歌人・俵万智、初の本格個展『#たったひとつの「いいね」』角川武蔵野ミュージアムでスタート

学生時代に家族にあてた手紙やハガキが拡大され、側面にその文面に対応した短歌を展示

『サラダ記念日』エリアでは、歌人としてスタートした第31回角川短歌賞次席の「野球ゲーム」と第32回角川短歌賞を受賞した「八月の朝」の作品群を展示。歌壇内外で話題となった『「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの』など、計10首を紹介している。中央には学生時代に家族にあてた手紙やハガキが拡大され、側面にその文面に対応した短歌を展示することで『未来のサイズ』のあとがきにある「短歌は、日記よりも手紙に似ている。」を表現。

洋画家の今井俊満と俵の短歌とのコラボレーション作品

 奥には『サラダ記念日』出版の衝撃をあらわす新聞や雑誌の記事、関連作品などをまとめたコーナーや、洋画家の今井俊満とのコラボレーション作品2点を展示。さらに『サラダ記念日』の恋愛歌20首をのせたハート型のオブジェ、同館の松岡正剛館長が選んだ歌や高校教師時代の3首が並ぶ。

『サラダ記念日』の恋愛歌20首をのせたハート型のオブジェも