瓦田脩二「リーダーの自分が、一番かっこよくなければいけない」

 目標とする選手はいるのでしょうか?

「たくさんの試合を見ていますけれども、やはり梶原代表のような試合をしたいと心から思っています。梶原代表の試合は、いちばん会場を盛り上げるし、人生を賭けている感じが伝わってきます。自分はまだそれを目指したいと言える段階でもないと思っているのですが、勝っても負けても試合自体にストーリーがあるようにはしたいですし、強くなって梶原代表が中心にいた時のような試合をして、その中でドラマを作っていきたい。それから梶原会長は試合のたび、ふとした瞬間に言ってくれる一言一言が響くんですよね。試合では言われたことをやれば当たる安心感もあるし、人生についてのアドバイスもあり、おそらく他のジムの会長よりもアツいことを言ってくれる方だとも思います。そういう気持ちの面でも憧れますね。印象的だったのは、試合前にバンテージを巻いている時に“試合に入るといろんな感情が出てくるけど、淡々と仕事をこなす感じで、割り切って入ればいい。これが俺たちの仕事だから”と言ってくれたんです。確かにそうだと思って、試合に自然に入っていけた。試合前は倒す、倒される、何を出すかということしか考えていないので、そういう面で無心になれたんですね。ひとつの目標として、梶原代表がKrushのライト級のベルトを獲っているので、まずライト級のKrushのベルトを巻いて、KrushのチャンピオンとしてK-1のベルトを狙いにいきたいと思っています。その目標以外の部分は無言実行といいますか。発言してしまうとそれで満足して自分の気持ちが薄れていってしまう気がするので、黙って達成していきたいと思います(笑)」

 そんな瓦田選手のリフレッシュ方法は?

「海外旅行に行くのが大好きなんです。強くなるにつれてヨーロッパへ進出しようと思っていて(笑)、まずアジアを制覇しようと思います。最近だとマレーシアやタイに行っています。試合の後に1週間ほど休みをもらうので、追い込みの前に海外旅行の予約をしておくことで、ご褒美が待っているからやる気がさらに増します。僕としては減量の時にネガティブになるよりは“終わった後、旅行で何しようかな”というふうに気持ちを持っていけるほうがいいんです」

 ゆくゆくは海外でも活躍したい?

「海外で試合をする機会があって、試合後に観光でもできたら最高ですね(笑)。とはいえ生活というよりは、超・理想を言ってしまうと、海外に別荘があったらとは思いますよね。試合前にタイで調整した時に、一人という環境がいろいろと考えられるし集中できてよかったので、そういう面でも海外には向いてると思いますね」

 恋愛や結婚については?

「現役中は絶対に結婚しないということは決めています。しないというより、できない。格闘技が一番なので、申し訳ないんですよね。空き時間も格闘技の動画を見ているわけですし(笑)。タイプとしては、どちらかというと年上の女性が好みです」
1994年4月18日生まれの25歳。福岡県北九州市出身。K-1ジム総本部チームペガサス所属。2017年6月に行われた「第4回K-1アマチュア全日本大会」のチャレンジAクラス -65kgで優勝。同年9月の「Krush.80」で鈴木孝司戦でプロデビュー。デビューからの2連続KO勝ちを含む5連勝(3KO)で一気に注目を浴びる存在となる。現在、プロ戦績は10戦7勝(5KO)3敗。昨年、ジムの先輩であった剣闘士“俊”が引退後、選手のまとめ役としてリーダー的な存在となる。twitter:@Shujipin

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