劇団EXILE・佐藤寛太「怒られながらやりたい」? 稲垣吾郎主演舞台『サンソン』で白井晃と再タッグ


 台本も頭に入れなければならない中で、この期間に佐藤が摂取する活字量は莫大にも思えるが……。

 「フランス革命のエネルギーとか、『レ・ミゼラブル』みたいな死を前にしながらも人間の尊厳を優先できる気高さみたいなものが分からないから本を読むしかないんですよね。こう表現したら伝わるかな、みたいなことは見つけている気もするんですけど、やっぱり分からない部分が多いから」

  そのためにも読んでいる本があると本の話が止まらない。佐藤を見かけるたびに煙に巻くような場面に出くわすことが多いだけに、この新たな一面に驚くのはもちろん、佐藤の本気度も伺える。

 「自分が興味をひかれるようなもの、小説とかエッセイを読んだりしています。昨日までは『同志少女よ、敵を撃て』を読んでましたし、今読んでいるのがウォールデンの『森の生活』。文明から離れて人間の生活と向き合って書いている本です。袖触れ合うも多少の縁っていうじゃないですか、どの仕事をしててもその時期に出会った本や映画は、その時の自分に必要なものなんじゃないかなって思うんです。何にもつながっていないと思えても、意外とあとになってそうだったなって気づいたり」