写真家・岩根愛と音楽家・大友良英、配信イベント「あたらしい川をあるく」でセッション

 写真家の岩根愛と音楽家の大友良英が19日、アートショップNADiffが手がけるオンライン配信番組【Art Streaming】の第1弾として、トークイベント「あたらしい川をあるく」に出演する。
〈あたらしい川〉より 撮影:岩根愛
 福島県浜通り一帯に伝わる「相馬盆唄」をルーツに持つハワイの「ボンダンス(盆踊り)」。ふたつの地域に根差す人々を、およそ12年間にわたって追いかけた初の作品集『KIPUKA』(青幻舎)で、“写真界の芥川賞”とも呼ばれる第44回木村伊兵衛賞を受賞した岩根。現在、東京都写真美術館で開催中の「あしたのひかり 日本の新進作家Vol.17」では、毎年撮影している福島の避難区域内に咲く桜と、北上、遠野、一関、八戸の五カ所をめぐり、桜と桜の下で撮影した各地の伝統芸能の舞で構成した新作「あたらしい川」を展示。展示に合わせ、作品集『A NEW RIVER』(bookshop M)も刊行するなど精力的に活動を続けている。

 今回のオンラインイベントでは、「プロジェクトFUKUSHIMA!」の活動を通して岩根と親交の深い音楽家の大友良英を迎え、テレビマンユニオン協力のもと「あしたのひかり」展会場より「あたらしい川」の展示風景の映像を交えてトークを行う。同展に出展するスライドショー作品「My Cherry」の上映に合わせた大友の即興演奏や、映像作品「No Man Ever Steps in the Same River Twice」の配信も予定。同展を観覧した人はもちろん、遠隔地などで来場が難しい人にも、岩根と大友とともに新作展示「あたらしい川」を体験できるスペシャルコンテンツとなっている。

 イベント参加は事前予約制。通常チケットのほか、新刊『A NEW RIVER』がセットになった特典付きチケット(特製ポストカード付き、書籍送料無料)も販売される。申し込みはNADiff ONLINESHOPまたはナディッフアパート店頭にて。

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