“ジャイアント・キリング”を果たした愛鷹 亮【格闘家イケメンファイル】

 2019年8月、「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN〜日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイトin大阪〜」において、K-1 WORLD GPクルーザー級の王者シナ・カリミアンを鮮烈の右フックで失神KOし、文字通りの“ジャイアント・キリング”を果たした愛鷹亮。きたる11月24日(日)、横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN〜よこはまつり〜」でダイレクト・リマッチという流れで、カリミアン選手の保持するクルーザー級タイトルへ挑戦する。
愛鷹 亮(撮影・神谷渚)

「K-1大阪大会でのKO勝ちについては、カリミアン選手は自分の名前すら多分知らなかっただろうし相当油断していたはずです。油断した気持ちというのは練習に出ていなかっただろうかというと、絶対にそれはないと思うので、だからこそカリミアン選手は120%の力でタイトルマッチに臨むはず。なので“大阪大会のようにうまくはいかないだろう”ということを重々理解して、前回大会以上の練習を積んでいます。メンタル的には、一度対戦して相手の実態がつかめているので、相手のイメージはもちろん、戦って勝つまでのイメージを浮かべることができているので、勝率は初めて挑戦した大阪大会よりも高いんじゃないかなと思います。あの時は正直そんなに自信は持ってなかったですから。相手は無敗のチャンピオンで身長も2メートルありますし、客観的に見ていて“強いな”とか“タフだな”と思っていたので、“自分のパンチがほんとうに届くのか?”という不安もあり、自分としては半々かそれより下くらいに思っていて“勝てたらいいな“、“無傷で終われたらいいな“ぐらいの気持ちでした。でも周りは違ったみたいで、“普通にやれば勝てるよ“ということを何回も言われていました。それを聞いても“この人たちは他人事だからってホント軽く見てるな“という気持ちで、“そういう気休めをいうのはやめて“と思っていました(笑)。それは、あまり自分を過大評価しないようにしているからというのもあります。自信がないわけではないのですが、自分を過大評価することは驕りに繋がり、それが油断になる。だから、ちょっとビビっているくらいのほうがちゃんと練習もできますし、相手のことも警戒して集中力も高まります。根本的に気が大きいほうではないので勝手にそうなるというのもありますが、常にそう心がけています。逆に、そのメンタルができておらず、相手を舐めてしまった試合は大概負けていました」

 気が大きくないということですが、幼い頃からそういう性格だったのですか?

「そうですね。小学生の頃は通信簿に“物静かな子”と書かれていて、みんながハシャいでいる輪に入れななかったりと、内向的で人見知りな性格だったと思います」
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