いつも、いのちが、そこにある「見える自然/見えない自然 ロイス・ワインバーガー展」


 現在ウィーンを拠点に活動する国際的アーティスト、ロイス・ワインバーガーの展覧会。

 ワインバーガーは1947年、オーストリア・チロル地方の山間にある村の農家に生まれ、幼いころは植物や動物の絵ばかりを描いていたという。両親の農家を手伝いながら鉄骨工の仕事にも就いたという彼がアートの分野だけで仕事をするようになったのは30歳ごろからのこと。最初は、自身で荒野の植物や絶滅種の植物を育て各地に植えるというフィールドワークからスタートし、90年代後半にはアスファルトをはがして庭を作ったり、除草剤を取り除いて線路を庭にしたりと、都市において人間が作った“決まりごと”を開放し、独自の表現を展開。それらの活動は、生態や環境にも根本的な疑問を投げかけ、多くの人の関心や共感を得ることになる。

 同美術館が1999年に開催した「エンプティ・ガーデン」展に参加し、初めて日本に紹介されたワインバーガーが、それから20年の歳月を経て、改めて「見えない自然」という現在のテーマを発信する。絵画・ドローイングをはじめ写真や立体・彫刻作品、さらには壁画や映像作品など計120点を展示予定。
見える自然/見えない自然 ロイス・ワインバーガー展
【会場・会期】ワタリウム美術館 7月13日(土)〜10月20日(日)
【時間】11〜19時(水曜は21時まで)
【休】月曜(7/15、8/12、9/16、23、10/14は開館)
【料金】大人1000円、学生(25歳以下)800円
【問い合わせ】03-3402-3001
【交通】地下鉄 外苑前駅より徒歩8分
【URL】http://www.watarium.co.jp/