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飛び散る汗、ほとばしる情熱! 雀々が「地獄八景亡者戯」を今年も熱演

2018.11.05 Vol.711

桂雀々独演会「地獄八景亡者戯2018」

 上方落語の桂枝雀の弟子で、大阪で絶大な人気を誇る桂雀々。落語だけではなく、テレビや映画、舞台などでも活躍し、お茶の間で広く親しまれている。そんな雀々は芸歴35周年を迎えた2011年、拠点を東京に移し、精力的に落語会を開催。独演会ともなると、チケットは毎回完売という盛況ぶりだ。「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)は、雀々の大師匠である米朝の十八番のひとつ。通しで演じると1時間は超える長編の大ネタである。それを雀々のスパイスで味付けした、今一番おいしい「地獄八景亡者戯」をご覧あれ!

【いまライブで聴くべきバンド】西麻布「新世界」編

2018.11.02 Vol.Web Original

 今日もまた、都内のライブハウスではたくさんのバンドやアーティストがライブを行っている……けれど、数も種類も多すぎて、誰を見に行ったらいいのか分からない!!! だったらプロに聞きましょう!

 今月うかがったのは眠らない街六本木・西麻布エリア。クラブのイメージが強い港区エリアだが、実はライブハウスもあるのをご存知だろうか。 ライブハウス「新世界」の店長の尾崎さんは、ライブハウスでは珍しい女性店長。ずっとJ-POPが好きだったという彼女は、どんなライブバンドを勧めてくれるのでしょうか。

アートで気持ちもカラフルに!「写真展「木村伊兵衛 パリ残像」」

2018.10.25 Vol.711

 戦前そして戦後の日本を代表する写真家・木村伊兵衛。彼が1950年代のパリで写し撮った、人と街の表情を通して、当時のパリの魅力に触れる写真展。

 戦後間もない日本では海外渡航がきわめて難しく、芸術の都パリは遠い遙かな夢の世界だった。1954年、初めて念願のヨーロッパ取材が叶った木村伊兵衛は、ライカのカメラと開発されたばかりの国産カラーフィルムを手に渡仏。そこで写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンやロベール・ドアノーと出会い、生きたパリの街並みと下町の庶民のドラマを目の当たりにした。本展では「パリの街角」「素顔のパリっ子」「安らぐパリ」「華やぐパリ」の4つの構成でカラー作品131点を展示する。

 念願のパリに渡った木村の視点はもちろん、木村作品のなかでは珍しいカラー表現の知られざる魅力、そして現代では失われた50年代半ばのパリの街角の光景も、興味深い。

 モノクロのリアリズムで昭和の日本をとらえてきた木村伊兵衛。そのイメージを新たにしつつ、パリを舞台に日常を切り取る視点の見事さを改めて感じることができる。

注目の占い師Love Me Doが新鮮なアングルの占い本! 30歳で自分の星座が変わる

2018.10.21 Vol.711

 性別に関わらず、アラサー世代に突入すると「なんだかうまく行かない」と感じることが多くなりがち。実はそれ、星座が変わってるからかも? 占い師、風水師、占星術家として活躍中のLove Me Doが斬新な占い本『30歳で星座が変わる! アラサー星占い』を上梓した。

 占星術の見方のひとつ「プログレス」に注目して書かれた本。人は30年で生まれついた自分の星座からひとつ前に進むという考えで、それを下敷きに、30歳までの自分、30歳からの自分、さらに先についてのアドバイスをまとめている。
「29から30歳になる時って感じることがいろいろあると思うんですけど、占星術の世界だとサタンリターンというのがあって、28、29歳の時に苦しい方向に進んだほうが運気が高まる、またはそういうものが自然にやってくるのでそこから逃げ出さないことが人生を豊かにするというのがあるんです。この本は、それを乗り越えるのに役に立ったらなと思って書きました」

 双子座の人は、生まれる前は牡牛座、30歳以降は蟹座。自分の星座の前後まで読むことで生きていくヒントがありそう。

 成功している人はよく自己分析をしているといい、「その内容を見てみると占星術の内容。先に占いがあってそれが今は心理学とか科学的になっている」と考える。この本がその自己分析にも役立つという。

「30歳で次の星座に移る。きっと次の星座の性格も読んでいただけると思うんです。自分ではない他の星座の特徴も知っていただけると、こういう人たちもいるんだ、こういう考え方もあるんだって知ることができて生きやすくなると思うんです。それに、牡羊座の人が魚座の性格で生きたら楽なのにと感じて、そこを演じられるようになったら人間の幅が広がるんじゃないかとも思います」

 本には30歳以降の生き方のアドバイスが書かれている。「いま30代の方は42歳のときに人生の大逆転があるので、そこに向けてもう過ぎちゃった人は60歳に向けて何かをやっていってほしいですね」

【いまライブで聴くべきバンド】下北沢「ERA 」編

2018.10.12 Vol.Web Original

 今日もまた、都内のライブハウスではたくさんのバンドやアーティストがライブを行っている……けれど、数も種類も多すぎて、誰を見に行ったらいいのか分からない!!! だったらプロに聞きましょう!

 今月うかがったのは、ライブハウス激戦区下北沢の中でも全国各地からバンドが訪れる、ある意味下北沢らしくないオールジャンルライブハウス下北沢「ERA」。久保寺店長に、今現場で注目するバンドを聞いてきました!

その世界の“向こう側”には、何がある…?【オススメDVD 5選】

2018.10.08 Vol.711

『おっさんずラブ』

 今年、日本中をざわつかせ海外での人気も獲得した、ピュアすぎる(けど、おっさん同士の)ラブストーリー!

 2016年の年末深夜に単発ドラマとして放送され話題を呼んだ捧腹絶倒の胸キュン・ラブコメがリニューアルして連続ドラマ化。単発ドラマと同じく田中圭&吉田鋼太郎に加え、林遣都、内田理央、眞島秀和、大塚寧々ら新キャストも参戦。

 女好きだけど、まったくモテない33歳のおっさん・春田創一(田中圭)。しかし彼はある日突然思いもよらぬモテ期を迎える。春田に愛を告白してきた相手、それはピュアすぎる乙女心を隠し持つ“おっさん上司”黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と、同居している“イケメンでドSな後輩”牧凌太(林遣都)だった…!

販売元:TCエンタテインメント 発売中 DVD-BOX1万7100円(税別)

いまを生き抜く大人たちに贈る極上娯楽小説『一億円のさようなら』

2018.10.07 Vol.711

 突然リストラの憂き目にあい、住み慣れた東京を離れ、福岡にあるいとこが社長を務める会社で働いている加能鉄平。しかし、数年前に理由も分からず閑職に追いやられ、定年まで日の当たらない場所を転々とさせられるだろうとあきらめの日々を送っている。2人の子どもたちもそれぞれ、看護学校と大学に進学し家を出て、親としての務めは果たし、“いつ死んでもいい”という気持ちになる事も。そんなある日、鉄平はひょんなことから、20年間連れ添った妻が、結婚前からとんでもない隠し事をしていた事を知る。なんと、30年前に伯母から巨額の財産を相続していたというのだ。しかも、その財産の中から投資した会社の株価が上がり、総額はなんと48億円にも。それだけあれば、一生贅沢三昧の生活ができるのに、なぜ妻はそうしなかったのか。

 リストラで東京での生活をあきらめたり、そのために息子が医学部ではなく国立の歯学部を受けることになったり、さらに鉄平の母親のガンが再発した時、差額ベッド料金が払えなかったり…幾度も味わった悔しさ、悲しさを思い出すとなんともやるせない気持ちになってくる。さらに続々と明らかになる家族の秘密や、会社のごたごたなど、これでもかとトラブルが巻き起る。

 しかし、怒りとやるせなさを通り越すと気持ちは一気に冷め…。俺はもう家族も会社も信じない。そう心に決めた鉄平が下した決断とは?

殺人者の息子に生まれた25年の壮絶人生『人殺しの息子と呼ばれて』

2018.09.18 Vol.710

「北九州連続監禁殺人事件」は、史上類を見ないほどの残虐な犯罪だったため、当時報道規制がかけられていた。本ではその一部に触れられているが、聞くにたえないほど凄惨な事件だった事が分かる。その事件の主犯である父(2011年死刑が確定)と実行犯である母(無期懲役)の間に長男として生まれた男性は2017年、同事件を取り上げたフジテレビの番組プロデューサー・張江氏に、抗議の電話を掛けた。事件が取り上げられるたびに蒸し返され、ネット上でさらされ叩かれるという。しかし、その抗議を真正面から受け止め、何度もじっくりと話を聞いてくれた張江氏に、彼は徐々に心を開いていく。

 そして、ついに「ザ・ノンフィクション」に出演、インタビューに応じた。その番組に追加取材を加えたものを書籍化したのが同書である。彼のインタビューは、顔こそは出さないものの、音声を変えないで出演した事も含め、放送されるや大きな反響を呼び、その勇気に多くの称賛が贈られた。その人生は想像以上に壮絶だ。“人殺しの息子”として歩んできた人生はこれからも続くかも知れない。両親の血が流れている事にゾッとする事もあるという。しかし彼は言う。「これまで生きてきた時間より、これからの人生のほうが長い」と。その人生がそれまでに味わった苦しみや悲しみ以上の喜びや楽しさに包まれたものになるよう祈りたい。

【いまライブで聴くべきバンド】新宿「NINE SPICES 」編

2018.08.29 Vol.Web Original

 今日もまた、都内のライブハウスではたくさんのバンドやアーティストがライブを行っている……けれど、数も種類も多すぎて、誰を見に行ったらいいのか分からない!!! だったらプロに聞きましょう!

 今月は意外と? ライブハウスの数も多い激戦区新宿のライブハウス新宿「NINE SPICES(ナインスパイス)」の店長JAPANさんにインタビュー。オルタナ好きが集まる、新宿でもアンダーグラウンドなライブハウスの現場では、どんなバンドが活躍しているのでしょうか。

怖すぎる、でも面白すぎて止められない—『火のないところに煙は』【著者】芦沢央

2018.08.28 Vol.709

 夏といえば怪談。表紙をめくり目次を見ると、そんなよくある怪談話かと思いきや…。

 作家の“私”はある日、『小説新潮』の編集者から「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」という短編小説の依頼を受ける。怪談を書いた経験がない“私”は断ろうと思ったが、ひとつ気になる事が。その依頼の舞台が“神楽坂”だという事。心のどこかでずっと引きずっていながらも、向き合わず、忘れたと思っていた出来事。まるで何者かに“忘れようだなんて許さない”と言われているような気がする。そんな気持ちと納得のいく説明が欲しくて、情報提供も兼ね“あの事”を小説として発表する事にしたのだが…。

 作品はそれぞれ、怪談というより怪異な現象について書かれている。幽霊やお化けといった類の話でもなく、日常の些細な違和感とでもいうべきか。それが増大し、出口のない迷路に迷い込んだような感覚に襲われる。“私”は誰に導かれ、それらの話に出会い、書き綴っているのか。それぞれの出来事の検証やお祓いに立ち会ってはいるが、論理的に説明できるわけもなく、むしろ論理的に説明づけることが正しいのか分からない。

 知らず知らずのうちに怪異に取り込まれた時、人はその運命から逃れられないのかも知れない。現実と虚構の境目があやふやで、常に不安な気持ちにさせられる、怪談より怖い一冊。

【いまライブで聴くべきバンド】埼玉・越谷「越谷EASYGOINGS」編

2018.08.06 Vol.Web Original

 今日もまた、都内のライブハウスではたくさんのバンドやアーティストがライブを行っている……けれど、数も種類も多すぎて、誰を見に行ったらいいのか分からない!!! だったらプロに聞きましょう!
 今月は、東京を飛び出して、埼玉県越谷市へ! ライブハウス「越谷EASYGOINGS(イージーゴーイングス)」の若き店長、サダさんに、イチオシを聞いてきました。渋谷や下北沢といった都心のライブハウスとは違った名前が聞けるかも……?

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