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友香の素 vol.143 「全種類、お願いします」

2014.09.29 Vol.627

ここのところ、朝晩が肌寒くなってきましたね。あんなに盛大だったセミの鳴き声も、もう聞こえなくなりました。ガーデンで作業をしていると、トンボやバッタの姿をよく見かけます。先日の散歩では、紅葉の葉が枝先のほんの何枚かですが、黄色や赤に色づき始めているのを発見。思わず足を止めて眺め入ってしまう美しさでした。行楽の秋、今年は紅葉を観に旅行に行くのもいいかも。大人女子旅ですね。

でも、同じ秋でも、女子にとって気を付けたいのが…食欲の秋。ついつい美味しくて食べ過ぎちゃう。ご飯ですでに食べ過ぎているところに、デザートのフルーツまでもが美味しい季節ときてますからね。この間も、友達と行ったフレンチのお店でコースのお料理を満喫した後(この時点ですでにお腹いっぱい)、デザートでやっちゃいました〜。支配人さんが「デザートでございます」と運んできたのは、デザート全種類が美しく盛られたワゴン。ケーキ四種類に、果物のコンポート3種類、アイスクリーム2種類に、小さなグラスに入ったパフェが2種類…。うおーっ、見たら欲しくなっちゃうじゃないか〜!? 思わず「デザート全種類、お願いします」と言いたくなりましたが、それはいくらなんでも調子に乗って食べ過ぎ、まだ秋は始まったばかりだし、まだまだ美味しいものが待っているはず。なので、ここはちょっと我慢をして、ケーキの全種類で手を打つことにしました。「ケーキ全種類、お願いします」。思い切って言っちゃった〜! そして食べちゃった〜!! 

「全種類」。このワード、女子にとっては危険ですね。「全種類、お願いします」。ある意味、夢です。甘〜い、夢。でも、1回思い切って使っちゃうと、次回はサラッと使っちゃってる自分がいそうでコワイ。甘〜い夢は太るよ〜、いかんよ〜。よしっその分、スポーツの秋だ、乗馬も頑張ろう。

大谷ノブ彦 カタリマス!第5回 「文化を嗜むよりも合理性が勝る」?

2014.09.29 Vol.627

 先日の放送(22日)で、車を特集しました。車を買う人が減っているというのはよく聞く話で、若年層ではそれが顕著になっています。番組中、鮫洲運転免許試験場の前で試験場から出てくる人にインタビューしたんですが、車を持っている人、いなかったですね。

 なぜ、こうなってしまったのか。番組に、自動車バラエティー評論家・小沢コージさんに来ていただいてお話を聞くなかで、いろんなものが腑に落ちました。車はもちろん、タバコやお酒、たぶん音楽もそうだけど、そういう嗜好品とされるようなものが切り捨てられていくような傾向は、「文化を嗜むよりも合理性が勝る」、そういうところにあるんですね。

 車を買うなら機能と合理性。これって、みんながとりあえず車を買っていた時代と一緒というか、地方で車に乗っている人たちと同じような感じじゃないですか? 今、車を持とうとすると、駐車場だとか、高速代だとか、車をちょっとだけとめておきたいだけなのにとめられないとか、面倒なことが多くて、便利な面よりも不便さが多くなってきてしまっています。それでも、車を持ちたいと思ってもらえるように説得するのは本当に難しいと思います。

 それで思ったのが、最近売り上げが伸びているアナログレコード。いま車を買うって、これと重なるんじゃないかな。配信だとかCDだとかより合理的なものがあるなかで、あえてアナログを買う。これって、カルチャーとして受け止めてるからだと思います。不便さゆえに奥行きがある、それを味わう。他人は「なぜ買うの?」「で、それって何」っていわれちゃうもの、言いかえれば、無駄とされちゃうものかもしれないけど、そういうのがカルチャー。車を持つという物語、語る余白のある車も、同じじゃないでしょうか。

 この話、「芸人のボケはいるかいらないか」問題にもつながってきて、身につまされます。ボケはいらない、リアクションだけしてくれればいい。ボケ処理の時間が無駄、合理的に情報だけ伝えてくれよって。ただ、その無駄とされる部分、余白から出てくる豊かさに人生を変えられた側としては、いろいろ考えてしまいます。

 カルチャーとして車を持つ。もっとそうなってもいいと思うんだけどなあ。僕が車を持つとしたら、そういう側面でのことになると思います。「家族で移動するための大きな車」っていうのでは、僕のライフを彩ってくれないような気がします。

小池百合子のMOTTAINAI 恐るべきイスラム国を生んだ背景とは 

2014.09.29 Vol.627

 2010年暮れのジャスミン革命から始まった「アラブの春」はもはや歴史の1ページでしかないようです。内戦が続くシリア、政権が不安定なイラクの混乱に乗じてイスラム国なる凶暴な集団が地域を跋扈しています。あのアルカーイダがその凶暴さにあきれて、絶縁したほどです。

 イスラム国は今年6月、一方的に独立を宣言し、早々にパスポートまで発行しました。当初は5000人程度の勢力だと伝えられていましたが、数か月で6倍以上の3万人にも膨れ上がっています。拘束していた欧米人の首を跳ねる画像を次々にネットに掲載するなど、世界を震撼させています。斬首執行人はイギリス国籍を有する元ラッパーというように、世界各国から若者たちが義勇兵として駆けつけていることも背景にあります。

 欧米に暮らす移民2世、3世は差別に対する怒りや、失業といった現実的な事情を抱えています。フランスは公立学校でのイスラム式スカーフ着用を禁止、罰金を科す法律を成立させ、欧州人権裁判所も支持するに至るなど。つまり、ヨーロッパ社会はイスラムに対しNOを突き付けたことになります。

 リーマンショック以降の経済状況が若者へのしわ寄せを生み、失業を加速させました。月給4万〜8万円とイスラムのプライドが満たされるならと、イスラム国へ若者がなびく背景にはイスラム国組織の広報の上手さも手伝っています。ネットを駆使し、イスラム教徒にこそわかる周波数でメッセージを送り続ける発信力には舌を巻きます。

 イスラム国の財政は、イラク第二の都市モスルを占領した際に銀行から強奪した数億ドルもの現金や、奪取した油田から密輸した原油代金などによる荒稼ぎによるもの。凶暴なイスラム国の軍隊を前に軍服を脱ぎ去り、さっさと逃げたイラク政府軍が残した軍事物資や最新鋭の兵器もバカになりません。

 イスラム国はアメーバーのように勢力を伸ばしています。イスラム国にとっては現在の国境は何の意味もありません。ましてや100年前、英仏が机上の地図上に直線で引かれた国境は彼らには憎むべき対象でしょう。

 イスラムの根本思想にはウンマ(共同体)をベースとし、シャリーアと呼ばれるイスラム法が社会を治め、預言者ムハンマドの後継者を意味するカリフが指導するという原則があります。自らをカリフと名乗るイスラム国の指導者バグダディー師が夢見るのは100年前どころか、イスラムの勃興期である7世紀かもしれません。

 遅まきながらの米軍などによる空爆は人命や人権には無関心なイスラム国には義勇兵を増やす機会に映ることでしょう。残念ながら当面、混乱は続きます。(自民党衆議院議員)

格闘家イケメンファイル Vol.9 GOLDEN FIST 山崎秀晃

2014.09.29 Vol.627

 第3代Krush −63kg級チャンピオン山崎秀晃。鋭い眼光と、“GOLDEN FIST(金の拳)”の異名通りのゴッツゴツの拳は、ザ・格闘家。しかし、マイルドな関西弁とサービス精神あふれるトークで、その場をなごませてくれる、とってもいい人である。そんな山崎が11月3日に開催されるK−1 WORLD LEAGUE 2014〜 −65kg初代王座決定トーナメント〜に出場決定。第1回戦では日本人相手の試合では無敗を誇るタイのゲーオ・フェアテックスと戦う。

「K-1は、小さなころから地上波で華々しくやっていましたし、それを目指して格闘技をやってきたっていう人も多い舞台。実際僕もK-1に出たいという思いで関西から上京してきましたし、そのあこがれの舞台に立てるというのはすごく光栄です。1回戦で戦うゲーオ選手は、すごく強い選手です。9年間日本人に負けなし、というか日本人が勝ったことない選手なんですが、たいしたことないんじゃないかな(笑)。今回の試合はトーナメントで3回勝つと優勝なので、そういう相手を1回戦でしっかり叩いておいて、準決勝、決勝と勝ち進み優勝することが目標なので、そういう意味では強い相手と1回戦で当たるのは、弾みがつく。僕はアグレッシブなタイプのスタイルで、客観的にみたら1発のパンチがあって、KOも多いっていう単純にお客さんが見ていておもしろいファイターだと思っています。ですから、そんなファイトスタイルの僕とムエタイ仕込みのゲーオ選手が戦ったらどんな反応が起こるか、楽しみですね。試合の前はもちろん、ビデオなどを見て研究します。弱点も強いところも細かく見つけて、狙える部分があれば積極的に狙っていく。イメトレはものすごくしますし、大体イメトレの中では負けてないですから、大丈夫でしょう(笑)」

 高校卒業後21歳でプロを目指し上京。

「上京してきたのは約7年前。やっぱり東京じゃないとメジャーになれないと思って。5歳ぐらいから空手をやっていて、高校も空手の特待生で入ったんですよ。で、高校を卒業して、魔裟斗さんとかがK−1で輝いていて、僕もスポットライトを浴びたいと(笑)。関西では結構アマチュアの大会なんかでもポンポン優勝していましたし、俺結構いけるんじゃないのって(笑)。とにかく人生は1回切りなので、やりたいことをやらないと、絶対に後悔すると思った。だから東京の厳しい環境に自分の身を置くことで、背水の陣じゃないけど、精神的にも強くなってトップになるという気持ちを持って、チームドラゴンに入門しました」

 最近結婚もし、後輩たちからは兄貴分として慕われている山崎の今後の目標は。

「子どもたちに山崎選手みたいになりたいって言われる選手になりたいですね。そして自分としてはもっと有名になって、地元の友達とか家族に地上波を通して活躍する姿を見せたい。また、最近結婚して新しい家族もでき、自分一人だけの人生じゃなくなったので、幸せにしてやらないといけないと思っています。後輩にも口で言うより行動で見せていきたい。それは後輩のためというより、後輩が見ている前で、みっともない姿を見せたくないですから、そういうプレッシャーが自分を進化させてくれているという部分もあるんです。だから後輩たちには感謝しているし、チームで切磋琢磨している。それがチーム全体が強くなる秘訣だと思います。今度の試合もあいつらもやっているから俺も頑張らなきゃと思える。だからグダグダの判定じゃなくて、やるかやられるかの試合をしたい。もちろん俺はやられるつもりはないですし、完全に倒します。トーナメントの全試合をKOで勝ち進み、優勝するつもりでいますから」

EXILE TETSUYA DANCEの道 第26回 五代目J Soul Brothersという夢

2014.09.29 Vol.627

 秋も深まり、ついつい美味しい秋の味覚を食べ過ぎてしまう季節になりました。なんだか夏の思い出に浸りながら寂しさを感じる匂いもしてきて、いよいよ寒さがやってきます。今年はどんな秋がやってくるのか楽しみです。

さて、EXILE TRIBEはドームツアーが始まりました。何回経験してもドームの規模感には圧倒されてしまいます! リハーサルから演出やステージング、皆さんの前に立った時のことを頭の中で何度も想像して来ましたが、やはりファンの皆さんのエネルギーは僕の身体中をビリビリ駆け抜けます。あの歓声と笑顔と感動がいつまでも続いてほしいと思ってしまいます(笑)。LIVEってやっぱり格別ですね! 年末まで全国ツアーを皆さんと楽しみたいと思っていますのでこれから見に来る皆さん、ぜひお楽しみに!

 最近はツアーと平行して、全国のEXILE PROFESSIONAL GYMのみんなとTETSUYA’sカリキュラムというレッスンをしています。今年で2年目になりましたが、今回も楽しい時間を過ごせています。前回のDANCEの道でも言いましたが、DANCEから曲を作るという企画、実はこのカリキュラムのために作ったんです! みんなでDANCEの可能性について話したり感じてもらえたり、日本語の歌詞で振りを作ってみたり、それを発表したり……。1つの曲から学ぶことはたくさんあって、本当に作ってみて良かったなと思いました。いつか皆さんにもお見せできたらうれしいです!! 3時間のカリキュラムはみんなにとっていい時間になってもらえればうれしいですが、僕にとってもたくさんの財産を与えてくれます。それは去年もやったのですが、みんなに色紙に夢を書いてもらって発表してもらうというもので、いたってシンプルなんですがいろいろと考えさせられます。アーティストになりたい人、EXILE TRIBEに入りたい人、E-GIRLSになりたい人、人を笑顔にするパフォーマー、世界に通用するDANCER、体育教師、飛行機のパイロットなどなど、それぞれがさまざまな夢を発表してくれます。中でも面白くて考えさせられたのが、五代目J SOUL BROTHERSになりたいと書いた男の子の夢です。まだ四代目も存在していないのに!(笑)と思いましたが、考えてみれば去年はこんな事書いた人はいなかったなぁなんて思ってハッとしました。もしかして僕たちEXILEやEXILE TRIBEが進化や変化することによってそのピラミッドの裾野にいる生徒たちの夢や目標も進化や変化するのかもしれない! そう思いました。

 夢を与える職業とはよく言いますが、自分に必死で、EXILEにも必死でなんとかここまで来た今、目の前でそれを目の当たりにすると責任の重大さを痛感します。でもこれはネガティブな意味でプレッシャーを感じているわけではありません。こんなにもキラキラした目で自分の夢を堂々と語る素敵なキッズたちの輝きが、僕やEXILEまでもキラキラ輝かせてくれるんです!! まさに相乗効果(笑)。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 天災(てんさい)

2014.09.28 Vol.627

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第14回 ハワイに行きたい

2014.09.24 Vol.626

 箱根に行ってきました。23日、仙石原で『キキマス!』の公開生放送をしました。放送も楽しかったんですが、夜はそのままスタッフと一緒に箱根に留まって、旅気分を味わってきました。箱根って都心からも近いし、親しみのある場所。僕もそんな多くはないけど何回か行ったことがあります。最初はデートで。温泉に行きたいねって当時の彼女と行きました。そのころ、小田急線沿線に住んでいたから行きやすいっていうのもあったし、何よりもあのロマンスカーに乗りたかったんですよね。公開生放送には、連休最終日だったのもあって、たくさんの方に来ていただきました。ありがとうございました。

 旅は好きです。今は、うれしいことに、漫才やDJで日本各地いろんなところに行かせてもらっています。僕にとっては、それも旅なんです。仕事ではない旅もあります。計画を立てていくこともありますし、思い立って衝動的に旅に出ることもあります。例えば、あれは、ちゃんと稼げるようになったころだったから、2001年か2002年。空港に行ってその場でチケットを買って北海道に行ったことがあります。特にこれをやるってこともなくて、競馬だったか……パチンコだったかな。そこで勝ったら小樽に行こうっていって、小樽へ。加藤浩次さん(小樽出身)が行っていたっていう店に行ってみたりしました。そういうの、多いかもしれないな。仕事で大阪に行っても、ダウンタウンさんが食べてたっていううどんを食べて「これなんだー」って。この間、一番おいしいものは何かっていう回で書いたこととかぶりますけど、そういうのが加わるとぐっとおいしくなっちゃいますよね。

 旅の仕方もいろいろありますけど、僕はあまり計画を詰め込まない質です。「あそこも行きたい」「こっちも行かなきゃ」って観光地に行ってみるのは「あの写真と同じだ!」って確認作業をしているような気がしてしまう。なんかそういうんじゃないんだよなあ。僕は何もしなくていいんです。予定を立てるにしても、1つか2つで十分。これをやるぞ!って目的があった旅は、函館で朝の市場でイカを食べるっていうやつぐらいです。月曜の放送でした車の話じゃないけど、旅も合理的にするもんじゃないと思う。少なくとも、僕は休みに行くんだから。

 休みっていえば、そろそろ、お正月にハワイに行きたいですね。相方の大地さんはすごく言ってます。ハワイで何をしたいとか特にないんですけど、正月にハワイに行くってことが、どんな感じなのか体験してみたいなって。空港でワイドショーのリポーターに取材されてみたいんです。とにかく行ってみないことには、正月にハワイに行くことについて話をするにしても、「…でも、行ったことないんだけどね」っていうんじゃ、全然、伝わんない。行かないと、分かんないじゃないですか。
 

 とはいえ、次の年末年始ももうすでに仕事を入れてしまっているのでハワイは難しそうです。でも、いつか必ず行ってみたいですね。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第13回 こんなに動物が好きだった……

2014.09.18 Vol.626

 16日の放送、聞いていただけましたか?  火曜日のキキマスター、マキタスポーツさんが今週もお休みだったので、動物学の権威、新宅広二さんをお迎えして、動物の話で盛り上がりました。

 以前から、新宅さんっていうすごい人がいるんだってことは聞いてたんですけど、番組でお会いしてみたら、本当にすごい人でした。面倒を見る人は自分で決める、その結果、たいていの飼育員がジャニーズ系男子だっていうほど面食いのゴリラにも好かれるというルックス?、優しい語り口調、どんどん出てくる動物についての知識に驚きっぱなし。あれも聞きたいこれも聞いてみたいって質問が湧き上がってくるような感じで、僕自身がこんなに動物に興味があったのか、好きだったのかとびっくりしました。リスナーからの反応もすごかったですね。盛り上がりすぎて、一旦はお帰りになったにも関わらず引き留めて、最終的にはエンディングまで出演していただきました。

 ゴリラ、ワニ、カバ、ライオン、犬や猫、鳥、さらに虫まで、いろんな動物についてお話していただきましたが、どのお話もおもしろかった! 病院に行くという話をすると嫌がるし、おやつと言うと飛んでくるから、動物は言葉が分かっているのではないかというリスナーからのメールを受けての、「動物は言葉を理解しないけど、空気や表情は分かる」という実験エピソードを交えてのお話、驚きましたね。

 もう一つ、これは、さらっと話されたんだけど、動物のなかにもいじめがあるけど動物は仲直りの仕方を知っているという話。はっとさせられました。

 いじめについては、話題に上るし、いろいろ対策も考えられてるけど、たいていの場合、いじめっていうのは本来はないっていう前提で話されているんですよね。同級生を殺してしまったという話も、殺意を抱くことなんてないってところから議論が始まってる。でも、それって思考を止めちゃってるってことなんじゃないかな。そういうことはあるよってことを認めたうえで考えていかないといけない。そうやってくことで、自然治癒につながるというか……それがLIFEでしょって。それが、意志のある仲直りになっていくと思うんです。

 自分がこんなに動物に興味があったのかっていう発見ができたと同時に、『キキマス!』ってこういう番組なんだよなって確認もできました。いろんな話を聞いていく。なんだか原点回帰できたように思えます。気持ちも引き締まりました。 

 明日からもいろんなお話を聞いて、お届けしていきたいと思います。23日には箱根で公開収録も決まりました。そこでも、いろんな人にお会いできたらうれしいです。

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第25回「想いの強さ or 効率の良さ」

2014.09.15 Vol.DANCEの道

 毎日リハーサルで忙しい中、すき間を見つけて向かった先には素敵な砂浜と海が目の前に広がっていました。時間って作ろうと願いさえすれば意外とできるもんだなぁ…なんて感じた今日このごろ、みなさんはどんな夏を過ごしていますか?

 僕は先月から変わらず毎日リハーサルをしています! だんだんと形も見えてきて、お披露目する日が待ち遠しくなっています。先日、毎年恒例になったツアー前合宿をさせていただきました。本番と同じステージを建ててのリハーサルです! EXILE TRIBEみんなで朝から晩まで、作っては話して作っては話して修正しての繰り返しで、合間を見つけてトレーニング、寝る前にはその日のリハーサルの映像チェック…本当にツアーのことだけを考えられる時間です。スタジオで作る構成や頭の中でイメージした演出も実際にやってみると思った通りにいかなかったり、大幅な変更はしょっちゅうあるので、その度に作り直してはやってみる。出演者もスタッフさんもものすごい人数がいるので、ひとつの改善だけでも大変な騒ぎです! 

 そんなことを繰り返すうちに思ったのですが、想いの強さと効率の良さというモノは全く逆の位置にあるモノなんだなぁ…と。人数の多いTRIBEのみんなが全員納得できるものを創るには、一人ひとりのイメージや想いのすり合わせが必要になってきます。逆に効率よくもの作りをしようとすると、みんなへの伝達やすり合わせがおろそかになってしまい、想いの強いエンターテインメントではなくなる…もちろん何年も一緒にいてずっとやってきたメンバーだけならできることもあるとは思いますが、このメンバーは始まりも違えば世代も違います。そんな僕たちが今回のツアーで立てたテーマが「挑戦」でした。想いのこもった素晴らしいエンターテインメントで来てくれる皆さんをおもてなししたい! この想いはみんな一つなのであえて効率なんて二の次にしてみんなが納得できるツアーを目指しています。

 本番初日が近づいてきて全員のパフォーマンスPowerが一気に上がってきているのを感じます! もしダンスPowerメーターなんて物がこの世にあれば今のリハーサルスタジオに置いときたいですね(笑)。あっ!いつかEXILEパフォーマンス研究所でそんなメーターを作れたら面白いですね(笑)。

 現在進行中ですが、研究所では新しい試みがスタートしました! ダンスから音楽を作ってみる!ということで、協力してくれるドーベルマンインフィニティのP-CHO君とSWAYとトラックメーカーのネイキッド君と共にダンスの可能性を感じる素敵な曲を作りたいと思っています。また一つダンスの可能性を広げて行きたいと思っていますのでお楽しみに!

 夏も残りわずかですが皆さん全力で素敵な季節を楽しみましょう!

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 小言幸兵衛(こごとこうべえ)

2014.09.15 Vol.626

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

鈴木寛の「2020年への篤行録」第12回 パリで羽ばたいた東北の子どもたち

2014.09.15 Vol.626

 8月下旬、パリで開催された「東北復幸祭〈環WA〉」に行ってきました。岩手、宮城、福島の中高生が参加した「OECD東北スクール」の生徒たち100人が、世界中に東北復興のアピールと支援への感謝を込めて、2年半をかけて準備してきた一大イベントです。フランス政府とパリ市のご厚意で、なんとエッフェル塔前のシャンドマルス公園を会場に15万人もの方々が来場していただきました。

 OECD東北スクールは2011年春、OECD教育局の皆さんが被災地への教育関連の支援で何ができるか視察のために来日された際、当時文科副大臣だった私の提案もあって始まったプロジェクトです。肝は20世紀型の教育に戻すのではなく、22世紀型の教育を先取りした「創造型復興教育」。私は来日したOECDの皆さんに対し、「亡くなった2万人の御霊にこたえるためにも、残された子供たちがこの地域をもう一回、しっかり盛り立てていくことが最大の供養になる」と申し上げました。OECD教育局は先進各国の教育への取り組みを調査、研究し、教育改革の推進や教育水準の向上を図ることを目的としていますが、世界に先駆けようという前代未聞のプロジェクトです。しかし幹部の方が「日本から始めてみようじゃないか」と提案に乗ってくださいました。そして、震災から1年後の2012年3月、被災3県の生徒たちが集まって、授業が始まります。初回は池上彰さんにファシリテーターを務めていただいて学習意欲を高めてもらいました。目指すは2014年9月、パリで開催するイベントを成功することです。

 生徒たちは企画から実行準備を原則、自分たちの手でやってきました。イベントのスポンサー集めでも企業を回ってプレゼンをしました。熱意に動かされ、経済同友会や楽天、ユニクロ等の大手企業も多数賛同してくださいました。プロジェクト・ベースド・ラーニングを通じ、リーダーシップや企画力、想像力や建設的な批判思考力(クリティカルシンキング)、交渉力などを培い、今後10年、20年の長きに渡る復興の立役者になってもらいたいというのが、OECDや私たちの思いでした。

 イベントでは、津波の高さと同じ26.7メートルに設定したバルーンを飛ばし、津波被害の広がりをイメージしたドミノ倒し等、被災状況を分かりやすく伝える工夫もされました。そして南三陸・戸倉地区の鹿子躍りといった伝統芸能や、「さんまdeサンバ」と銘打って郷土の水産資源のアピールをするフラッシュモブ等の企画も行い、来場した皆様の歓心を得ていました。
 今回の取り組みを通じて、一番うれしかったのは生徒たちの成長を劇的に後押ししたことです。途中、感想を提出してもらっていたのですが、被災直後は茫然自失だったという生徒も、「津波にのまれた過去を乗り越えて、この体験を情報としてみんなに話し、それに前向きに考えて行動することができた」と語るなど精悍になっていきます。なにぶん3年近くも一つのプロジェクトに関わるのは大人でも少ないこと。18歳の参加者には人生の6分の1、15歳には5分の1をも占める「長期間」です。それだけでも濃密な体験になったか分かります。この2年半、生徒やスタッフを支え続けたOECD本部教育局のプロパー職員の田熊みほさん、文部科学省の南郷市兵さんの尽力が光ります。

 幕末の薩長の若者たちもまさに時代に荒波を乗り越えて、たくましく育ち、明治維新の原動力になりました。国難はピンチでありながら、人を鍛え、大きくするチャンスでもあるのです。今度は21世紀の東北、日本を支え、リードする人材が、この参加した100人から輩出されるものと期待しています。

(東大・慶大教授、元文部科学副大臣、前参議院議員)

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