5月30日に初防衛戦のWBO女子Sフライ級王者・吉田実代「“女子ボクシングも面白いな”と思われるような試合をする。生で見てほしい」

拳四朗相手にも一歩も引かず(撮影・蔦野裕)

女子キックやRIZINなんかと比べて圧倒的に知名度が低い女子ボクシングを盛り上げたい

 かつて拳を交え、今ではプライベートでも親交の深いRISE GIRLS POWERアンバサダーの神村エリカさんが母になります。
「エリカちゃんのことは完全に妹だと思っています(笑)。向こうも私のことをお姉ちゃんだと思っているし。格闘技としては私がアマチュアで上京してきたときには彼女はすでにプロで活躍していましたから先輩。彼女はすごいなって思いますよ。覚悟が決まっている。教え子にもすごい情熱があるし、ぶれないですよね」

 母親としては大先輩。
「それくらいしか教えられないですから(笑)。親心じゃないけど、楽しみなところもあります。さっきは妹って言いましたけど、お姉ちゃんみたいなところもあるんで、彼女に弱音を吐くところもあります。なんでも素直に話せるし、すごくいい関係なので、母親になったエリカちゃんもまたすごくいいかなって。あの子と私でしか分かり合えないこともあると思っているし」

 三迫ジムに神村さんが手塩にかけて育てているAKARI選手が来てスパーリングをすることもあるとか。やはり女性同士でやるほうが?
「試合では効くパンチじゃなくてもポンポンともらうとポイントになるので、そういう感覚をつかむためには女性と戦ったほうが分かりやすい。男性とも戦いますけど、女性と戦ったほうがポイントの取り方とかゲームの進め方のプランは立てやすいかなと思います」

 最後に「試合見に来いや!」って感じの一発お願いします。
「来いや!ってどんなキャラですか(笑)。私、メディアだと“吉田、怖”とか“吉田、丸くなった”とかたまに書かれるんですけど、そんな尖ってた?って(笑)」

 ではどちらのキャラでもいいので。
「私が悲しいのはRISEの女子のキックボクシングとか、美憂さんとか一流どころがたくさんいるRIZINとかと比べて女子ボクシングって圧倒的に知名度が低いんです。だから女子ボクシングも盛り上げていきたいですよね。みんな頑張っているんですが、まずは私が先陣を切って“女子ボクシングも面白いな”って思われるような試合をするので、会場で生で見てほしいなって思います。ぜひチケットは私から買ってください(笑)。最後にSNSのアドレス( https://twitter.com/MiyoBluedog )つけておいてください(笑)」

 インタビュー後の練習で吉田は椎野トレーナーとのミット打ちの後、現WBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(BMB)とスパーリング。試合に向けて順調な仕上がりぶりを見せた。

 なお今大会では元日本スーパーライト級王者・永田大士(三迫)が近藤哲哉(横田スポーツ)を相手に2021年6月に王座陥落して以来、約11カ月ぶりの再起戦を行う。また2021年1月に現役引退した元日本バンタム級王者・鈴木悠介氏(三迫)の引退式も行われる。

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