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【明日は何を観る?】『劇場版 ルパンの娘』

2021.10.15 Vol.746

『劇場版 ルパンの娘』

 代々泥棒一家“Lの一族”の娘として生まれた三雲華は、家業を継ぐことを拒み普通の人生を求め、運命的に出会った代々警察一家の息子・桜庭和馬と許されざる恋に落ちた。いくつもの障害を乗り越えて結ばれ、最愛の娘・杏も授かり幸せな毎日を送っていたが、華の父・尊が泥棒引退を宣言し…。

伝説的SFスペクタクルが未知の映像体験として生まれ変わる!『DUNE/デューン 砂の惑星』

2021.10.15 Vol.746

 世界観が変わる映像体験! 1984年にデビッド・リンチ監督によって映画化され、2000年にはドラマ化もされたフランク・ハーバートによる傑作SF小説が、誰も見たことが無いスペクタクル・アドベンチャーとしてよみがえる。

 希少な物質を産出する危険な砂漠の惑星デューンをめぐって繰り広げられる壮大物語を未知の映像体験として生み出したのは、巨匠リドリー・スコットが生んだSF映画の金字塔の続編『ブレードランナー2049』や、異星人とのコンタクトを描いた『メッセージ』など、未知の世界を圧倒的な映像で描き出すカナダの鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ。アトレイデス家の後継者であり“未来が見える”能力を持つ主人公ポール役には『君の名前で僕を呼んで』でブレイクして以来『ビューティフル・ボーイ』、Netflixオリジナル映画『キング』など話題作が途切れないティモシー・シャラメ。巨大な陰謀により殺された父の復讐のため、そして全宇宙の平和のために立ち上がり、成長していく主人公を演じる。ポールの夢に繰り返し現れる、自由の民フレメン(デューンの先住民族)の少女チャニ役にはアーティストとしても人気のゼンデイヤ。ポールの父、レト・アトレイデス公爵役にオスカー・アイザック、ポールの母レディ・ジェシカ役にレベッカ・ファーガソン。他、ジェイソン・モモア、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデムら超豪華俳優が勢ぞろいしている。

秋だから、ちょっとメロウに、ロマンティックに【オススメMUSIC】

2021.10.14 Vol.746

「縦横無尽」宮本浩次

 宮本浩次は圧倒的な存在感と沁みてくる歌詞と楽曲で、長きにわたって、聞く人の心を揺さぶり続けている。バンド、そして近年はソロと形は変われど、彼が発する音楽のパワーや影響力は揺るぎない。最新アルバムとなる本作は「宮本のすべてが注ぎ込まれている」。先行配信された「この道の先で」を始め、「passion」「sha・la・la・la」「shining」、「春なのに」のカバー、Mr.Childrenの櫻井和寿と組んだ「東京協奏曲」など全13曲を収録。

ページをめくる指が止まらない! やっぱり『ジャンプ』作品は圧倒的に面白い【オススメコミック】

2021.10.13 Vol.746

話題の映画や気になる海外ドラマ、チェックしておきたかったあの音楽に、話題のコミックス——。TSUTAYAのレンタルなら気軽にたっぷり楽しめます。さて今月のおすすめは……?

中止になって、もう一度やる公演 劇団献身『スケールⅡ』

2021.10.12 Vol.746

 劇団献身は早稲田大学演劇倶楽部出身の奥村徹也が、卒業後1年間のサラリーマン生活を経て2014年に旗揚げした劇団。

“3秒に1度放たれる”ともいわれるノンストップでギャグを放り込む独特のスタイルでコメディー作品を次々と発表。着実にファンを増やし、昨年には今後の飛躍が期待される若手劇団を集めて行われる三鷹市芸術文化センターの名物企画『MITAKA“NEXT”Selection』にも選ばれた。

 昨年の9月といえば、コロナ禍が一時収束し、エンターテインメントが復活しつつも、いつまた中止になってもおかしくないような微妙な時期。そんなやる側も見る側も気分が停滞しそうな状況でいつも以上にふざけまくって、みんなのストレスを笑いに変えた。

 今回は昨年4月に新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための緊急事態宣言により全公演が中止となった第13回公演『スケール』を改め『スケールⅡ』としてパワーアップして挑むという。

 劇団としては初めての「恋」や「家族」を真ん中に置いた物語。もっとも「いずれにせよ行き詰まる、男と女の物語」とのことで、いつものテイストはもちろんそのままに新味をプラスアルファ。新たな境地に足を踏み入れる作品となる?

人気料理家・坂田阿希子と平野紗季子がもっとおいしい「揚げもの」談義

2021.10.10 Vol.746

揚げものはもっとも素晴らしい調理法

 代官山の洋食店「KUCHIBUE」の店主で人気料理家の坂田阿希子が、新刊『家で揚げるともっとおいしい』(リトルモア)を発売した。揚げる料理が好き過ぎてレシピを刊行した坂田と、新刊『味な店 完全版』(マガジンハウスムック)が好評なフードエッセイストの平野紗季子がオンラインイベント「揚げ揚げ夜話 偉大な揚げもの、たまらない揚げもの」を開催した。主催はジュンク堂書店池袋本店。

 坂田が「いろいろ作ってもらったものはあるのかな?」と聞くと、平野は「実は、家で揚げものをするのはやめようと思って『揚げ断ち』してたんです」「こんな仕事してるのに本当にあり得ないんですけど、とにかく料理が苦手で。『底辺料理人』と呼ばれていて、中でも揚げものは鬼門なんです」と衝撃の事実を告白した。

「私の中では『家で揚げるのはあきらめよう』だったんです」という平野。坂田は「油はそんなにたくさんじゃなくてもいいし、小さなフライパンで揚げてもいい。今日は鍋を持ってきたんですよ」と愛用の揚げもの鍋を取り出し、「これは意外と小さくて15〜16cm。大きなとんかつとかはフライパンのほうがいいと思うんですけど、小さいほうが油が少なくて済むし、2人分くらいだったらこれで揚げられる。ちょっと深めのフライパンでもいいんですよ」と語る。

 

EXIT兼近、初の小説『むき出し』は「人に優しくなれる本」

2021.10.08 Vol.746

 お笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹が初の小説『むき出し』(文藝春秋)を27日に出版することが発表された。兼近は自身のツイッターで「人に優しくなれる本になっていて、本を普段読まない人にも読んで欲しいし、本が好きな人はいろんな意図を読み取りながら、主人公の刹那的思想を脳にぶち込んでくだされ」「こんな日が来る事を夢みて生きてました。生きとし生けるものに感謝。」と報告。芥川賞作家でお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹は、兼近の作家デビューに「優しい眼差しが 純粋な言葉が 誠実な覚悟が 重要な小説を生んだ。」とコメントを寄せている。

 芸人の枠を超えて幅広く活動する兼近。どのような小説なのか発売が待たれる。

【明日は何を観る?】『ONODA 一万夜を越えて』『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』

2021.10.08 Vol.746

『ONODA 一万夜を越えて』

 終戦間近の1944年、陸軍中野学校二俣分校で秘密戦の特殊訓練を受けていた小野田寛郎(遠藤雄弥/津田寛治)は、劣勢のフィリピン・ルバング島にて援軍部隊が戻るまでゲリラ戦を指揮するよう、命令を受ける。

監督:アルチュール・アラリ 出演:遠藤雄弥、津田寛治、仲野太賀 他/エレファントハウス配給/2時間54分/公開中 https://onoda-movie.com/

猫のホテル 30周年本公演『ピンク』

2021.10.04 Vol.745

 1990年に森田ガンツ、中村まこと、市川しんぺー、千葉雅子らで旗揚げした猫のホテル(通称:猫ホテ)が昨年11月に30周年を迎えた。この30周年イヤーのギリギリの10月に記念本公演を上演する。

 作・演出を手掛ける千葉による「人間のバカ哀しさ」を描いた作品は多くのファンを生み、90年代中盤から2000年代にはザ・スズナリといった小劇場を中心にコンスタントに公演を重ねた。その後、名優、怪優、奇才揃いのメンバーが外部から引っ張りだことなったこともあり、2010年代は劇団公演はかなりマイペースな感じで続けられた。今回も2018年4月の『秘境温泉名優ストリップ』以来の公演となる。

 今回の『ピンク』という作品は「30周年を迎え、創作姿勢や方法論を変えざるを得ない時代に突入したと実感した」という千葉が稽古や劇場環境、劇団のモラルまで通用するものかを見直すべく企画したもの。これまでは千葉自身、男性の物語を描くことが多かったのだが、今回は家父長制に守られた世界でたくましく生きる女性の物語を描くという。『ピンク』というタイトルには100年前の英国ではピンクは男の子の色、ブルーは女の子の色とされていたのに現在では逆転していることから「変容」の意味を込めつけられた。

 千葉は「劇団の歴史に今作が加わることで総括的に性別格差における価値観の変容を捉えるものと考えている」とも語っており、バカバカしさやユーモラスな表現の陰に現代社会への問題定義も見え隠れする作品となりそうだ。

夢の競演再び! CAPCOMと手塚治虫の人気キャラが 池袋に集合

2021.10.01 Vol.745

 異色のコラボ企画展「CAPCOM vs.手塚治虫CHARACTERS’(ダッシュ)」が10月1日より池袋のPARCO FACTORYにて開催される。

「CAPCOM vs.手塚治虫CHARACTERS」は「ストリートファイター」「バイオハザード」「モンスターハンター」などさまざまなジャンルのゲームタイトルを世に送り出したカプコンと、「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「ブラック・ジャック」など数多くの作品を生み出した手塚治虫の両者の作品が一堂に介したコラボレーション企画展。宝塚市立手塚治虫記念館の企画展として2020年に開催され、関東では初めての開催となる。

 本展では『CAPCOM vs.手塚治虫CHARACTERS’』と題してして会場講成を再構築。人気イラストレーター・漫画家の、つのがいが描き下ろしたメインキーアートへのカウンターイラストをはじめ、「デビル メイ クライ」、「逆転裁判」などの新規描き下ろし展示を追加。他にも、つのがいによる20周年記念描き下ろしイラストの展示や、巧舟(たくみしゅう)原案・つのがい作画による「ブラック・ジャック」とのコラボ4コマの展示を行う。

 

ミュージカルらしいミュージカルを見たいという人にはおすすめ『オリバー!』

2021.09.30 Vol.745

 英作家チャールズ・ディケンズの小説『オリバー・ツイスト』が原作。物語の舞台はヴィクトリア朝のイングランド。救貧院で暮らしていた孤児のオリバーは葬儀屋に下働きに出され、そこでひどい仕打ちを受けて逃げ出す。ロンドンにたどり着いたオリバーはコソ泥とスリの集団に取り込まれてしまう。捕らえられたオリバーは被害者である親切な紳士に引き取られることになるが、スリの元締めの老人はオリバーを連れ戻そうとたくらんで……。

 スリ集団の元締めのフェイギンを市村正親と武田真治がWキャストで演じることは鑑賞するうえでもっとも楽しみにしたいポイントのひとつ。武田もまた自身にとって俳優人生の分岐点となる作品とコメントを寄せており、どんなフェイギンを魅せてくれるのか期待したい。また、元気に駆け回るオリバーら子どもたちの姿も見どころだ。

 ミュージカルらしいミュージカルを見たいという人にはおすすめの作品。

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