Dream Ami 母となって再発見した自分 第一子出産で「少しずつ母の意識が」

 アーティストとして音楽活動はもちろんミュージカル『チャミ』『ジキル&ハイド』など幅広く活躍中。また今年、第1子を出産し、子育ての日々を楽しむ姿もSNSで共感を呼んでいる Dream Amiさん。そんな彼女に、アーティストとして母として、今の思いやグループ活動時からの変化を語ってもらった。

撮影・堀田真央人 ヘアメイク・Midori Fukuda(Luana) スタイリスト・後藤則子 ワンピース、ボレロともに UN3D.(アンスリード)/ピアス somnium(ソムニウム) 取材場所協力・メルセデス ミー 東京(六本木)※映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(公開中)の公開記念企画を12月27日まで開催中 ⓒ2022 20th Century Studios.

「お母さんになったとはいえ、一人の人間であり、女性であり、表現者でありたい」

 アーティストとして音楽活動はもちろんミュージカル『チャミ』『ジキル&ハイド』など幅広く活躍中。また今年、第1子を出産し、子育ての日々を楽しむ姿もSNSで共感を呼んでいる Dream Amiさん。そんな彼女に、アーティストとして母として、今の思いやグループ活動時からの変化を語ってもらった。

「最近、ペンキ塗りが上達していまして。マスキングテープを使わなくてもきれいに塗れるようになりました(笑)」とほがらかに笑うDream Amiさん。最近は、自身のYouTubeチャンネル「AMILOG」で日々の出来事やDIYにチャレンジする姿なども紹介し、ファンを楽しませている。

「“E-girlsのときはよく知らなかったけどYouTubeを見てファンになりました”とおっしゃってくださる方もいて(笑)。今までとはまた違う自分をお伝えできる場になっていますね。ずっと見守ってくださっている皆さんはもちろん、新たに興味を持ってくださった方からも、日々SNSを通していただく応援の声が本当にありがたいなと思っています」

 2020年に結婚。今年、第一子出産をSNSで報告し、多くのファンから祝福メッセージが寄せられ話題に。

「人にもよると思うのですが、私の場合は少しずつ、お母さんになったんだなという意識が芽生えていった感じでした。だからか、あまりまだ自分自身の親としての成長は感じられないんですけど(笑)」と苦笑しつつ、自分自身についてこんな再発見も。

「自分、意外に動じないな、と(笑)。子供がいつ泣きだしても落ち着いて対処できるというか。私って意外とドンと構えられるタイプだったんだな、と思いました。夫も、子どもと真正面から向き合ってくれるので。まだ赤ちゃんなんですけど、人と人として向き合っているのが見て取れるんです。そういう姿を見ていると、こちらも見習いたいなと思いますね」

 とはいえ「子どもって、親の思うように都合よく行動してくれるものではないし、思うようにいかないことってどうしても出てきますよね」とAmiさん。

「一瞬、パニックや感情的になりそうなときもあるけど、それも自分のマインド次第でコントロールできるんじゃないかな、と思うようにしています。やっぱり子供と向き合っていると、1日1日があっという間で。みるみる子供が成長していくので、一瞬一瞬の大切さを身にしみて感じるんです。だから、どんな感情もどんな状況も自分の中に刻み込んで、大切にしたいな、と。思うようにいかないな、苦しいな、悲しいなという気持ちも、きっと何年か経った時に経験してよかったなと思えるはず。どうしても子供が生まれる前のような、自分だけの時間を持つことが難しいですし、気持ちの余裕を失くしてしまいそうになることも多々あるんですけど、子どもが大きくなればまたそういう時間は持てるし、むしろ、四六時中見てなきゃいけなかった時期を懐かしく感じるだろうな、と。だから、思うようにいかない今を楽しもう、と考えています」

 その笑顔は、ママの表情であると同時に、ファンに見せてきたDream Amiの笑顔でもある。2021年出演の舞台『ジキル&ハイド』も2023年に再演決定するなど、今後の活動にもますますの意欲を見せる。

「子どもが物心ついたときから、働くママの姿を見せておきたいなと思っているんです。私自身、常に新しいことにチャレンジしたいし、自分の限界を自分で決めたくないという気持ちがあるので、今後もいろいろなことに挑戦していきたいんです。去年初めて挑戦させていただいたミュージカルも、今後さらにいろいろな作品に挑んでいきたいと思っています。お母さんになったとはいえ、一人の人間であり、女性であり、表現者でありたいなと思っているので。きっと、DreamやE-girlsでグループ活動をしていたときから応援してくれていたファンの皆さんも私と一緒に成長して、お母さん、お父さんになった方々もいらっしゃると思います。そんな皆さんにも、ママになってもできること、ママになったからこそできること、輝く姿をお伝えし続けられたら、と思っています」

 働くママとして多忙な日々を送る中、リラックスできる時間は?

「最近、リビングにあった小上がりを取り払い、全部フラットにして、そこに大きめのソファを置いてプロジェクターで映画やドラマを毎晩のように楽しんでいます(笑)。ラブコメや韓国ドラマなどは1人で見ているんですが、考察系の作品などは2人で一緒にあれこれ考察しながら楽しんでいますね。あと、海や山など自然と触れ合うのも好きで、沖縄の海に癒されたりしてますます好きになりました。沖縄に行くと、クルマの中でBEGINさんの『島人ぬ宝』など沖縄ミュージックをかけて熱唱してます(笑)。これまで2人で楽しんできた分、これからは子どもとも一緒に楽しめたらいいなと思うんですよね。自分たちが楽しかったことを子供にも体験させてあげたいし、自分たち自身にとっても、2人で体験したときと、子供と一緒に体験するのとではまた感じ方が違ってくると思うので」

 ファンからもらった温かい気持ちを子どもにも伝えたい、と Amiさん。「子供がもう少し大きくなって自意識が芽生えたとき、それを肯定してあげる親になりたいねという話は2人でしています」

 今後も多彩な場で、より強く輝く笑顔を見せてくれるはず。

(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)