渋谷区と山野学苑が災害時の避難所協定締結

渋谷区の地図を挟んで意見を交換し合う長谷部氏(左)と山野氏
東日本大震災時には実際に学生約1500人が一夜を過ごす

 山野理事長は「山野学苑は美容を通じて渋谷区の発展や地域貢献に努めて80年が過ぎました。ここ数年の各地での災害を通じ、地域で助け合うことの大切さを感じております。この度の調印により、山野学苑が災害地域の皆様の安全をサポートできる場所として認めていただいたことに感謝しております。美容は人々を幸せにできるハッピーな仕事ですので、苦しい時でも近隣の皆様と力を合わせて、いつもスマイルでいられるようにこれからも地域の貢献に励んでいきたいと思います」と挨拶した。

 その後に行われた意見交換で山野理事長は東日本大震災時には実際に帰宅ができなくなってしまった学生約1500人が同校で一晩過ごしたことを明かした。その時は自らも学生とともに一夜を過ごしたという。

 長谷部区長が改めて「新宿区で災害に遭った方がどうしてもこのへんに滞留してしまうので、今回の協定は救いの手」と話せば、山野理事長は「渋谷区にはお世話になっているので、こういう緊急の時以外でも何か力になれれば。なにかアイデアがあったらいつでも声をかけてください」などと、災害以外でも渋谷区への協力を惜しまない姿勢を見せた。
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