40歳で “ブラを捨てた”!旅行作家・歩りえこが服を脱ぎ捨てヌード写真集に挑戦した意味

 20代でバックパッカーとして五大陸94カ国を制覇し、現在は旅行作家や女優として活動する歩りえこ。代表作『ブラを捨て旅に出よう』(講談社文庫)は水原希子主演のhuluオリジナル番組の原案になり、30代で台湾人男性と国際結婚・出産・離婚を経験。40歳で出版した初のヌード写真集『スフィア』(講談社)も大きな話題を呼んだ。新たな挑戦を続ける歩に、これまでの歩みとこれから挑戦したいことを聞いた。(全2回のうち第2回/前編から続く)

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40歳で初のヌード写真集『スフィア』(講談社)を出版した旅行作家で女優の歩りえこ(撮影:仲西マティアス)

 今年、初めてのヌード写真集『スフィア』を出版されました。40歳であえてヘアヌードに挑戦しようと決断した理由は?

歩りえこ(以下、歩)「30代から40代にかけて離婚を経験し、ワンオペ2人育児などそれなりに大変だったのですが、少し落ち着いてきた頃に “そういえば最近、何も起きていないな” ということに気付いてしまって。常に自分にとって想定外のこと、新しいことにチャレンジしていきたいというのが人生のテーマなので、ちょうど刺激を求めている時にこのオファーがあって “これはもうやるしかないな” と思って決断しました」

 年齢を重ねてボディラインの変化もあったと思いますが、写真集のためにどんな準備をされましたか。

「オファーから撮影までに3週間しかなかったので、最後のほうは追い詰められてしんどかったです。いかに普段の心がけが大切かを思い知ったというか、正直、3週間じゃ何も変わらないなと思いました(笑)。3週間で糖質制限を行ったんですけど、バストサイズも小さくなってしまって。ヌードなのにこれじゃいけないと思って、おにぎりとかカフェオレとかを摂って戻したので、結果的にプラスマイナスゼロになっちゃいました」

 初めてのヌード撮影、通常のグラビア撮影との違いはありましたか。

「赤いシースルーのスリップドレスから撮影して、最初は緊張して汗でビショビショになってしまったのですが、衣装を脱いでヌードになってからは変な恥じらいはなくなりました。あとは顔の表情が同じだと見る人もつまらないかなと思って、憂いのある表情を出すためにあえて今までの恋愛でドキドキしたことなどを想像しましたね。

 仕上がりは案外エロくないなというか、どちらかというと芸術的なヌード作品に仕上がったなと思いました。写真のセレクトにも携わって、カメラマンの山岸伸さんの力だと思うんですけど、どの写真を見ても生々しさやイヤラシさは一切感じなかったです」

 発売してから大変な話題となりましたが、ご自身に寄せられた反響は?

「女性は気を使っているからか特に何も言わないですけど、男性からはこれまで以上にモテるようになりました(笑)。やっと隠れていた部分が見られたので、 “こうなっていたのか” と納得できたんじゃないでしょうか。もちろんショックというファンの方もいたと思うんですけど、もう酸いも甘いも知った40代ですから、 “よく覚悟してくれました” “一生見られないかと思っていたのでよかった” という好意的な意見が多かったです。

 正直、両親には言ったら反対されると分かっていたので、まったく相談せずに写真集を発売して、2カ月は口を利いてもらえなかったですね。とはいえ、出ちゃったものはしようがないし、そこまで品のない作品でもないので、中身は見ていないと思いますけど2カ月経ったら普通にしゃべってくれるようになりました。今回の写真集で裸になっているわけで、これ以上親に心配をかけるような過激なことはしませんし、もう大丈夫です(笑)」

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