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チームラボの人気施設も感染対策を徹底し続々再開!

2020.06.12 Vol.730

 国内はもちろん訪日客からも人気を博すチームラボのミュージアムが再開。

 豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO」は水を感じながら巨大な作品世界に没入する“水に入るミュージアム”。はだしで館内をめぐりながら、アートコレクティブ・チームラボによる、作品を楽しむことができる(現在「やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である」のみ中止)。

 同館では従来から混雑緩和のため30分ごとの日時指定電子チケットによる 「事前予約制」を行っているが、再開後は密集回避のため、さらに各時間枠のチケット販売数を制限。また、その上で一度に入館する入場者の数も制限するとのこと。

思いが伝わるアート展「筒井伸輔展 」

2020.06.07 Vol.729

 一貫してロウを用いて、身近で採集した虫をモチーフに表現を続けてきた作家・筒井伸輔の個展。今年2月に闘病の末、亡くなるまで本展に向けて制作していた新作や未発表の近作、インドネシア滞在中に制作された作品を展示する。

 2017年夏、インドネシアのジョグジャカルタで滞在制作を行った筒井は、現地の人々との文化的交流だけではなく、自身の制作においても大きな出会いを経験。インドネシアのバティック(ろうけつ染)と自身の作品に技法やイメージに類似点が多いことに気づき、バティックで使用されるチャンティンという器具に注目する。チャンティンは、温めたロウを入れて図柄を描く細い口金のついた銅製の器具。それまで筒井は、モチーフが描かれた型紙をパズル状に切り分けてキャンバスに配置し、紙を一片ずつ外してロウを流し込んで画面を構成していたが、チャンティンを使用することによって、型紙を使用する従来の工程ではなく、キャンバスの上に直接ロウで線を引くことができるようになった。色面で構成していた絵画を線で構成することができるようになった筒井は、より平面を意識した作品を手掛け、新作ドローイングもより絵画的表現への探求心が感じられるものとなっている。

 本展を目前にして2020年2月24日に筒井伸輔は永眠。昨年4月に食道癌が判明して以降、治療を続けながら最後まで気力を振り絞り大事な時間を制作に充てて本展のための新作を準備していたという。展示のレイアウトや額装など、可能な限り本人の意向に添った内容で行う。

コロナで中止・延期の展覧会グッズがオンラインで販売スタート!ロンドン・ナショナル・ギャラリー展など約60点ずらり

2020.04.28 Vol.Web original

 新型コロナウイルスの影響で中止・延期になった展覧会やイベントのグッズ販売が28日、「ほぼ日カルチャんWEBショップ」で始まった。

 販売されるのは、国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」、 国立新美術館「古典×現代 2020」、 東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」、 国立科学博物館の特別展「和食」、 映画「音楽」の、計5つの展覧会や作品。図録やクリアファイル、マグカップ、Tシャツなどオリジナルグッズが約60点並ぶ。配送手数料は別。

 取り扱いの展覧会やグッズについては、 今後も追加していく予定で、グッズの中には各展覧会からポストカードやステッカーなど、ささやかなおまけがつく商品も。楽しみにしていた展覧会の公式図録や会場限定アイテムが購入でき、展覧会気分が味わえそう。

「ポジティブな言葉としての“HOMESICK”」 伊藤万理華が、展覧会『HOMESICK』に込めた思い

2020.03.14 Vol.Web Original

 “~になりたい”――。女性が思う“Be”の部分にフォーカスを当て、さまざまな立場の女性ゲストを招き、仕事や育児、ライフスタイルなどについてクロストークを展開するTBSラジオの新番組「Be Style(ビースタイル)」。

 今回の放送は、MCを務める菊池亜希子さんとともに、元乃木坂46メンバーであり女優の伊藤万理華さんが登場。開催中の『伊藤万理華EXHIBITION “HOMESICK”』への思いのたけを語った。

コロナウイルスの影響続く。博物館や美術館など都内施設が休業期間の延長を次々と発表

2020.03.13 Vol.Web Original

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止する観点から、今週末まで開催を延期または休業していた東京都内の美術館や水族館などの施設が、さらなる休業期間の延長を公表している。

 東京都現代美術館では、3月14日に開幕予定だった展覧会の開幕を31日まで延期。六本木ヒルズ内の森美術館および展望台・東京シティビューなどでは、3月13日までの臨時休館期間を3月19日まで延長。

 押上・すみだ水族館では3月15日までの臨時休館期間を4月上旬まで延長。品川のマクセル アクアパーク品川では3月20日まで臨時休館期間を延長。

 上野・国立科学博物館や池袋・サンシャインシティ内のサンシャイン水族館などでは、当面の間、臨時休館を継続する。

 今後のさらなる変更情報やチケットの払い戻しなど詳細は随時、各公式サイトにて。

「ただの破壊行動と言う人もいるが…」バンクシーの大規模個展プロデューサーが魅力を解説

2020.03.13 Vol.Web Original

 イギリスを拠点にする匿名の現代アーティスト・バンクシーの作品、約70点以上が集結する展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』の内覧会が13日、横浜の開催会場にて行われ、プロデューサーのアレクサンダー・ナチケビア氏が来場。さまざまな逸話を交えつつ、バンクシー作品の魅力を語った。

 本展は、ナチケビア氏が各地のコレクターらから集めたバンクシー作品を一堂に展示する、過去最大規模の個展。ナチケビア氏は「私は個人的にバンクシーを知っているわけではありませんが、2006年にロサンゼルスで行われていた展覧会で初めてその作品を見て非常に感銘を受けて以来、彼の作品を常に探し続けて来ました」と話し「われわれのチームのメンバーでも、作品についての意見が人によってまったく違います。バンクシーの作品は見る人によって受け止め方が違い、人に考えさせ対話させる力を持っている。それこそが今の人間が忘れがちなこと。われわれは、ニュースの見出しを見てそこから一歩掘り下げることをしなくなってきていると思う。バンクシーの作品は考えることや感じること、行動する気持ちを触発してくれます」と語った。

震災から9年、倉本聰が福島・夜の森の木を描いた絵画展が開幕

2020.03.10 Vol.Web original

脚本家・倉本聰の絵画展「倉本聰 点描画とやすらぎの刻 展〜森のささやきが聞こえますか」が10日、東京・松屋銀座イベントスクエアで開幕した。

本展では、脚本家として多忙な日々を過ごす倉本が、ライフワークとして描きためた絵画約70点を展示。点を打って絵を描く「点描画」と呼ばれる繊細な技法で、100色以上のペンで描かれた森の生きものたちや、地面の下の木の根など、富良野を始めとする大自然に向き合う倉本ならではのカラフルな世界が広がる。関東地方では初開催。

【開催中止】ボストン美術館から古今東西の傑作が日本に集結「ボストン美術館展 芸術×力」

2020.03.03 Vol.727

 世界有数のコレクションを持ち、今年で設立150周年を迎えるボストン美術館。その記念すべき年にエジプトのファラオ、ヨーロッパの王侯貴族から日本の天皇、大名をはじめ古今東西の権力者に関わる作品を紹介する。鑑賞はもとより政治や外交にも利用され、自らもパトロンとなって生み出した芸術品などおよそ60点を展示。半数以上が日本初公開となる。「幻の国宝」とも呼ばれる《吉備大臣入唐絵巻》と《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》が揃って里帰りを果たす、貴重なこの機会をお見逃しなく。

※日米両国の新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、開催を中止いたしました。チケットの払い戻しに関しては公式ホームページ(https://www.ntv.co.jp/boston2020/)をご確認ください。

メディアを越えた表現に没入する!「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020― さまよえるニッポンの私」

2020.02.15 Vol.727

 名画や映画の登場人物や、歴史上の人物に自らが扮するセルフポートレイト作品で知られる森村泰昌が「さまよえるニッポンの私」とは何かという命題に挑む注目の個展。

 これまで、巧みなメイクや衣装で、時代や人種、性別を超えてさまざまな人物に自らが成り代わり、制作を通して原作やその背景に独自の解釈を加えてきた森村が、本展では、自らが脚本を手がけ自演する映像作品「エゴオブスクラ」と、この映像を用いて会期中開催される作家自身によるレクチャーパフォーマンス(満席につき受付終了)を通じて、作家は日本近現代史、文化史に言及する。

 その他にも、マネ「オランピア」から生まれた初期代表作「肖像(双子)」と新作「モデルヌ・オランピア 2018」、同じくマネ晩年の秀作を原作とする「フォリーベルジェールのバー」の最新作も登場。この 3 点の登場人物が複雑にからまる展示は必見。また、館内のトイレを作品化したユニークな常設インスタレーション「輪舞(ロンド)」もお見逃しなく。

 戦後日本の復興を印象付けた先の東京オリンピックから 55年を経た 2020年、再び東京でオリンピックが開かれる年、森村とともに「私」とは何かを自らに問いかけてみては。

「るろうに剣心展」展示予定の原画の一部が公開!

2020.02.04 Vol.Web Original

 誕生から25 周年を迎える大ヒット漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の初めての大規模作品展「25 周年記念 るろうに剣心展」が、4月24日から、東京ドームシティGallery AaMoで開催される。4日、本展覧会の詳細が明らかになった。

領域を越えて語りかけるアートたち「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命 ――人は明日どう生きるのか」

2020.01.23 Vol.726

 テクノロジーの発達が、我々の生活のさまざまな側面に大きな影響を与えようとしている今、豊かさとは、人間とは、生命とは何かをいま一度考えるきっかけとなる、美術の領域を超えたプロジェクトや作品約100点を一挙公開。

 AI、バイオ技術、ロボット工学、AR(拡張現実)など最先端のテクノロジーとその影響を受けて生まれたアート、デザイン、建築など100点を超えるプロジェクトや作品を、「都市の新たな可能性」、「ネオ・メタボリズム建築へ」、「ライフスタイルとデザインの革新」、「身体の拡張と倫理」、「変容する社会と人間」の5つのセクションに分け、紹介。現代美術のみならず、都市論や建築、デザインやプロダクト・イノベーション、バイオアート、映画や漫画など“美術展”の領域を越える展示物で構成。

 さらに会場では、近未来の生活をイメージして衣食住に難する作品やプロダクトを展示、近未来をリアルに想像することができるコーナーや、バイオ技術を使ったアートの実験室など、ユニークな展示にも注目を。

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