日本人初カンヌ女優賞・岡本多緒「義母はチベット難民」ケイト・ブランシェットは「憧れ」

ケイト・ブランシェットに「俳優として素晴らしいだけでなく、慈善活動にも積極的に取り組む憧れの存在」と岡本

 岡本は「チベット難民の現状は緊急性として少し低いかもしれないが、難民の数がどんどん増え続けている中で、以前から問題が続いている人たちがどこかに移住し、次の世代が生まれ、移民の子どもとして生きていく中でどういうことが起こっているのか。日本に住んでいる私たちには分からない部分もあるが、アメリカへの移民がすごく多い中で彼らがアメリカでどう見られているのか、どのような生活をしているのかを切り取ることによって、差別につながるような行動はどこから生まれているのかということを描きたかった」と訴えた。

「難民映画基金」は避難を余儀なくされた映画制作者や、避難民としての経験を描いた実績のある映画制作者の活動を支援・助成する基金として創設。昨年「第54回ロッテルダム国際映画祭」で俳優・プロデューサー・国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使のケイト・ブランシェットが発表し、マスターマインド、ユニクロ、ドローム・エン・ダード、タマーファミリー財団、アマホロ連合が創設パートナーとして名を連ねる。

「難民映画基金」共同創設者のケイト・ブランシェットについて「ニューヨークで行われたファッションイベントのディナー会場でたまたま同じテーブルだった。米HBOドラマ『ウエストワールド』のショーに出演していたのを “見たよ” と言ってくださって “あのケイト・ブランシェットが私のことを知ってくれている” とすごく高揚したのを覚えている。ケイトは俳優として素晴らしいだけでなく、慈善活動にも積極的に取り組んでいて憧れの存在」といい「いつかケイトのようにUNHCRのアンバサダーになるのが夢だと、ここで言っておこうと思った」と宣言した。

 この日はウクライナ出身のマリナ・エル・ゴルバチ監督『Rotation』、シリア出身のハサン・カッタン監督『Allies in Exile』が上映された。