平良達郎22歳 UFCデビュー戦で快勝も「20歳過ぎてから思っているほど“時間がない”という気持ちが大きいんです」

母から料理を「3つ伝授された」と平良

「アメリカに行ってからアボカドが好きになりました」

 岡田選手とともに過ごしたアメリカの武者修行中は、平良選手もお料理をされたんですよね? 料理上手な岡田さんに、どんな手料理を振る舞ったのですか。
「僕も料理は上手なんですよ!“作れ”って言われたものを実際に料理してみたら意外と食べてもおいしかったり」

 センスが良いのですね。
「レパートリーは少ないんですけど、お母さんから3つ伝授されて旅立ったんです。フーチャンプルーと、カレーと、あとビーフを使った…ストロガノフ?みたいなもの…です。あとは、ほぼほぼ肉を焼いてる感じでした(笑)」

 UFCと契約して、栄養士のいるUFC PIに行けるようになってからは、食事面ではやはり助かりましたか?
「はい、試合での渡米ではほぼ、PIで食事をいただいていました。味もおいしいですし、体重もスって落ちてくれましたね。“もっと早く計量日来い!”と思えるくらい。あと、向こうに行ってからアボカドが好きになりました。前は食べられなかったんですけど、アボカドは(*脂質のほとんどが不飽和脂肪酸=オレイン酸で、悪玉コレステロールだけを減らしてくれ、栄養の吸収が良くなるため)良いという話は聞いていて、何度か挑戦してみたけれど食べられなかったのに、アメリカでアボカドを食べたら“おいしい”って。それから、日本に帰ってきてからもおいしく感じられるようになりました」

 ここまでお話を伺っていて、アスリートが練習環境や生活を変える時にきっと一番のネックになるのがその土地での食文化だと思ったのですが、平良選手はアメリカ生活が全く問題なさそうですね。
「ぶっちゃけ、暮らすのは大丈夫そうです。食事とかも合いましたし“長い間いたいな”って気持ちにはなりました」

 ではまた次戦に向けてアメリカへ練習しに行くことになりそうですか?
「またすぐ海外で練習したいとは思っているのですが、次はアメリカにするかは分からないです。今はタイガームエタイに行ってみたいなと思っているんです。あちらでピョートル・ヤン選手も練習していますよね?」

 前回のタイトルマッチの前もタイガームエタイでトレーニングキャンプをしていました。ということは、平良選手はピョートル・ヤン選手と手を合わせてみたい、と?
「はい。彼と練習してみたくて。ほかにもいろんな選手がいますよね」