライドが高すぎるだとか、思いあたることがたくさんあったし、大地さんがエアギターで世界一になったにも関わらずうまくいかなかったのも全部、僕のせいだって思ってて。とりあえず、改名したほうがいいよっていうのを信じてみたんです。
それから変わったかっていうと、変わった。だけど、それは改名したから変わったんじゃなくて、僕自身が改名をするという人に変わったからなんですよね。神社に行ったのにいいこと起きなかったって平気で言っちゃう人、いるじゃないですか。そういう合理的な発言も分かるけど、やったらいいよ、行ったらいいよっていうのをやった人にはいいことが起きるもの、夢も叶うものなんです。
でもそういうターニングポイント、その時は分からないもんなんですよね。だいたい3年ぐらい後に振り返って答え合わせで分かるもの。これがあったからこそ、今がある。あれがあったからこそ今の自分がある。そういう因果関係はほとんど後付けです。もっと複雑で濃厚で緻密で、詳細な出来事の集合体で人生ってできているものだから。
来週8日から、今年最後のスペシャルウイークが始まります。番組では『キキマス!人生劇場 人生は山あり谷あり大谷あり』と題して、浜村淳さん(8日)、板東英二さん(9日)、坂上忍さん(10日)、そして僕がオールナイトニッポンでアシスタントを務めた華原朋美さん(10日)を生放送でスタジオにお招きして、それぞれの“山あり谷あり大谷あり”を伺っていきます。みなさん、いろんなことを乗り越えてきた方々だから、いろんな話、聞けるんだろうなあ。
小池百合子のMOTTAINAI アベノミクス中間選挙。Yes or No!
突然の衆議院解散・総選挙。
私は今回の選挙は「アベノミクスの中間選挙」だと位置付けています。
「異次元の金融緩和 」「機動的な財政政策 (財政出動)」「民間投資を喚起する成長戦略」の三本の矢からなるアベノミクスの最大の目的は「デフレ経済からの脱却」です。
皆が、今日より明日の方が安いと思えば、購買意欲は湧きません。ならば価格を下げて売り込もうとすると、安売り競争に拍車がかかり、ますます悪循環に陥ります。これがデフレです。
企業の利益が出ないからと、人件費を削れば、労働意欲に影響します。昨年よりも今年の給与の方が下がるとなると、がんばる意欲も低減します。給与が下がれば、ますます安い商品やサービスを選ぶようになり、悪循環に拍車がかかり…。
これらの悪循環を断ち切ることを目的とする中で、今年の4月に消費税の税率アップが行われました。駆け込み需要を喚起し、アベノミクスは順調に進んでいるかのように見えましたが、賃金上昇が物価上昇に追いついていません。
安倍総理が最初に手を付けたのは経済界に対する「賃金アップ」要請だったことを覚えていますか。「春闘」は経営側に労働組合が賃上げを要請するものですが、日本は総理大臣が労組の役目を務めるのです。
総理の呼びかけに最初に応じたのはコンビニのローソン。若手社員を中心に賃上げに踏み切りました。ローソならぬローソンが春闘の主役となったのです。
「この春、平均2%以上、給料がアップしました。過去15年間で最高です」
安倍総理は19日の記者会見でこう誇らしげに語りましたが、逆にいえば5%から8%への消費税率アップには賃金の上昇は単純計算でも届いていないことになります。株価が2年たらずで倍になったとはいえ、多くの国民にはアベノミクスの恩恵、実感は届いていないわけです。
第三四半期(7〜9月)の実質GDP(国内総生産)速報値が想定外に下回った(年率換算1.6%減)ことから、景気刺激策を打ち出したくとも、人手不足がネックになっています。円安効果も資材や原料輸入高で相殺されています。
「アベノミクスの失敗」と野党は口を揃えますが、では野党にどんな政策があるのか。あるのは選挙に勝つためだけの「右派と左派のミックス」でしょうか。
ここは、成長戦略を研ぎ澄ませ、労働・雇用環境を整えることです。増税時期の延期と確実な実施の是非を国民に問い、あらためてアベノミクスを前進させる。
日本の正念場において、皆さんの選択と覚悟を確認する、「アベノミクス中間選挙」なのだと思います。
(自民党前衆議院議員)
長島昭久のリアリズム 国家と安全保障を考える(番外編)
総選挙の最大の争点は、アベノミクスの是非だといわれていますが、本コラムでは、番外編として、第二次安倍政権の約2年における外交・安全保障政策について徹底検証を試みたいと思います。
「積極的平和主義」を標榜する安倍首相は、自らの外交をしばしば「地球儀を俯瞰する外交」という言葉で表しています。その言葉通り、就任以来2年間で世界50カ国を歴訪、のべ150回を超す首脳会談を行い、まさに精力的な首脳外交を展開してきました。その眼目は“台頭する中国といかに向き合うか?”にあったことは言うまでもありません。
そのために、中国を取り囲むようにして、日本を中心に北から時計回りに露、米、豪、印といった国々との連携を最重視しました。私は、この四角形を「戦略的ダイヤモンド」と呼びました。もはや準同盟ともいうべき豪州や、対中警戒感を隠さない親日家モディ首相率いるインドとの連携強化に加え、ロシアのプーチン大統領と7回もの首脳会談を重ねてきたのもそのためです。ウクライナ問題をめぐり欧米との溝を深めるロシアですが、中国の影響力拡大が著しい極東における日ロ、日米の利害は完全に一致しています。対ロ外交で独自路線を貫く安倍首相には、エドワード・ルトワックやジョン・ハムレら米国の著名な戦略家も支持を表明しています。
それでも、全てが上手くいっているわけではありません。しかも、この解散総選挙によって、これまで積み上げてきた外交戦略に致命的な空白が生じてしまうことを厳しく指摘しなければなりません。まず、北朝鮮による拉致問題。家族会の皆さんはじめ多くの国民が期待していた日朝交渉の成果はゼロ。どころか、我が国最大の交渉カードだった朝鮮総連本部ビルも手放してしまいました。また、我が国の安全保障の要である米国との防衛協力のための指針(ガイドライン)改定作業も総選挙によって来春まで先送りとなる情勢です。さらに、中国との関係は複雑です。世界が注目した北京APECの場で安倍首相は「前提条件なし」との前言を翻し、日中首脳会談の条件整備として玉虫色の4項目合意文書を交わしました。早期解散を意識した行動と推察されますが、「日本側からの要請に基づき会談に応じた」「初めて尖閣諸島をめぐる日中間の見解の相違を文書化した」などという中国側の宣伝を許してしまいました。
いずれにせよ、総選挙を行う以上、経済や景気をめぐる論争に加え、外交や安全保障の政策論議も堂々と行って参ります。
(前衆議院議員 長島昭久)