思いが伝わるアート展「Reality&Fantasy The World of Tom of Finland」

TOM OF FINLAND (Finnish, 1920-1991), Untitled, 1963, Tom of Finland Foundation permanent collection, © 1963 – 2020 Tom of Finland Foundation
 ゲイ・アートの先駆者、TOM OF FINLAND(トム・オブ・フィンランド)の日本初となる個展。

 TOM OF FINLANDことトウコ・ラークソネン(1920~1991年)は、ゲイを描いた作品や、LGBTの人々の権利と彼らが社会から受容されることを目指した社会運動を推し進めたことで広く知られているフィンランドのアーティスト。彼が生前に製作したドローイングは3500を数え、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、アート・インスティテュート・シカゴ、ロサンゼルス・カウンティ美術館、ヘルシンキ現代美術館などにも収蔵されている。​

 タブー視された同性愛の現実に自由と誇りを与えたTOM OF FINLAND。その現実を直視する写実性=Realityと、希望を作品にする想像性=Fantasyは世界に多大な影響を与え、その存在はLGBTQコミュニティのみならずアート界でも大きなものとなっている。

 本展では日本初公開となるTom of Finlandのオリジナル作品30点の展示を予定。グラファイトやグアッシュ、マーカー、ペン、インクなどさまざまな手法で制作された作品を紹介しながら、Tom of Finlandが担った役割にもフォーカスする。
Reality&Fantasy The World of Tom of Finland
【会場・会期】GALLERY X 9月18日(金)~10月5日(月)
【交通】JR渋谷駅より徒歩5分 渋谷パルコ B1F
【URL】https://art.parco.jp/galleryx
※渋谷パルコの「新型コロナウイルス感染拡大予防に向けた臨時休業及び営業時間短縮」実施に伴い開催延期。新たな開催日程は追ってホームページにて告知