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JOYSOUNDから業界初の「ハイレゾカラオケ」が誕生!【腕利き宣伝マンが猛プッシュ】

2017.08.22 Vol.696

 ジョイサウンドに歌ウマ気分が味わえる新機種が登場したとか…。

「7月に発売したJOYSOUND MAX2です」と島村さん。「ヨーロッパ音楽ソフトシェア№1のドイツのMAGIX SOFTWARE社と楽器の音をひとつひとつ録音して、丁寧にチューニング。まるで生演奏を聞いているかのような音質を実現した従来機のサウンドをそのままに、業界初のハイレゾカラオケが誕生しました」

 それが歌がうまく聞こえる秘密?

「はい。CDでハイレゾというと約6.5倍厚く音を再現しますが、JOYSOUND MAX2では、歌っている歌声をハイレゾとして処理することで、奥行きや圧力、表現力がグンと豊かになります。また、従来機に比べ、マイクに入った音が今までより早く自分の耳に返ってきます。それにより、歌いやすく、声も繊細で聞こえやすくなるので、自分がすごくうまく歌えているように感じます。これは自分だけではなく、聞いている人にもはっきりと違いが分かります」

 うまく歌えるというのは魅力ですよね。

「今のカラオケは、採点機能やいろいろなスペックが充実していますが、気持ちよく歌いたいという原点に返り注力したのが、今回のJOYSOUND MAX2です。そのほか、360度包み込まれるように音が聞こえるアリーナサウンドも搭載しており、まるで自分がライブ会場で歌っているかのような広がりを感じることができます。観客の声援が最適なタイミングで入るなど、一人カラオケでも盛り上がっている感が出せますし、ほどよいエフェクトが効くので、大人数の時にはちょっと自信がなくても、歌いやすいと人気です。JOYSOUND MAX2では、とにかく音源にこだわりました。実際に聞いていただくと、そのすごさを実感していただけると思いますので、ぜひ試してみて、音の良さを体感して下さい!」

夏休みは「生きた学問」を身につけるチャンス! 【鈴木寛の「2020年への篤行録」 第47回】

2017.08.21 Vol.696

 大学も夏休みシーズンに入りましたが、私の方は相変わらず東奔西走しております。その一つが、中高生、大学生たちが「生きた学問」を身につける場づくり。この8月2〜4日には、「OECD生徒国際イノベーションフォーラム2017」が開催され、会場の代々木オリンピックセンターには、世界9カ国から300人の高校生と教員が集結。少子高齢化、移民社会、環境問題など2030年に直面する世界的課題を見据えて、議論・交流しました。

 この企画は、私が代表を務める「OECD日本イノベーション教育ネットワーク」が主催し、文科省や福島大学、教育やITなど各企業の協力を得て実現にこぎつけたものですが、もともとは東日本大震災後に私がOECDに提案して始まった、東北の中高生たちのプロジェクト学習「OECD東北スクール」が原点になります。2014年夏には、パリで集大成となるイベント「東北復興祭〈環WA〉in PARIS」を開催し、東北の魅力を世界に発信して15万人の来場者を集めるなど、世界的に注目されました。

 今回の「イノベーションフォーラム」も、かつてのパリと同じく生徒たちが自分たちで企画から実行まで主体的に運営。日本からは、震災復興やまちづくりを模索する東北の学生チームなど6つのクラスターが参加しました。私も開会挨拶に立ち、プレゼンテーションや、展示ブースでのポスターセッションをみたときには、その熱気に感銘を受けました。1、2日目の夕食後には交流会もあり、地域や国の枠、言葉の壁を超えた絆、見識を深めたことでしょう。

 一方、フォーラムに先立つ8月1日は、広島へ飛びました。こちらは広島県東部の神石高原町(人口9400人、福山市の北隣)と、慶應SFCが地方創生に関する連携協力協定を結ぶことになり、その発表記者会見でした。

 2カ月前の本コラムでも紹介しましたが、こちらはSFCが自治体とコラボレーションし、地方創生の研究・実践に励む大学院生なと゛の人材を、各地に送り出す「地域おこし研究員」の取り組みの一環です。神石高原町では、高校の統廃合による若者転出を抑制するための、地元高校の「魅力化」が重要プロジェクト。記者会見では、生徒たちがドローンの使い方をマスターして、災害や鳥獣被害対策を調べるといった構想が披露されていましたが、SFCで学んだ若者たちが地域の現場で、どういう実践をしていくのか非常に楽しみです。

 実践の場を通じて、学問で学んだ知識が血肉となります。その積み重ねが「正解のない時代」を生き抜くスキルを高めます。この夏休み後半、学生の皆さんには「生きた学問」を身につける機会を得ていただきたいものです。

30代女性「このままモヤッとした状態が続いたら襲ってしまいそうです」【黒田勇樹のHP人生相談 第72回】

2017.08.16 Vol.kuroda

こんにちは、黒田勇樹です。

最近はイベントに出させてもらっては「ああ、なるほど」と思ったり、知り合いの舞台を見ては「よし、俺も」と刺激をもらったりという生活になっております。

早くアウトプットしたいです。もうちょいお待ちを。

ぼちぼち相談のストックが心配になる季節ですので、この夏の大失敗とかご相談いただければです。ホットな一発お待ちしてます。

では今週も始めましょう。

キリエさん(30代・女性)のお悩み
「このままモヤッとした状態が続いたら襲ってしまいそうです」

最近、20代のとある男子に好かれている気がします。すでに何人かに察されたり、ある人からは「○○くんはキリエさんが好きだと思う」と言われたりしているので多分間違いないと思います。

大して美人でもない私がそんな年下の男の子に女として見られるのは悪い気はしないのですが、この子がちょっと気むずかしいです。

見た目はそんなに悪くないし寧ろいい方だと思うのですが、とにかく自分に自信がない。そのせいかなんか知らないけど、自分からは寄ってきてかまってほしそうにするのに、私から距離を詰めようとすると急に心を閉ざすのです。

あとなんか生理みたいに調子いい日と悪い日があって調子いい日は楽しくしゃべれるのだけど悪い日は何を話してもダメです。

ダメな日は機嫌悪すぎて怖いのでなるべく近づかないようにしてます (ダメな日でも私以外の人には普通に接してます)。自分のことをキモいとなぜか思い込んでて、恋愛関係の話をすると、ATフィールド全開にします。

こんな彼がなんかほっとけないし気になってつい私も構ってしまうのです。かれこれ半年以上この茶番につきあわされて怒ってはないんですけど向こうからの恋愛的なアクションはないし、こちらからのアクションは基本跳ね返されるのでどうやって伸展させればいいのだろうと。

私が年上でいる限りは何をやっても無理なのでしょうか。。。それとも女として見てると言うのは勘違いで母ちゃんか姉ちゃんに甘えてるような感じなのでしょうか。

このままモヤッとした状態が続いたら襲ってしまいそうなんですが(笑)。襲ってしまう前にと思い相談させていただきました。どうぞよろしくお願いします。

▼「こじらせてる男の子」の扱いについて書いていこうと思います

何だ、この相談。ボヤかして書いてあるけど、結局相談者さんもその男の子に好意を持っていて、うまく進展させていきたいという、ノーマルな恋愛相談でいいんだよね?

このモヤモヤした表現をしてしまう相談者さんの性格こそが今の関係を招いている原因のような気もしますが…

舞台が忙しく、返事が遅れてしまったのでもう襲ってしまっているかもしれませんが、もし襲ってしまったのであれば最近のニュースを見る限り、大きな問題にはなっていないようなので成功してるんだろうし、それはそれでいいのか。

襲っていないことを前提に(もし襲っててもより良い関係を築くために)そういう、気難しいというか「こじらせてる男の子」の扱いについて書いていこうと思います。

まあ、大体、育ってきた環境に原因があるよね。家族とか学校とか。学校とか社会に出てから後天的に起こった問題が原因であれば、今彼が身を置いている環境からの刺激だけで、変化させて行くことができるかもしれないけど、先天的な、家庭環境に原因アリのケースだと、抜本的にその問題解決しないと「こじらせっぱなし」になることが多いので、よっぽど深入りする覚悟がないと、遊びでちょっかい出していい年下の男の子、と思わない方がいいかもしれません。

この辺については何か知ってますか?出来ることなら本人からでも周りの人間からでもそういう「背景」を理解してから火遊びする方が、お互い傷つかずに済むと思いますがどうでしょうか?

もし知っていれば、それがどんなことなのか。知らなければちょっとリサーチしてみてその結果を。あとは襲っちゃったかどうか、教えて頂ければと思います。

多分、そういう男の子得意分野なので、いい方向に持っていけると思います。

どうぞ大船に乗ったつもりでご返答下さい。お返事お待ちしております。

東本央貴「リベンジしたい選手がいる」【格闘家イケメンファイル Vol.78】

2017.08.16 Vol.696

 個性的な髪形で登場した東本。「それ、よく言われるんですよね。普通の髪形にはしたくないなって。人と一緒なのが嫌なのか、ただの目立ちたがり屋なのかは分かりませんけど」と笑う。

1年4カ月前に関西から上京してきたとか。

「地元のほうでプロとしてやっていたんですけど、去年の4月に移籍してきました。ここを選んだのは、一番強いジムだから。強い選手が多いので、その環境の中でやったら、自分も強くなるんじゃないかなと。練習環境は全然違いますね。みんながライバルっていう感じ。前のジムは、プロ選手があまりいなかったので、なかなかライバルと切磋琢磨して…っていう環境じゃなかった。でもここでは、一瞬でも気を抜いたら差を開けられるという緊張感がある。だから練習の前に夜ふかしとか絶対にできないし、遊んでいる場合じゃないなっていう気持ちになるんです」

移籍のきっかけのひとつが、同ジム所属で、第4代Krush -63kg王者の佐々木大蔵だとか。

「去年の1月にやった“第4代Krush -63kg王座決定トーナメント一回戦”で、大蔵君に負けたんです。ベルトがかかったトーナメントだったのに、負けてしまって…。それで、もっと強くなりたいと思い、移籍をしようと。でも、一回戦で自分に勝った大蔵君が優勝してチャンピオンになった時はうれしかったですよ。自分ももっと頑張らないとって思いました。ただ、大蔵君を含め、今のジムの選手とは何回か試合をしていて、敵のチームに乗り込む感じだったので、みんなに“何しにきてんねん”って思われるんじゃなかと思っていたんですけど、すごくフレンドリーに迎えてくれて、うれしかったですね」

8月20日(日)には、名古屋国際会議場イベントホールで試合が決まっている。

「対戦相手は泰斗選手です。これまで2回対戦していて、次回が3回目。試合が決まったと聞いた時には、“何回やらせんねん”って思ったんですけど、やれって言われた以上はしっかり倒すだけ。今まで2勝していますが、舐めてかかるつもりは全くない。決まったからには全力でつぶしに行きます。何回でも倒してやるぞという気持ち。もう二度と対戦したくないと思わせるぐらい痛めつけて勝ちたいなと思っています」

横浜赤レンガ倉庫で“アフリカ”満喫 【腕利き宣伝マンが猛プッシュ コレよ、コレ!】

2017.08.13 Vol.695

 毎年、東南アジアやアメリカ西海岸、中南米など、その年ごとにテーマを決め海外リゾートの雰囲気を再現する横浜赤レンガ倉庫の夏のイベント。今年のテーマは…?

「昨年、大好評だった南米に続きまして、今年はアフリカをテーマに開催します。会場は、アフリカの集落をイメージしたエリア、敷き詰められた白い砂の上を歩くことができる砂漠エリア、シンボリックなやぐらの下に水辺を用意した水辺エリアという、3つのエリアで構成。植物プロデュース集団SOLSOさんに、会場デザインを手掛けていただき、空間全体でアフリカを演出します」

 毎年、会場の演出にこだわりが感じられますよね!

「集落エリアと水辺エリアには飲食ブースもあって、そこではアフリカの本場感あふれるメニューを楽しんでいただけます。オススメは『ローストクロコダイル』(1本1200円)。ワニの足をアフリカの調味料アリッサと一緒にローストした一品です。僕も試食しましたがトリ肉っぽくておいしかったですよ。見た目もインパクト満点なので写真映えすること請け合いです(笑)。他にもバオバブの粉を使ったおしゃれなドリンクなど、現地を体感できるメニューを楽しんでいただけます」

 手づかみでワニの足にかぶりつく1ショット…人生で1度は撮っておくべきかも。

「7月28日のオープニングセレモニーでは、西アフリカの伝統打楽器ジャンベのパフォーマンスなども行うので生演奏を聴きたいかたはぜひいらしてください。ただでさえ暑いので、この際、この暑さを楽しんでいただければ(笑)」

 海風を受けながら陽気なアフリカンリゾートを楽しんじゃおう!

女が男の「喘ぎ声」を聞きたいワケ【脱こじらせへの道 第52回】 

2017.08.11 Vol.web Original

 おとといはananの毎年恒例SEX特集が発売されましたね。今回はGIRL’S CHの掲載はないのですが、同じくSODグループのSILK LABO監修のDVDが付録としてついています。このときばかりは女性も堂々と、いや、男女ともに堂々とセックスについて語り合える時期なので、この機会にぜひ、ananを口実にいつもできない話をしてみるのはいかがでしょうか。

 ananは女性誌ですが、女性の性欲について世間的に認知されたのは、この5年くらいのことだと思います。SILK LABO、そしてGIRL’S CHも、そのブームを引っ張り、引っ張られながら現在までたくさんの方にご支持いただいています。女性も性に対して積極的に発言したり、考えたりするようになってきました。

 一方で、男性は性に対して受身になりたがる傾向もあります。それはAVの作品を見ても明らか。痴女もの、複数女性とのハーレムシチュエーションなどは、毎月いくつもリリースがあります。しかもそれは15年も前からあるブームだそうなのです。弊社の創業者いわく、創業期は「男性が女性を責める」という内容の作品が売れていたようですが、15年ほど前からそれが逆転。「男性が女性に責められる」という内容の作品の売上が、逆転して伸びたらしいのです。

 男性の心の中には、女性から責められたいという気持ちがあるのでしょうか。あるいは、仕事や社会生活に疲れて、妄想の中だけでも受身になりたいという願望の現われなのでしょうか。

 そんなわけで、今回はこんなアンケートを見てみたいと思います。

20歳女性のお悩み「小学生の頃は可愛かったのにと言われるのが嫌です」【黒田勇樹のHP人生相談 第71回】

2017.08.09 Vol.kuroda

 こんにちは、黒田勇樹です。

 暑いし、突然雨は降るしでなかなか大変な毎日ですが、皆さんいかがお過ごしですか。僕は最近、モノを考える時間がたくさんあって、やりたいことがあふれかえっています。まあ先立つものがなければなんですがね…。

 とりあえず11日に無職説明会があるのでそれが終わってからぼちぼち考えようかな…なんてね。

 さて今週も始めましょうか。

ゴマ子(20歳・女性)の悩み
「小学生の頃は可愛かったのにとよく言われるのが嫌です。黒田さん、 どうすれば改善できますか?」

▼この「可愛かった」は、容姿、性格、どちらの問題なんですか?

 俺もよく言われるわ…あれ、自分にはどうしようもないことだから結構傷つくよね…。動物園で「ジュラ紀には恐竜いっぱいいたのに」って言われるぐらい無力感を感じるよね。

「今は、平成です」としか回答できないよね。

 さて、今回の相談、短い文章ではありますが非常にわかりやすく、置かれている状況、改善すべき点がハッキリしているのでまずはそこを紐解いていきたいのですが、大前提が書かれていない。

 この「可愛かった」は、容姿、性格、どちらの問題なんですかね? あるいは両方併せた「人間的に」なのか。

 僕の場合は、性格も然ることながら、容姿の方が飛び抜けて可愛かったので、大体見てくれの話をされることが多いのですが。

 もし、容姿についてであれば「のに」って、言われるぐらいだから、今の相談者さんの容姿は「お察し」な感じなんでしょう。これを改善していくのは不可逆的な要素が多く、かなりの難題となっていくかもしれません。

 そして、これが性格の問題であれば、「人から言われるという状況を改善したい」というのが今回の相談のキモなわけですから、普段の行動や言動であったり、人付き合いの環境を変えることでかなり改善の余地が出てくると思われます。「人間的」であれば、両方を複合的に改善していくことになるわけで。

 なのでまずは、外面内面、どちらの問題だと思われるのか。そして、誰に、どんな時に言われることが多いのか。そう言われる原因は、どこにあると思い、その原因に対して相談者さんは「変えたい」とか「変えたくない」とか、どう思っているのかについて、この辺を教えていただければと思います。

「言われる」を辞めさせたいんだから、相手に対して変化を求めるアプローチもあると思うんですが、まあ、これはあとからいくらでも考えられるのでまずは相談者さん自身のことからもう少し教えて下さい。

第60回「夏が来た(^o^)v」 EXILE TETSUYA連載コラム「DANCEの道」

2017.08.09 Vol.695

 夢の課外授業『中学生Rising Sun Project』が今年も始まりました! 2011年に起こった東日本大震災後から6年、「日本を元気に」をテーマに始まったこのProjectも今まで約2000人の子供たちと『Rising Sun』を一緒に踊ってきましたが、Projectが終わった後も街のお祭りやイベントなどで、その地域のみなさんの前で継続してDANCEを披露していることなどを後から聞くと本当に感動します。これをさらに続けていけば、いつの日か「10万人Rising Sun」も夢ではないのかな? なんて本気で思っています!!!

浜松ヤマト「ZSTを代表する選手になりたい」【格闘家イケメンファイルVol.77】

2017.08.07 Vol.695

 日焼けした肌、筋骨隆々の体。見るからに総合格闘家という風貌の浜松ヤマト。しかし、小さなころは泣き虫だったとか。

「幼稚園ぐらいの時は、いじめられてはよく泣いていたみたいです。それを心配した親が、小学校の時に、少林寺拳法をやらせてくれたのが、格闘技との出会いです。その時は、小学校の体育館で習う感じの練習でしたが、中学2年になり、自分自身も格闘技にすごく興味が出てきた。そこで、どうせやるなら一番強い格闘技をやりたいと思い、総合格闘技の道を選びました。総合格闘技って何でもありなので、実戦で使えそうだなと。実際はけんかはしませんが、いざという時に一番役に立ちそうじゃないですか? ボクシングだと打撃だけなので、相手が柔道家だったら投げ飛ばされちゃうかも知れない(笑)。総合ならすべてに対応できますから」

 一番強くなりたいという思いでプロの道へ。

「19歳でプロになりました。デビュー戦は1分で負けた(笑)。しかもKOで。めちゃくちゃ悔しかったです。プロ昇格前にトーナメントに出場し、3勝していた勢いで出場したのに、すっかり出鼻をくじかれてしまった。トーナメントに出る前はそんなに自信もなかったんですけど、3勝したことで自信がついて、プロでもいけるかもと思っていたところだったので、こういうことなのかと。やっぱりそんなに甘いもんじゃないなと思いましたね。その時の対戦相手がすごい年上の選手だったらまだしも、ほとんど年の変わらない選手だったので、なおさら悔しさが大きかったです」

【江戸瓦版的落語案内 】湯屋番(ゆやばん)

2017.08.04 Vol.695
 落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

 道楽の末、親許を勘当された若旦那が、出入りの大工・熊五郎宅の二階に居候をしていた。働きもせず、毎日ゴロゴロと寝ている若旦那に、熊五郎が奉公でもしてみたらと進めた。しばし考えてた若旦那、熊五郎の知り合い湯屋が奉公人を募集中と聞き、乗り気に。紹介状を持ち湯屋に行き戸を開けるなり、女湯に飛び込んだ。驚いた湯屋の主人、とりあえず外回りを頼むというと「いいですね。芸者を連れて温泉地の視察ですか」ととぼけた答え。燃料にするための木屑集めだと言うとキッパリと拒否。

「そんなことより、番台に座らせて」と図々しいことこの上ない。その強引さに仕方なく主人が昼飯をとる時間に、代理で座らせる事に。ところが、男湯には客がいるが、女湯は空っぽ。しかも男湯の客といえば、汚いケツで、おまけに毛がびっしり野郎ばかり。そんな現実から妄想の世界へ…。

そのうちに、いい女がやって来るんだ。その女がなんとこの俺に一目ぼれ。連れの女中に「あら、ごらんなさい。ちょいと乙な番頭さんだね」。うしし…照れるなー。ある日偶然その女の家の前を通りかかると女中が目ざとく見つけ、「姐さん、憧れの君、お湯屋の番頭さんですよ」って家の中に声をかけるね。すると女は、泳ぐように出てきて、「ちょっと上がっていって下さいな」って俺の腕をつかむんだ。

「いえ、それは困ります」「いいじゃないですか」「いやいや、それは…」と一人で手を引っ張ったり、引っ張られたり。「おいおい、番台に変な野郎がいるぜ」と、客が集まりだしてきた。そんなことにも気が付かず、一人芝居はエスカレート。家に上がり込むと、2人は盃をやったりとったり。その時ちょうどいいタイミングで雷が落ち、女は癪を起して気を失ってしまった。

そこで、盃洗の水を口移しで飲ませる。すると女は目を開き「今のは嘘」。ここでさらに芝居がかり、「雷様は恐けれど、二人がためには結ぶの神」「うれしゅうございます。番頭さーん」「馬鹿野郎、いい加減にしろ!」とうとう客がブチ切れた。「俺は帰る! 下駄はどこいった?」すると若旦那「はて? 見当たりませんね。じゃ、そちらの高そうな下駄を履いてお帰りなさい」「ほかの人の下駄じゃねえか。履いてったらそいつが困るだろう」「いえ、順に履かせて、しまいの人は裸足で帰らせます」

変貌するアジア太平洋地域と日本の安全保障(その参)/連載コラム「長島昭久のリアリズム」

2017.08.03 Vol.695

 軍事力を背景に、また拡大する経済力や国内市場を梃子に、中国は、アジア太平洋諸国への影響力を急速に増大させています。しかも、それが戦略的にはアジアを舞台にした米中のゼロ・サム・ゲームになっていることは注意を要します。

 近年、最も強烈な中国の圧力に晒されているのは韓国です。韓国政府が在韓米軍へのTHAAD配備を決断して以来、中国政府は配備先の土地を提供した民間企業(ロッテ)の中国国内での営業を妨害したり、中国人旅行客の韓国への渡航を制限したり、韓国製品のオンライン販売を規制したりするなど、陰に陽に圧力をかけました。結果、最近の韓国の世論調査で、中国は日本を抜いて不人気国の第一位に躍り出ました。しかし、5月9日の選挙では、突出した親中・親北の文在寅大統領が選出されました。朴槿恵前大統領の弾劾に端を発した選挙であったことを考慮しても、北朝鮮の直接的な脅威を前にして、なおこのような結果となったことは、今後の米韓、日韓関係に深刻な懸念を生じさせています。

 フィリピンでは、中国による脅威に対抗するため対米関係の強化に踏み出したアキノ前政権が同国への米軍プレゼンスを拡大すると、中国はスカボロウ礁への攻勢を強めました。ルソン島の西約230kmのEEZ内に位置する同礁をめぐっては、1990年代から中比間で紛争が絶えず、現在まで、中比の海上法執行機関および海軍艦船のにらみ合いが続いています。その間、中国政府はフィリピンからのバナナの輸入を停止するなど経済的な圧力をかけました。2016年7月、中国による「九段線」の主張を完璧に否定した国際仲裁裁判所の判断によって、フィリピンが全面的な勝利をもたらしたにもかかわらず、新たに政権に就いたドゥテルテ大統領は対中宥和姿勢に終始しています。このことは、地域の海洋安全保障にとって新たな懸念材料といえるでしょう。

 その他、ラオスやカンボディアはすでに中国への従属の姿勢を鮮明にしていますが、タイについても、2014年の軍事クーデターに米国が非難を強めた隙を突いて中国が軍事的関係の強化に乗り出し成功を収めつつあります。さらに、中国は豪州にもあからさまな圧力をかけ、常時行われてきた豪州海軍による南シナ海での哨戒活動をいきなり両国間の争点とし、かつ、米豪の共同パトロール実施にも警告を発したのです。

 もちろん、日本にも台湾にも陰に陽に圧力はかかっています。とくに、「一つの中国」原則を受け入れない蔡英文政権に対しては、近年、国際民間航空機関(ICAO)や世界保健機関(WHO)の総会からの締め出しを図るなど、露骨な圧力をかけています。このような人類共通の課題を扱う国際機関から特定の国や地域を排除すれば、世界全体でのシームレスな連携や対応ができなくなり、すべての人々の人命やその前提となる健康や生活環境に影響を与えます。この深刻な帰結を、我々は声を大にして国際社会に強く訴えるべきでしょう。(衆議院議員 長島昭久)

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