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鈴木寛の「2020年への篤行録」 第18回 すずかんゼミ20周年

2015.03.08 Vol.638

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は3月の放送に入り、吉田松陰が松下村塾で教え始める時期になりました。久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤俊輔(後の博文)……わずか2年ほどの短期間で、明治維新の原動力となった人物をどうやって輩出したのかは大変興味があるところ。松陰大先生を「イノベーター養成者」の理想像と仰ぐ私としては、今回のドラマではそのあたりをどう描くか非常に楽しみにしております。

 松陰大先生、松下村塾にはとても及びませんが、私が通産省を脱藩してそれくらいの意気込みで学生たちを教えたのが、慶応SFCや東大、阪大等で担当した「すずかんゼミ」の学生たちでした。初代のゼミを受け持ったのが1995年。今年は20周年ということで、ゼミのOB・OGたちが「20周年イベント」を2月7日に企画・主催してくれたので行って参りました。この手の行事は同窓会的に食事をしながら旧交を温めるだけの会になるものですが、そこは私の教え子たち。一味もふた味も違います。半日間、会場を貸し切って「熟議カケアイ」「異世代対談」「プロジェクト・ベースド・ラーニング」といった、歴代のゼミで学んできたことを再確認する立派な勉強会になりました。現役の学生たちはもちろん、日本最大手ネット企業のナンバー2になったOB氏など非常に忙しいメンバーも駆けつけてくれました。松陰大先生は教え子たちの活躍を見届けられませんでしたが、私はこうして「出藍の誉れ」を体感する幸せに恵まれたことに感謝しています。

 そんな中、私の教え子が先日、読売新聞2面の「顔」を始め、新聞各紙で紹介されました。文部科学省初等中等教育企画課に勤務する南郷市兵君(36歳)。新年度に福島県で開校する県立の中高一貫校「ふたば未来学園」の副校長に就任しました。

 文科省の職員が出向して高校の管理職に就くのは初のケース。しかも彼は大学卒業後、IT企業で働き、その後、文科省に専門職員として採用されたという異色の経歴もあって注目されたようです。もちろん、彼がこの職務に指名されたのは、震災後の教育復興を担当し、同学園の構想もゼロから関わってきた実績と実力が評価されたからです。

 新しい学校は、原発事故でふるさとを離れた子どもたちを呼び戻すだけが目的ではありません。進学コースのほか、高度なスポーツ技術を学ぶトップアスリート系、工業や農業などを学ぶスペシャリスト系のコースがあり、各界の第一人者や企業、NPOなど外部の方々と連携し、生徒が自分の頭で考え、発想できる、まさに21世紀型の学校なのです。

 記者会見で南郷君は「見通しがつきにくい問題でも取り組んでみる前向きな力が、福島の子には秘められている」と語ったそうです。問題解決能力を備え、地域で、あるいはグローバルで活躍する人材をいかに育てるのか。南郷君の新しい挑戦が始まります。

 この度、内閣から文部科学大臣補佐官を拝命しました。皆様からのご期待をかみしめております。大学入試改革を始め、日本の教育が真の21世紀型に生まれ変わるため全力を尽くす所存です。

 大学のクロスアポイントメント(兼任教授)、日本サッカー協会の理事の仕事は継続します。これだけ大役を同時並行で進めるのは私の人生で初めてのことです。政治家時代よりスケジュールがひっ迫して執筆時間の確保に悩みますが、東京ヘッドラインは学生や若手社会人、クリエイティブシティTOKYOを愛する皆様に支持される媒体。この貴重な窓口を通じ、引き続き皆様とコミュニケーションさせていただければ幸いです。今後は皆様に知っていただきたい文科行政の課題、海外出張の話などもお届けしたいと思います。引き続き宜しくお願いします。(東大・慶大教授、文部科学大臣補佐官)

大谷ノブ彦 カタリマス! (裏) 第30回 離婚の危機。どうにか、回避。

2015.03.04 Vol.637

 嫁とけんかしました。けんかはよくあることなんだけど、今回はすごいやつ。離婚を考えました。お互いに感情をぶつけ合い、結局いつものように僕が家を出ました。そのまま地方で仕事もあったので、3日間ぐらい家に帰りませんでした。

 家を飛び出した直後は、子供にいいメシを与えてくれる人、面倒を見てくれる女性を早く探さなきゃなんて、具体的なことまで考えてましたが、時が経つにつれて罪悪感も出てきました。そしたら、縁みたいなものなのかな。大分にいる弟が連絡をくれたんです。娘のリクエストでディズニーランドに来ちゃったって。それと、母ちゃんも年を取ってきたせいかカリカリしてるから連絡してやってよって。

 言われるままに母親に電話しました。最近どう?っていうのから始まって、この夫婦の危機についても相談。「そうなるような気がしてた」なんて聞いてくれていたんですけど、そうなったのは僕のせいでもあるって言うんです。僕は家を空けることが多いし、子供の面倒を見るのは自然と嫁さんばかり。嫁さんも、寂しい思いをしてるからお酒も飲みたくなるんだよ、と。母親が言うことも間違ってはないんですけど、僕としてはそれにしてもどうなんだって思うところもあるんです。

……で、家に帰りました。謝る? いや、それはできません。『キキマス!』でも話したけど、キッチンで食事の用意をする嫁を後ろから抱きしめて「…僕が悪かった」。それは僕がやることじゃないでしょう! 帰宅したとき、早々に寝に入っていた嫁と息子に「もう寝てるのか〜?」って何もなかったように、陽気なお父さんな感じで声をかけて、「何か食うか?」と息子とよく行っている近所の鰻屋にメシを買いに行きました。僕と息子、そしてのそのそと起きてきた嫁でうなぎを食べます。会話は僕と息子の間だけで、嫁はだまって食べています。

 息子を先に寝かしつけると、二人きりになりました。僕はごめんとは言いたくない。たぶん、嫁も言いたくない。寝たふりでもするかと思いつつ、僕は嫁の足裏マッサージを始めました。「疲れてるんだろう?」と、足裏を揉みます。嫁は「痛いよ、やめてよ」。僕は「体が悪いから痛いんだよ」と続けます。そのうち、嫁が「痛い! 痛い! ごめんなさいっ!」。この「ごめん」を嫁が謝ったと都合よく理解したんでしょうか、なんか気持ちが晴れたんです。さらに嫁の足裏を揉み続けました。スマホで足裏のツボを調べ、「…ここが痛いのは肝臓だって。ほら、不摂生してるからだよ…」。

 以前、番組にも来てくれた動物博士の新宅広二先生が言ってました。動物にもいじめはあるんだけど、彼らは仲直りの方法を知ってるって。グルーミングとかね。仲直りはやっぱり触ること、触らないとダメなんだって思いました。

 離婚の危機、とりあえずは回避できたようです。でも、きっとまた同じことが起きるんだろうな。

友香の素 vol.148 私はいちごでできている!?

2015.02.23 Vol.637

 あるお休みの日。天気はあいにくの雨模様。外に遊びに出掛けたかったんだけど、この雨じゃあねえ。家で大人しく本でも読みますか? でもせっかくのお休みだし、外出したい。と、その時、閃きました。外で食事をした時にいちご三昧のデザートメニューがあり、「そうか、ちょうどいちごの季節なんだね」なんて言ってたことを! 去年の今ごろ、友達がいちご狩りに行ってたことを! 

 早速、その友達に連絡して、いちご農園の場所を教えてもらい、電話してみたら、本日営業中! こりゃ、行くっきゃない。でも、1人で行くのもなんだしっていうか、やっぱりワイワイいいながらいちごを採りたいもんね。聞いたところによると午前中のほうが美味しいのがたくさんあるそう。早速、別のお友達に連絡してみると、運良くその子もお休みだったのでレッツゴー。雨でもハウスの中だから関係ないもんね。

 行く車中で2人ともいちご狩りお初と判明。でも私の周りは結構行ったことあるって人が多いのです。みかん狩りは小学生のころに遠足で行ったなあ。

 到着すると、入り口に料金表があって、見ると時期によって多少の差がありました。私の行った1月2月は大人1人1600円。30分の食べ放題でした。練乳が入ったお皿を受け取って、いざいちご狩り〜! ハウスは体育館くらいの広さ! そしてなんと夢の貸し切りです。何列ものいちご棚があって、それは子供も採りやすいように、上下二段に分かれていました。一面が赤い。まず最初は、そのままいただきました。甘い、美味し〜! お次は練乳に付けて。ふふふ、ニコニコしちゃいますね。でも時間との戦い。いろんな種類のいちごをパクパク食べ続け、気付けば残り5分。さすがにお腹がいっぱいになりました。さて、私は何個食べたでしょうか? 正解は52個! 最後は自分がいちごでできてるような気分でした(笑)。美味しくて楽しいいちご狩り、お勧めです!

大谷ノブ彦 カタリマス第10回 中畑清監督に「導」かれて

2015.02.23 Vol.637

 建国記念の日だった11日、予告通り、沖縄に行ってきました。目的は、『キキマス!』でもこのコラムでも宣言した今シーズン応援すると決めた横浜DeNAベイスターズのキャンプ。番組とは関係なく、勝手に自腹を切って見に行ったんですが、行ったらニッポン放送のみなさんが協力してくれて、中畑清監督や僕が注目している坪井コーチにインタビューできたり、同じく自腹で合流してくれた脊山さんも奔走してくれて、充実した沖縄滞在でした。

 たった1日の滞在でしたけど、中畑監督には「導」かれましたね。キャンプ初日から恒例となってる朝の散歩にもついて行って、歌うところも見られました。それと、ノック練習には感動しちゃったなあ。終わると「ありがとうございました!」って監督に挨拶をするんだけど、そっちだろって観客に向けてそれを言えって言うんですから。

 監督の今年のスローガンは「導(みちびく)」だそうです。目標に向かって、いい方向に向かって導く。それって監督がこのキャンプでやっていることであるし、就任してからずっとやってきたことでもあるんじゃないかなと思うんです。番組への反応からも感じることですが、ベイスターズのファンが明らかに増えていること、沖縄キャンプがにぎわっていること、キャンプ地での朝の散歩に毎朝すごい数の記者がついていくのも、ベイスターズの記事が毎日大きく掲載されるのも、中畑監督が導いているからでしょう。そう思わずにはいられません。

 今回の沖縄、僕はスタッフだったり沖縄キャンプには興味がないであろう人たちを連れて行きました。そしたら、みんなキャンプ楽しいねって。僕も多少なりとも導けたのかな。シーズンが始まったら、ラジオを通じて球場にたくさんの人を導けたらいいなって思います。

 スタジアムへ行こう、映画館に行こう、ライブに行こう。僕はずっとそう言い続けています。どこかに行くって面倒なこともあるよ。チケットを買うとか、そこまで行くとかね。でもね、そのちょっとした面倒の向こうに「楽しい」があると思うんです。楽しいことは中(なか)にあるってこのコラムの初回で書いたことだけど、まずは楽しい側に自分を置いてみたらって思います。今年も僕はそう言い続けていきたいですね。

 中畑監督、さらにはラジオが大好きな東京ヤクルトスワローズの真中監督のインタビューもあった12日の放送は番組のポッドキャストでも聴けます。興味のある方はぜひ聴いてみてくださいね。

小池百合子のMOTTAINAI ギリシャはなぜあんなに強気に出られるのか

2015.02.23 Vol.637

 平成27年度国家予算の審議が始まりました。私も予算委員会の一人。実況TVカメラの死角のような場所に座っています。わざわざ目立たぬ位置に追いやってくれました。

 さて、このごろ世界で最も目立っているのはギリシャの若きリーダー、40歳のアレクシス・チプラス首相でしょう。革ジャン姿のヤニス・バルファキス財務大臣との共通項はクールビズ。一歩間違えば「だらしない」感じですが、そこは二人ともかっこよく決まっており、女性の間でも大人気だとか。

 カッコ悪いのは、借金だらけの財政です(日本も同じですが)。借金、赤字財政でにっちもさっちもいかず、仲間のEU諸国から支援を受けねばならないのに、強気に居直っているのがチプラス首相です。

 世界の金融危機の震源地となったギリシャは、その後EU諸国からの支援を受ける条件として、緊縮財政を迫られました。しかし、爪に火をともすような生活にはもう耐えられないと、アンチ緊縮財政派のチプラス氏への支持が広まったわけです。だから、首相となったチプラス首相もそう簡単に宗旨替えはできません。

「だって、ユーロ圏から抜ければ、困るのは皆さんでしょう?!」と弱者の恐喝まがいで、ドイツなど他のEU諸国には大迷惑です。
 なぜチプラス首相は強気なのか。

 彼は革命家チェ・ゲバラを崇拝しており、自分の息子にゲバラの名前から得るネストと名付けるほどの急進左派です。

 首相就任後、中国、ロシアから相次いで招待状が舞い込んだといいます。

 かたやユーロは、もしギリシャがユーロ圏から抜けるようなことがあれば大激震に見舞われるでしょうから、必死で引き留め策を講じています。

 ロシアはウクライナにも地理的に近く、ギリシャを味方につける政治的効果はきわめて高い。中国はすでにピレウス港などの利権を入手するなど、ヨーロッパでの戦略的拠点が確保できれば、よし。

 つまり、ギリシャにとって、EUと中露を天秤にかける局面にあるわけです。

 アベノミクスも株価、為替などの期待値を反映する数字に頼るだけでなく、これから実態を伴った景気の確保が急がれる段階に入っています。4月には大企業を中心に昇給などが進むものと期待できます。ですから、国内の政策よりも、むしろ外的要因が気になるアベノミクスの三年目。

 ギリシャの神々に祈りますか。

(自民党衆議院議員)

ノッポン弟オススメ! from TOKYO TOWER vol.10

2015.02.23 Vol.637

 みんな元気? 寒いからっておうちに閉じこもってばかりいたらダメだぞ。寒い時こそ、体を動かすことが大切なんだ。僕もランニングをしたり、東京タワーの外階段を歩いて上ったりしてるよ。たまーにだけどね(笑)。

 東京タワーでは今度、僕も体験してみたい健康的なイベントがあるんだ。なんと! 日曜日の早朝に、オープン前の大展望台を貸し切りにして、ヨガのレッスンを開催するんだよ。高さ150mの大展望台から東京湾を一望しながらのヨガは、ほかでは決して体験できない、東京タワーならではの企画。眼下に広がる東京の景色がキラキラ輝く様子を眺めながら、朝ヨガで体にパワーをチャージしたら、その日1日元気いっぱいで過ごせそうだと思わない? しかも、ヨガのレッスンの後は、フットタウンの2階に新規オープンした鉄板焼きトーストの店「タワーズダイナー」でモーニングも楽しめるんだよ。

 東京タワーが好きな人、一人、友達同士、カップル、家族…どんな人でも楽しめるから気軽に参加してほしいな。朝日を体いっぱいに浴びて、素晴らしい景色と美味しいモーニングで充実した1日をスタートさせよう!

EXILE TETSUYA DANCEの道
第31回 また一つ歳を重ねる素敵

2015.02.23 Vol.637

 私事ですが、33歳の終わりと34歳の始まりを同時に感じる2015年2月……まだまだ自分の未熟さも感じながらも、このままこんなに大人と呼ばれる歳になってもいいのかな? なんて思いながらも、人は毎年一つずつ歳を重ねる訳で……。せっかくなら素敵に歳を重ねて素敵な大人の男になりたいと思っています(笑)。そんな2月が終わって3月1日になれば僕を含めた二代目J SOUL BROTHERSのメンバーはEXILE加入から丸6年が経ちます。それはそれはたくさんのことが今までありましたし、すべてが順調な訳ではなかったですが、全国のファンの皆さんの温かい応援のおかげでEXILE第四章を迎えることができました。

 思い起こせばEXILE1年生で迎えた2009年のアリーナツアーはすべてが初めてだらけで、先輩方についていくのがやっとだったし2時間以上踊り続ける過酷さを痛感しました。そして全国のEXILEファンの皆さんにこれからどうぞよろしくお願い致します!! っていう気持ちで毎公演踊っていたのを思い出します。次の年には忘れもしないスタジアムツアーでEXILEの規模感を肌で感じ、毎回登場のシーンで涙が出そうになるくらいの感動と興奮で一生忘れられない夏になりました。その次のツアーからは、あの願いの塔が現れ全国のドームという最高なステージでここ数年で数え切れないほどの皆さんと出会うことができました!

 振り返ってみて自分で言うのもなんですが、EXILEというグループは僕らが加入したあとからでも、物凄いことをたくさん成し遂げて来たように思いますが、それはHIROさんがいて先輩方がいて14年もの歴史があるからこそ達成できたことです。微力ながらも自分のできることを一生懸命やってきたつもりではありますが、まだまだメンバーとしてやらなければならない事がたくさんあると思いますし、メンバーから日々学んでいます。新メンバー5人を迎えた第四章は、そんな歴史や信念、価値観を尊重しながらいろいろな意味での新しいEXILEを創ろうとしています。もう少しに迫った新曲『情熱の花』の発売、そしてアルバム『19』の制作はメンバーみんなで想いを込めてファンの皆さんにお届けできる様にと思っています。

 先日とある曲のレコーディングを見に行ったのですが、ボーカルの繊細な作業と緻密なこだわりにただただ圧倒されて、自分のDANCEももっともっと突き詰めていかなければいけないなぁ…と改めて思いました!! 徐々にですが、アルバムが完成に向かってラストスパートにはいってきました! 一つだけ言わせてもらえるならば…まじで凄いです!! ぜひお楽しみに!! そしてまずは3月4日に発売されます、新曲『情熱の花』、ジャケット写真や全員の集合アー写や個人アー写、そしてMusic Videoも解禁され、いよいよな感じにワクワクしてきます。時を戻したくなるような圧倒的な大人な世界観をじっくりとゆっくりと、そして情熱的に楽しんでいただけたらうれしいです。そしてそして34歳になりましたEXILE TETSUYAをこれからもどうぞよろしくお願い致します。

腕利き宣伝マンが猛プッシュ コレよ、コレ! 細田裕介さん

2015.02.22 Vol.637

 毎年、世界的に注目を集めた言葉を選出する “オクスフォード辞典が選ぶ今年の英単語”で2014年の“今年の言葉”に選ばれたのは「vape(ベイプ)」、つまり「電子たばこ/電子たばこを吸う」という言葉。そのブームの理由を、JTの『プルーム』の担当者・細田さんに聞いてみた。「日本でも最近は海外のようにニーズが多様化してきて電子たばこの注目度も上がっています。プルームは電子たばこではないのですが、Vapor(ベイパー)といわれる蒸気のようなもので楽しむたばこのスタイルなので愛煙家から“新しい!”と注目を集めているんですよ」。新しいというと?「プルームは本物のたばこ葉が詰まった専用のたばこポッドを電気で加熱するという、新しいたばこ用具です。味は苦みが少なく香りも良く、従来の愛煙家にも“新しい味だね”と喜ばれます。ビールとカクテルのようにそれぞれの違いを楽しめると思いますよ。1ポッドで10〜15分吸えますが、もちろん途中でやめても後でまた使えますから短いたばこ休憩も安心。ちゃんとたばこを味わいながらも火や灰、たばこの煙特有のにおいを気にする必要がない、新しいたばこなんです」。デザインもスタイリッシュだし、スマートな喫煙者に変身できそう!「プルームは、ベイパーを楽しむ“新しいたばこのスタイル”なんです。吸う人と吸わない人の間に壁を作らない。そんな夢を実現することに、担当者としてとてもやりがいを感じています」

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 元犬(もといぬ)

2015.02.22 Vol.637

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

大谷ノブ彦 カタリマス(裏) 第29回 『フォックスキャッチャー』とスティーヴ・カレル

2015.02.18 Vol.636

  23日に米アカデミー賞が発表されます。27日は日本アカデミー賞もあるし、映画に自然と注目が集まる時期です。『キキマス!』でもその話題になって、16日に関西ラジオ界のレジェンドである浜村淳さんが出演していただいたときにも、ノミネート作品であるクリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』の話で盛り上がりました。

 米アカデミー賞にノミネートされているのは、すばらしい作品、俳優たちばかりです。『キキマス!』のなかでも話した作品、例えば『6才のボクが、大人になるまで。』は作品賞、監督賞、助演男優賞、女優賞であるとか複数の部門でノミネートされているし、『ゴーン・ガール』や番組で試写会をやった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』も入っています。

 さて、今年の米アカデミー賞では、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(4月10日公開)と『6才のボクが、大人になるまで。』が有力だと考えてますが、ノミネートされた作品や錚々たる俳優、監督のリスト見ていて気になるのは、『フォックスキャッチャー』で主演男優賞にノミネートされているスティーヴ・カレルです。彼はコメディー俳優で、これまでの出演作だと『40歳の童貞男』が有名なんですが、この作品では面白さだとかコメディー俳優であることの片鱗も見せません。すごくシリアスな演技をしています。

『フォックスキャッチャー』は、大企業のデュポン社の創業者一族の御曹司がレスリングの金メダリストを射殺してしまったという実話に基づいた映画です。スティーヴ・カレルはその御曹司という役どころ。ちょうど公開中だから映画館に足を運んでもらえるといいんだけど、スティーヴ・カレルの演技が、とにかくすごい。巨額のお金、それによって精神的に混乱していくレスリング選手……映画そのものもすごいんです。あと、これは僕が感じたことですが、劇中で描かれていることと、お金がもらえるなら芸をやる芸人の姿が重なってしまったりしてね。それも含めたうえで、スティーヴ・カレル、注目してます。アカデミーってコメディー出身の俳優が好きじゃないっていうのもあるから、そういうなかで受賞してほしいなって思います。

 それと、浜村さんと盛り上がった『アメリカン・スナイパー』。アメリカで最強といわれた伝説のスナイパー、クリス・カイルの自伝を映画化したもので、イラク戦争を肯定してるといった意見も目立ちます。そういう見方をする人もいるんだろうけど、僕はこの作品はクリント・イーストウッドの皮肉だと思っている。この映画で彼が描いているのは、戦争をしたら、人を殺したら、殺した人も普通ではいられないということであって、歴史のなかでこれが延々と続いてるんだってことだと思っています。

 そんなことを考えながら、米アカデミー賞の発表を楽しみにしたいと思います。 

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第28回 面倒くさいことだからやってみる

2015.02.12 Vol.637

 14日はバレンタインデーですね。……僕、あまり熱量がないんだよなあ。強いて挙げるなら、中2の時にチョコレートもらったんだけど、テンパっちゃって、そのまま窓から捨てちゃったの。…そしたら、まあ、泣いちゃってね。本当に苦いというか、嫌な思い出になってます。今年はそうですね、大谷家は記念日的な日は手巻き寿司って決まってるんです。だから、また家族で手巻き寿司食べますよ。そういうの、いいでしょ? 

 今年のバレンタインデーは土曜日で会社も休みで良かったっていう女性も少なくないっていう話題が出てますね。そういうのを見てると、バレンタインデー、それにお返しするホワイトデーを含めて、女性にとっても男性にとってもなんだか面倒くさいことになっちゃってる感じがします。これって、お菓子メーカーの戦略でしょっていうのもあるしね。そういうの、分かる。僕もそう思ってたところもあるし。でもねえ、最近、ちょっと考え方が変わったところもあるんですよ。何ていうのかな、こういう不確かな気持ちのやり取りって人とのつながりのパイプ、ライフラインなんじゃないかなって。

 中学生とか高校生とかは好きとか恋とかのときめきがあるだろうけど、そこを過ぎた人たちにとってはバレンタインデーって社会性を示すひとつの機会だって考えられるんじゃないかって思うわけ。5日の放送に、ベストセラーの『お金が貯まるのはどっち?』の著者、菅井敏之さんがゲストで来てくれたんだけど、お金に好かれるためには親と話すことだっていうの。親と話すってちょっと面倒くさいことだけど、家族も自分の資本だって考えればそういうことも信用なんだよね。それを積み重ねていくことで自分自身が社会のなかで通用するんだっておっしゃってました。もしかしたら、面倒だなって思っちゃうバレンタインデーにも同じことが言えるかもしれない。そう考えてくと、義理チョコをみんなにプレゼントする女性、そういう人をお嫁さんにしたらいいと思うんだよね。社会性のある人って、自分が社会のなかで生きていくなかで、大きな味方になるから。

 そういえば、そういう義理チョコだけじゃなくて、感謝とか友情の表現としてのチョコもありますよね。さすがに男同士でやり取りはしないけど、誕生日にはプレゼントを送り合います。その時は、僕も、大地さんもボケはないんですよ。真剣に選びます。昔、クリスマスに若手芸人を集めて2000円以内でプレゼントをもってこいっていうのをやったことがあるんだけど、そういうときに大人のおもちゃとか持ってくるとブーイングでした。プレゼントは相手を喜ばすことを考えないと。1個のボケじゃだめだと思うんです。

 さて16~19日まで『キキマス!』はスペシャルウィークです。「人生は山あり谷あり大谷あり!ラジオ私の履歴書」と題して、浜村淳さん(16日)、キダ・タローさん(17日)、ドリアン助川さん(18日)、ガッツ石松さん(19日)とレジェンドが登場。レジェンドのみなさんからお話を伺っていきます。さらに、今週、来週、再来週と『キキマス!』で現金総額200万円プレゼントも実施中です! お楽しみに。

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