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日本のノーベル賞受賞を先細りさせないためには【鈴木寛の「2020年への篤行録」第74回】

2019.11.11 Vol.724

 今年のノーベル化学賞に、リチウムイオン電池を開発した吉野彰さん(旭化成名誉フェロー)の受賞が決まりました。いまや携帯電話やノートパソコンに不可欠なリチウムイオン電池。吉野さんが80年代に原型を開発してから30年余り、21世紀のIT社会はこのイノベーションなしにあり得ませんでした。

 日本出身の科学者の受賞は、吉野さんが30人目ですが、歴代受賞者の多くが大学の研究者。吉野さんは江崎玲於奈さん(1973年物理学賞、IBM)、田中耕一さん(2002年化学賞、島津製作所)らに続く、民間企業所属の研究者として受賞されたことは大変価値あることだと思います。というのも、官民問わず、研究に投資することの大切さをあらためて認識する契機と思うからです。
 資源がない日本は、人の知恵こそが富の源泉のはず。ところが官民とも心許ないのです。政府の科研費への投入額は、小泉政権の頃までは順調に伸びていましたが、次第に2000億円未満で頭打ちに。これを文科副大臣時代の私の肝いりで基金制度を導入し、2011年度は一気に2600億円まで増やしましたが、近年は2200億円台で横ばいです。

 一方、民間企業の研究費は昨年が13兆7989億円(総務省調べ)ですが、こちらも実はリーマンショック前の水準にやっと戻した感じです。日本企業の内部留保が7年連続で過去最高となる463兆円にのぼったことを考えると、十分な投資をしているのか議論の余地はあるのではないでしょうか。

 今回の吉野さんの受賞の報に、中国メディアでは日本を見直そうと呼びかける論調もあったようです。それはそれで誇らしいと思うものの、彼らは官民とも研究開発にケタ違いの投資をしています。日本は、少子化や理科離れという懸案を抱え、この30年、相対的には投資が不足しています。気がつけば、毎年アジアからの受賞者は中国勢ばかりとなり、日本のプレゼンスが地盤沈下してツケを払う事態は絵空事ではありません。

 毎度のことですが、日本人のノーベル賞受賞が決まると、マスコミはお祭り騒ぎ。肝心の研究の中身のことは小難しいからとばかりに、受賞者の人柄や生い立ちなどのヒューマンストーリーに焦点が集まりがちです。

 吉野さんたちの世代の受賞が「最後の砦」になるのか。浮かれている場合ではありません。科学や研究開発に対する日本社会の総合的なリテラシーが問われているのです。

今こそ、日米同盟の「構造改革」が必要だ【長島昭久のリアリズム】

2019.11.11 Vol.724

 戦後長らく日米安全保障体制は、右からも左からも「不平等条約」の批判にさらされてきた。安保条約に基づいて締結された日米地位協定が在日米軍将兵に過剰なまでの特権的な地位を付与していることに対する怨嗟(えんさ)の声は、今なお根強い。そこに今度は、ドナルド・トランプ米大統領からの「不公平」批判である。曰く「米国は日本を守る義務があるのに、日本は米国を守る義務がない」。もちろん、在日米軍を支える我が国の負担は莫大で、そこから得られる米国の戦略的な利益は決して小さくなく、日米同盟関係はトランプ大統領が指摘するほど単純なものではない。しかし私は、大統領の疑問はシンプルだが、正鵠(せいこく)を射た指摘だと思っている。

 たしかに、日米安全保障条約第5条によれば、我が国は「日本の施政の下にある領域」への武力攻撃に対してしか日米共同防衛の義務を負わない。じつは、米国が結んでいる同盟において、このような「不公平」な構造になっているのは日米安保条約のみである。たとえば、NATO(北大西洋)条約では、「欧州および北米」における武力攻撃に加盟国が共同対処すると明記されているし、アジアの同盟である米韓、米比、米豪においても「太平洋地域」における武力攻撃に対し締約国が共同で対処すると規定されている。いずれも「相互防衛条約」なのである。

 一方、日米は相互防衛条約になっていない。したがって、その不公平性を穴埋めするために安保条約には「第6条」が設けられ、大要「極東の平和と安全のため我が国が米軍に対し日本が基地や施設の提供義務を負う」ことが定められたのである。この条項こそ、国内で怨嗟の的となっている地位協定の不平等な現実の根源に他ならないが、米国から見れば不公平性を埋め合わせる形で辛くも日米の「双務性」を担保する仕掛けになっているのである。この日米安保体制をめぐる不平等と不公平(その故に、日米同盟は不安定な軋みを伴うことになる)こそ、憲法に起因する「戦後レジーム」の象徴といえる。

 こんな綱渡りの状態をいつまで続けるつもりなのだろうか。せめて米韓同盟のように「太平洋地域」においては日米が相互に防衛し合う対等な関係を構築できないものか。そこで、戦後レジームの下に幾重にも施された安全保障をめぐる過剰な縛りを克服し、厳しい安保環境に直面する我が国の平和と安全を確固たるものにするために、第二次安倍政権発足以来、秘密保護法制の制定、国家安全保障局(日本版NSC)の創設、平和安全法制の成立など着実に安保改革が積み重ねられた。そして、その改革の核心こそ集団的自衛権の行使容認なのである。今度は、その土台の上に、日米同盟を「相互防衛体制」に進化させ、名実ともにイコール・パートナーとして、インド太平洋の平和と安定と繁栄の公共財として機能させたいものだ。

【ひめくりワンダホー】ラムちゃん(ロングコートチワワ)

2019.11.11 Vol.web original

 このコーナーでは愛犬ポータルサイトワンダホーのフォトコンテストに応募されたかわいい犬の写真を毎日ご紹介。

【徳井健太の菩薩目線】第43回 食べログに載らない“漂流定食屋”には、人生の学びがある

2019.11.10 Vol.Web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第43回目は、近所に一軒はあるだろう“なぜか潰れない定食屋”について独自の梵鐘を鳴らす――。

【ひめくりワンダホー】アルトくん(ヨークシャー・テリア)

2019.11.10 Vol.web original

 このコーナーでは愛犬ポータルサイトワンダホーのフォトコンテストに応募されたかわいい犬の写真を毎日ご紹介。

【ひめくりワンダホー】れんくん(1歳7カ月)

2019.11.09 Vol.web original

 このコーナーでは愛犬ポータルサイトワンダホーのフォトコンテストに応募されたかわいい犬の写真を毎日ご紹介。

【田口桃子の連載「SOD女子社員は脱がなきゃだめですか?」】第11回「女性が風俗行っちゃだめですか?」

2019.11.08 Vol.web Original

ここのところイベントの話が続いています。
ちなみにこの記事が更新されている本日は、アトリエファンファーレ東池袋にて、劇団Rexyの「お江戸のおもちゃ」が上演中です。こちらもよろしければ。
( http://rexy.tokyo/stage/%e3%81%8a%e6%b1%9f%e6%88%b8%e3%81%ae%e3%81%8a%e3%82%82%e3%81%a1%e3%82%83/ )
 
さて、前回の記事では新中野のソフト・オン・デマンド本社1階にある飲食店「Syain Bar SOD女子社員」で行われている男子社員DAYの模様をご紹介しましたが、10月末には初の試みとして風俗男子DAYを開催しました。

こちらも男子社員DAY同様に、普段接客している「SOD女子社員」に変わって、女性向け風俗で働く男性たちが接客する、という企画です。
 
当日は、「東京秘密基地」から6名、「ホストロイド」から7名のキャストさんにご参加いただきました。

あくまで私の印象ですが、「東京秘密基地」は渋谷・原宿系のおしゃれ今風イケメンが多く、一方の「ホストロイド」はビシッとスーツを決めた紳士たちが多い。

男性に何を求めるかという女性からのニーズによって、このようなカラーの違いが生まれていると思われます。
 
風俗男子DAYでは、お客様は個別のキャスト指名はできないのですが、どちらの店舗のテーブルにつきたいかはお選びいただけます。

指名ができないかわりに、キャストが代わる代わる話しかけに来てくれるので、いろいろなキャストと触れ合うことができます。

普段風俗を利用している人にとっては、いつもと違うシチュエーションでキャストと会うことができますし、利用していない人にとっては、キャストの雰囲気を知ることができたり、利用前に不安を解消できたりする、いい機会になったのではないでしょうか。
 
当日は、オープンの17時から続々とお客様が来店しました。

一人で来ている方もいれば、お友達と来ている方も。

男子社員DAY同様に、この日もお店オリジナルカクテルをご注文いただけたり、シャンパンタワーをご注文いただくとキャストたちとチェキを撮ることができます。
 
GIRL’S CHでは4月に「イケメンフェスティバル2019」というイベントを開催しました。

こちらでも女性向け風俗をピックアップしたのですが、今回はさながら「プチイケフェス」と言えるような、大盛況な一夜になりました。

(イケメンフェスティバル2019については、前回の連載記事に詳しく書いていますので、そちらをどうぞ。 https://www.tokyoheadline.com/443950/ )

【ひめくりワンダホー】Monteeくん(0歳8カ月)

2019.11.08 Vol.web original

 このコーナーでは愛犬ポータルサイトワンダホーのフォトコンテストに応募されたかわいい犬の写真を毎日ご紹介。

【ひめくりワンダホー】ちゃきちゃん(19歳0カ月)

2019.11.07 Vol.web original

 このコーナーでは愛犬ポータルサイトワンダホーのフォトコンテストに応募されたかわいい犬の写真を毎日ご紹介。

男性33歳「弟の身体が悪化しないうちに病院につれていくにはどうしたらいいですか?」【黒田勇樹のHP人生相談 115人目】

2019.11.06 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 この夏の酷使でヒザを痛めてしまったのですが、ジャンプできるまでには回復しております。ご安心ください。

 あとは金欠だけ…。これは一番大変なんですけどね。

 主演を務めさせていただく『この暗闇を越えて、温泉に行こう!』の初日まであと約1週間。追い込んでいきます。

 今回は人生相談です。では始めましょう。

 相談も引き続き募集しておりますので、よろしくお願いします。

【ひめくりワンダホー】たるとくん(1歳1カ月)

2019.11.06 Vol.web original

 このコーナーでは愛犬ポータルサイトワンダホーのフォトコンテストに応募されたかわいい犬の写真を毎日ご紹介。

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