秋山準が竹下幸之介を退け「D王 GP」初出場初制覇【DDT】

2020年を総括した高木三四郎社長

高木社長が2020年を総括


 一方、敗れた竹下は「戦って・・・負けました。絶対に負けてはいけない試合で負けました。死んでも、この左腕でも首でも腰でもヒザでも、骨の1本、2本折れても絶対に次はギブアップしてやるもんかって、覚悟をもってリングに上がりましたけど、どんな形であれ自分の負けです。でも、大田区の負けとは自分のなかで違う。今日は僕のプロレスで戦えた上で、僕が負けました。だから僕は順番で言うと今、一番後ろかもしれないけど、絶対に秋山準を僕の手で参ったと言わせてやります。僕はあきらめません。秋山準がこれからどこへ行こうと、どこまででも追いかけます。今日で秋山準を倒すという、本当の意味で目標ができました。僕にとって初めての壁ができたと思います」悔しさを噛み殺して前を向いた。

 また、高木社長は「今年1年間は本当にいろんなことがありすぎて。今年は思うようにいかなかったし、4月から1カ月間丸々何もできなかった状態だったので。そのなかで5月から徐々にやっていって。僕らからすると反撃の狼煙じゃないけど、5月から秋山準選手に『TV SHOW!』にレギュラー参戦してもらって、(7月1日付で)全日本からレンタル移籍で来てもらって、本当に我々としても刺激になりましたし、秋山選手も恐らく刺激になったと思いますし、いろんな意味で感謝しています。もちろんDDTの選手みんなにも厳しい状況だったと思うけど、よく耐えてくれた。そして今日、チケットがソールドアウトしました。この状況のなか、お客さんも来ることに勇気が必要だったと思うし、来ることに葛藤があったと思うけど、このなかで来てくれたお客さんに本当に感謝したいです。秋山選手に言われて“ハッ”と思ったんですけど、今年はプロレス大賞も6年ぶりに(遠藤が)技能賞をいただいて、若干自分の中で遠い存在だったのが、また近くにやってきた。業界の頂点をもう一回狙いたいという気持ちがまた出てきました。そのなかでも前々から言ってるように地固め、足固めというのをある程度の期間までしたら、21年はこのコロナウイルスの感染状況を見ながら反撃の年にしたいかなと思っています。まだもうちょっと足固めの部分はありますけど、そのなかで秋山選手の優勝は50歳の自分にとっても、すごく励みというか刺激になりました。だから選手が胸を張って頑張れるような環境を作っていきたいと思います。一生忘れられない年になると思うんですけど、そのなかで頑張ってもらった選手、スタッフ、社員、お客さん、すべての人に感謝したいと思います」と、コロナ禍に悩まされた2020年を総括した。
DDTプロレスリング「D王 GRAND PRIX 2021 the FINAL!!」(12月27日、東京・後楽園ホール)
◆オープニングマッチ 小嶋斗偉デビュー戦 30分一本勝負
○岡谷英樹(5分59秒、逆エビ固め)小嶋斗偉●

◆第二試合 3WAYマッチ 30分一本勝負
大鷲透 vs ○アントーニオ本多(8分15秒、片エビ固め)島谷常寛●
※ダイビング・フィストドロップ。もう一人は大鷲透

◆第三試合 抱腹絶倒!年忘れスペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
●納谷木七八四郎&スーパー・ササダンゴ・マシン(7分40秒、片エビ固め)高木三四郎○&男色ディーノ
※ストーンコールドスタナー

◆第四試合 30分一本勝負
○樋口和貞&坂口征夫&赤井沙希(7分35秒、ブレーンクロー)大石真翔&渡瀬瑞基●&松永智充

◆第五試合 30分一本勝負
遠藤哲哉&高尾蒼馬&マッド・ポーリー&○火野裕士with佐々木大輔(12分56秒、体固め)HARASHIMA&クリス・ブルックス&青木真也&中村圭吾●
※ダイビング・ボディープレス

◆セミファイナル KO-D6人タッグ選手権試合 60分一本勝負
〈王者組〉彰人&平田一喜&○翔太(12分53秒、雁之助クラッチ)勝俣瞬馬&MAO&上野勇希●〈挑戦者組〉
※第42代王者組が初防衛に成功。

◆メインイベント D王GRAND PRIX 2021優勝決定戦 時間無制限一本勝負
〈Aブロック1位〉●竹下幸之介(23分29秒、TKO勝ち)秋山準○〈Bブロック1位〉
※変形アームロック→レフェリーストップ。秋山がD王GRAND PRIX2021優勝。
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