瓦田脩二「リーダーの自分が、一番かっこよくなければいけない」

格闘家イケメンファイル Vol.106


 2連敗という苦境を乗り越え、注目の新星・稲垣柊を1RKOで下し、キャリア10戦目を白星で飾り新たな年を迎えた瓦田脩二が、イベント名称を戻し大会ロゴも創成期のものを復活させた超破壊型打撃格闘技「Krush」での活躍を誓うとともに、K-1ジム総本部チームペガサスのリーダーとしての意気込みを語った。
撮影・蔦野裕
 鮮やかな勝利で年越しとなりました。2020年を迎えて現在の心境は?

「勝利に浸ってもあんまり自分の中ではいいことはないといいますか、勝っても負けても自分の中では1回1回忘れるようにしていて、課題だけを見つけて次に生かすということだけですね。負けたときも落ち込まないというと変ですが、勝っても喜んで3日、負けても悔しくて3日くらいでいいかなと思っているので。頭を切り替えて、次の試合に向けて練習するようにしています。

 連敗からの脱出でもありました。

「負けてしまうと離れていってしまう人も当然いますので、連敗しているときこそ、応援してくれる人の大切さに気づきました。それを思いながら試合に入ったので、メンタル的にも一番安定して試合ができました。まだそんなに応援してくれる人がたくさんいるわけじゃないのですが言葉のかけ方が全然違ったり反応も変わったりする人がいても、逆に負けてしまったことで応援してくれる人もいて、その差は大きかったですね。勝っても負けても試合後はエゴサーチするタイプなんですが、悪いことを言う人たちに対しては特に感情はなくて、応援してくれる方のために頑張って、その結果そういう人を見返せたらと思いますよね」

 瓦田選手は格闘技オタクを自称されていますね。

「はい。好きなんです。いろんな選手の試合を動画で見ていて、普通ならみんなYoutubeとかの動画で笑ったりしているようなタイミング、たとえば電車で移動している時でも、基本的に格闘技の試合の動画しか見ない(笑)。ある試合の動画で“うわー! すごいな”と思ったら楽しくなっていってまたその選手の動画を見ていくようになる。そうすると、たとえば一番初めに見た時に気づかなかったことが、2回見ると“こういうフェイントを使っているんだな”と気付けたり、いろいろ見るなかで、1試合前にはこんなフェイント使っているなと見ていたら今度はこんな技を使っていた、とか。そういうものを見ながら、自分の練習に取り入れてみてうまくハマったらもっと面白くなって……というような感じで、強さでいうとまだ自分なんて弱いですけど、格闘技を好きなレベルでいったら自分が一番なんじゃないかと思っています」
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