ファーストの会・荒木ちはる氏「土砂降りになる前に傘をさすのが政治の役割」【参議院選挙2022 東京選挙区注目の候補に聞く】

荒木氏の分身!? ミニちはる

雇用対策・経済対策・賃金のアップと出産・子育てにお金のかからない東京・日本を作る

 候補者として一番押したい政策は?
「今、日本がなぜ物価高で右往左往しているかというと、実質賃金が上がってないから。日本だけが25年間ずっと上がっていない先進国で唯一の国です。実質賃金は上がらないけど物価は上がるというこの狭間で国民が窮している。国はこれまで賃金を上げる経済政策に本気で取り組まなかった。物価高で慌てて、物価高対策と言って今ドタバタとやっている。でもこれこそ、国民が生活に困る前に先見の明で、先に傘をさして、物価高に備えた経済対策、雇用対策など賃金アップの政策をやっておかないといけなかった。よって、ひとつは賃金をアップさせるための政策、国民の生活を支えるために進めたい。それは減税を含めてです。それと私たちのライフワークである出産・子育てにお金がかからない社会の実現。意思を持って結婚を選択しない人もいますが、将来に不安を抱えていて、赤ちゃんを産んで育てて家族を持つということが不安という声も多い。漠然とした不安というか、自分が家族を持つことに不安を覚えている。よって、雇用対策・経済対策・賃金のアップと出産・子育てにお金のかからない東京・日本を作るというこの2つですね」

 子供は基本ですよね。
「日本がエネルギーに乏しい国であることは以前から分かっていたことです。では何が今までの日本を築き上げてきたかというと、“人”ですよね。技術立国であったのも全部、“人”。“人”が世界に選ばれるMade in Japanを生んできた。人に投資しなければいけないのにこれもしていない。それに以前は教育大国日本といわれていましたが、教育への公的支出がOECD調査で日本は38か国中37位。これでは人も育つわけがない」

 若い人が選挙に行かないといけない。
「本当に思います。18歳選挙権になりましたが、20代30代の投票率は依然として低い。政治は一部の人のもの、政治はダークで汚れたもの、このように諦められている部分も多い。政治とカネの問題、そしてスキャンダルも多い。これは政治家ひとりひとり、政治の責任だと思います。それを払しょくし、自分事として捉えてもらえるようにしなければならない」