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塗りつぶされていた部分が明らかに…本来の姿に修復されたフェルメールの名画を東京で初公開

2022.02.10 Vol.web original

 

『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』が2月11日から上野・東京都美術館にて開幕。大規模な修復プロジェクトによってキューピッドの画中画が現れ、フェルメールが描いた当初の姿となった《窓辺で手紙を読む女》が展示される。同作が所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館以外で公開されるのは世界初。

 17世紀オランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメールは、写実的かつ綿密な空間構成と美しい光と影の表現で世界中から愛されながら、現存する作品はわずか35点とされている、寡作の作家でもある。初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》は、手紙をモチーフにしたフェルメール作品の中でも代表的な名画とされてきた。女性の背後の壁に、実はキューピッドの画中画が描かれていることは、1979年の調査で判明していたが、長らくフェルメール本人が塗りつぶしたものだと考えられてきた。

 しかし、2017年から始まった専門家チームによる修復プロジェクトにより、実はこの上塗りはフェルメールの死後、何者かによって行われたものであることが明らかとなり、フェルメールの描いた姿に修復されることとなった。

年始の芸術鑑賞は巨匠作品でゴージャスに!『フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展』

2016.01.12 Vol.658

 フェルメールやレンブラントら、17世紀オランダの巨匠たちの貴重な作品とともに、当時のオランダ文化を辿る展覧会。

 歴史上まれに見る発展期にあり“オランダ黄金時代”といわれていた17世紀。それは、新たな芸術文化が発展し、数多くの優れた画家が誕生した時代でもあった。本展ではオランダ黄金時代の幕開けから最盛期、その終えんまでをたどり、名画の数々とともに当時の文化を伝える。会場では、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー、アムステルダム国立美術館を中心に個人蔵の作品も加え60点を一堂に展示。ヨハネス・フェルメール、レンブラント・ファン・レイン、フランス・ハルス、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホといった、オランダ黄金時代の巨匠たちをはじめ、この時期のオランダ芸術を語るうえで欠かせない作品が揃う。なかでも、メトロポリタン美術館所蔵のフェルメール作《水差しを持つ女》、レンブラント作《ベローナ》は、これが日本初公開作品。見逃せない貴重な機会となるはず。

フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展
森アーツセンターギャラリー 1月14日(木)〜3月31日(木)

【時間】10〜20時(1/26、2/2、9、16、23は17時まで。入館は閉館の30分前まで)
【休】1月19日
【料金】一般1600円、大高生1300円、4歳〜中学生600円
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【交通】地下鉄 日比谷線 六本木駅 1C出口よりコンコースにて直結 六本木ヒルズ森タワー52階
【URL】 http://www.tbs.co.jp/vermeer2016/

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