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【明日は何を観る?】『そして、バトンは渡された』

2021.10.29 Vol.746

『そして、バトンは渡された』

 血のつながらない親に育てられ、4回も苗字が変わった森宮優子は、わけあって料理上手な義理の父親・森宮さんと2人暮らし。今は卒業式に向けピアノを猛特訓中。一方、シングルマザーの梨花は、娘に愛情を注いでいたが…。

ビジュアルと最小限の言葉でなぜか夢中になる問題集『解きたくなる数学』

2021.10.26 Vol.746

 Eテレ「ピタゴラスイッチ」の監修を務める佐藤雅彦率いる慶應義塾大学「佐藤雅彦研究室」。彼らがひと目で心を奪われる数学問題集を作った。

 冒頭で大量のナットがのった計りが2つ並び、一方から1つのナットがつまみ出される。その違いは3gだが、最初に計りにのっていたナットの数は?

 次のページには写真と必要最小限の言葉で「考え方」が説明され、答えに結びつく。

 出てくるものはチョコレート、ロープ、電車の窓、チーズ、紙コップ、小銭、ケーキなど身近なもの。数学が苦手な人でも、数学的なものの考え方、論理的な思考が学べる画期的な書籍である。本当は数学に挫折する前に、こんな本が読みたかった。

 日常の中に潜む不思議な構造や考え方、隠れた法則を取り上げた「ピタゴラ」のような、大人も子どもも夢中になる面白さ。「数学」と聞いただけで顔をしかめる文系の人にもぜひ解いてほしい問題集。

自分のペースで音楽ライブを楽しもう!「OMNIBUS」

2021.10.26 Vol.746

 新しい音楽フェス「OMNIBUS」が開催される。新宿駅周辺のライブハウスを会場とする「The Circuit #回遊」と有楽町のヒューリックホール東京での「The Hall #空間」で構成される。

 初日となる6日に行われる「The Circuit #回遊」には、Wez Atlas、ODD Foot Works、Campanella、kiki vivi lilyらが出演。別途アップグレードチケット(1000円)を購入することで見られるアップグレードステージがあり、そこには仙人掌が出演する。

 2日目の「The Hall #空間」には、小山田壮平、GLIM SPANKY(Acoustic ver.)、下津光史(踊ってばかりの国)らが出演する。今後も出演ラインアップは追加される。

 本イベントは当初、新宿のライブハウスと新宿中央公園で行う予定だったが、公園でのライブは断念した。

blink 182などのトラヴィスがアヴリル・ラヴィーンらとオンラインでハロウィーンライブ

2021.10.25 Vol.Web Original

 

 

 blink 182などのトラヴィス・バーカーがハロウィーンに日本を含むアジア圏に受けてグローバルライブ「Travis Barker’s -House of Horrors」を有料配信する。配信はZAIKOで日本時間の31日20時から。

 ライブには、スペシャルゲストとして、コラボレーターのマシン・ガン・ケリー、アヴリル・ラヴィーン、blink 182のマーク・ホッパス、シンガーでプロデューサーのブラックベア、ラッパーのイアン・ディオール、TikTok出身のロッカー、JXDNら。Queen of Rockのアリソン・ハーゲンドルフ、Jackassのデンジャー、The Dingoがホストを務める。

 トラヴィスは「すべての人が参加すればよかった、参加したかったと思ってもらえるイベントにするつもりです」とコメントを寄せている。

 チケットは発売中。配信チケットは3000円~。アーカイブ視聴とボーナスコンテンツ、グッズ付きのチケットなど複数の種類がある。

マーベルヒーロー展を埼玉で満喫『マーベル・スタジオ/ヒーローたちの世界へ』

2021.10.23 Vol.web Original

 埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサクラタウン」内の「角川武蔵野ミュージアム」EJアニメミュージアムにて、『MARVEL STUDIOS:A UNIVERSE OF HEROESマーベル・スタジオ/ヒーローたちの世界へ』がスタートした。本イベントは2008年公開の『アイアンマン』から始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)。同じ世界観の中でさまざまなヒーローたちが交差しながら物語を構築してきた。そして、2019年に公開され世界的に大ヒットした『アベンジャーズ/エンドゲーム』。MCUに登場したキャプテン・アメリカ、アイアンマン、ソー、ハルク、ブラックパンサーなど、マーベルヒーローたちの象徴するアイテムが身近に展示され、その世界観の中で、写真を撮りながら楽しむことができる体感型のイベント。今年4月に東京で開催された展示内容に、新しい展示品を追加しパワーアップした内容になっている。

TSUTAYAプレミアム 動画配信おすすめラインアップ!『レイトオータム』『絶対彼氏。〈完全版〉』

2021.10.23 Vol.746

話題の映画や気になる海外ドラマ、チェックしておきたかったあの音楽に、話題のコミックス——。TSUTAYAのレンタルなら気軽にたっぷり楽しめます。さて今月のおすすめは……?

唯一無二の“才能”に迫る!日本を代表するクリエイターたちの大規模展 「和田誠展」

2021.10.22 Vol.746

 知っているようで知らない国民的クリエイター“和田誠”の仕事の全貌に迫る、初めての展覧会。和田誠(1936−2019)はイラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く知られているほか、装丁家や映画監督、エッセイスト、作曲家、アニメーション作家、アートディレクターなど多彩な顔を持ち、いずれのジャンルでも一級の仕事を残し高い評価を得てきた。

 本展では 和田誠を知るうえで欠かせないトピックを軸に、83年の生涯で制作した多彩な作品を紹介。およそ2800点の作品や資料で、和田誠の膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る。

 書籍と原画だけでも約800点を展示。週刊文春の表紙は2000号までを一挙展示。他にも、手掛けた映画の脚本や絵コンテの展示、CMや子ども向け番組のアニメーション上映も予定。さらに、和田が手がけた作品にとどまらず、幼少期に描いたスケッチなども紹介し、その創作の源流をひも解いていく。

 展示では、約30のトピックスで和田誠の全仕事を振り返る。身近な人物を描いた小学生時代から、さまざまなジャンルの著名人の描いた“似顔絵”、谷川俊太郎との“絵本”の仕事、代表作の一つ『倫敦巴里』をはじめとする和田のユーモアにあふれる“パロディー”作品、広告制作会社ライトパブリシティの仕事、約9年間無償で制作したという新宿日活名画座のポスター、さらには丸谷才一や村上春樹などさまざまな作家の装丁の仕事など、貴重な原画などを交えてたどっていく。

【明日は何を観る?】『CUBE 一度入ったら、最後』『グレタ ひとりぼっちの挑戦』

2021.10.22 Vol.746

『CUBE 一度入ったら、最後』

 目が覚めるとそこは謎の立方体=CUBEの中だった…。そこに突然閉じ込められた何の接点もない男女6人。エンジニアの後藤、団体職員の甲斐、フリーターの越智、中学生の千陽、整備士の井手、会社役員の安東。理由も分からないまま脱出を試みる彼らを殺人的なトラップが次々と襲う。

 

監督:清水康彦 出演:菅田将暉、杏、岡田将生他/1時間48分/松竹配給/10月22日(金)より公開 https://movies.shochiku.co.jp/cube/

佐藤流司らの「ZIPANG OPERA」がデビューアルバムのリード曲を22日に先行配信 

2021.10.21 Vol.Web Original

 

 佐藤流司、福澤 侑、spi、心之介からなる4人組音楽パフォーマンスユニット「ZIPANG OPERA」がデビューアルバム『ZERO』(11月3日発売)のリード曲「DRAGON FIREWORK」を22日にデジタル先行配信する。

 同曲は、ユニットのコンセプトでもある“和”が感じられるサウンドに、ビートの効いたトラックとキャッチーなドロップによって独特な世界観を紡ぎ出し、そこに日本の“祭り”や“花火”をテーマにした歌詞が重ねられた、エモーショナルな楽曲だ。

 デジタル先行配信に合わせ、spiと心之介が21日の23時30分からYouTubeで生配信を行い、翌日22日には「DRAGON FIREWORK」のパフォーマンスビデオが公式YouTubeチャンネルにてプレミア公開される。

「ぽに」って?といったことも含め、諸々気になる作品 劇団た組『ぽに』

2021.10.21 Vol.746

 劇団た組は2013年に結成された、加藤拓也が脚本・演出を務める劇団。丁寧な言葉とドラマ運びで、底抜けた暴力性と虚無感がねっとりと複雑に立ち上がる物語を上演している。

 加藤は演劇ばかりではなく映像でも演出を担い、2018年にはフジテレビ『平成物語』でドラマ初脚本で市川森一脚本賞にノミネート。同年、日本映画専門チャンネル25周年記念の映像作家に選ばれ、2019年にはフジテレビ『不甲斐ないこの感性を愛してる』で再び市川森一脚本賞にノミネートされるなど幅広いフィールドで活躍している。

 2018年には演劇に不確定要素として実際のスポーツを持ち込んだ『貴方なら生き残れるわ』が大きな反響を呼び、映像が公開された時には1週間で1万回以上再生された。

 今回の作品は子供の預かりバイト中に大災害に巻き込まれた女性が「仕事とお金の責任の範囲」について思いを巡らす物語。置き去りにされた5歳の男児が一夜にして43歳の姿になってしまうというファンタジーというか、ちょっとした恐怖というか不思議な要素を含みながらも、その一方で生々しい物語が展開される。そもそも「ぽに」って?といったことも含め、諸々気になる作品だ。

東京に映画の祭りが大集結!東京国際映画祭、東京フィルメックス、SSFF & ASIA、HIBIYA CINEMA FESTIVAL<2021「秋の映画祭」特集>

2021.10.20 Vol.746

第34回東京国際映画祭

 昨年に続きまだコロナ禍の影響が続くなか、TIFFでは「映画館で映画を観る喜び」を伝えるべく、検温をはじめとする感染対策を徹底したうえで映画館でのフィジカルな上映を基本に映画祭を開催。

 また今年はSDGsの活動にも、より積極的に取り組み、環境への配慮の他にも、世界の映画業界の男女平等を推進する「Collectif 50/50」という国際活動にアジアの映画祭として初の署名。2021年9月1日時点で、スタッフ80人中女性が約6割を占めている。

 従来のような海外映画人の来日イベントは今年も難しいが、オープニング作品のクリント・イーストウッド監督最新作『クライ・マッチョ』をはじめ、厳選された映画たちが世界各国から集結。

 注目のコンペティションには113の国と地域から寄せられた1533本から15作品が選出。日本映画からは池松壮亮、伊藤沙莉共演、松居大悟監督のラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』が出品される。

 日本公開前の最新作をプレミア上映する〈ガラ・セレクション〉ではウェス・アンダーソン監督の最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』やベネディクト・カンバーバッチとジェーン・カンピオン監督がタッグを組んだ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』など最新の話題作が勢ぞろいする。

写真左:第34回東京国際映画祭フェスティバルアンバサダーは女優・橋本愛
写真右:コンペティション部門国際審査委員長はフランスを代表する女優イザベル・ユペール © Peter Lindbergh

 

今年の監督特集は“鬼才・𠮷田恵輔”

写真:〈監督特集 人間の心理をえぐる鬼才 𠮷田恵輔〉では松山ケンイチ主演作『BLUE/ブルー』などを上映©2021『BLUE/ブルー』製作委員会

 TIFFならではの部門も見逃せない。この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する〈Nippon Cinema Now〉では、最新作『空白』も話題の𠮷田恵輔監督を特集するほか、吉本ばななの名作を映画化したエドモンド・ヨウ監督作『ムーンライト・シャドウ』などを上映。他にも世界初上映10作品が集った〈アジアの未来〉、湯浅政明監督の最新作『犬王』の上映や、本年3月に逝去されたアニメーター大塚康生氏のレトロスペクティブ上映などを行う〈ジャパニーズ・アニメーション〉などもTIFFらしいセレクションを楽しめる。また、TV放映やインターネット配信等を目的に製作されたシリーズものの秀作を日本国内での公開に先駆けてスクリーンで上映する〈TIFF シリーズ〉では、松田聖子監督作品『あの風が吹いた日』などを上映。

 他にも、カンヌ映画祭カメラ・ドール受賞作『ムリナ』をはじめ世界の国際映画祭で注目された話題作や日本での公開がまだ決まっていない最新の作品などを上映する〈ワールド・フォーカス〉、森田芳光監督作『家族ゲーム』4K修復版を上映する〈日本映画クラシックス〉など、毎年人気の部門も見逃せない。

TIFF2021のビジュアルはコシノジュンコが監修

写真:撮影・伊藤彰紀(aosora)

 東京国際映画祭は、今年から、メイン会場を昨年までの六本木から、日比谷・有楽町・銀座エリアに移転。プログラマーの交代による部門改編も行い、より進化を目指す。その中で掲げられたのが3つのテーマ。「コロナを超えたその先の映画の在り方を考えていく」「国際映画祭として“国際”色を高めていく」「男女平等、環境保全などSDGsへ積極的に取り組んでいく」。これを踏まえ、今年は大きなテーマの1つとして「越境」をコンセプトに、さまざまなボーダーを越える映画祭を目指す。

 そんなコンセプトを表現する今年のメインビジュアルは、世界的デザイナー、コシノジュンコが監修。本ビジュアルについてコシノは「かっこい女性が、コロナも吹っ切れて、前に向かう、風を切って向かうというイメージ」とコメントをよせている。

『第34回東京国際映画祭』 【開催期間】10月30日(土)~11月8日(月)【会場】日比谷・有楽町・銀座地区【URL】https://2021.tiff-jp.net/ja/ ©2021 TIFF

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