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格闘家イケメンファイル Vol.21 俺も、俺の筋肉も貴女を裏切らない 大尊伸光(たいそんのぶみつ)

2015.03.22 Vol.639

SS-IMG_8594.jpg 昨年行われた修斗の環太平洋ウェルター級チャンピオンシップで王者に挑戦し、見事KO勝利を収め第7代王座になった修斗きっての肉体美(?)を誇る大尊伸光。チャンピオンになって、運気がアップ!?

「もう、おばあちゃんが喜んでくれて(笑)。道場のみんなはもちろん、親戚や職場の人もすごく喜んでくれましたが、おばあちゃんが喜んでくれたのがすごくうれしかった。生きてて良かったと思いました(笑)。おばあちゃんとは一緒に住んでいるんですけど、今ではすっかり僕のマネジャーみたいになって、あちこちで孫自慢をしてくれる(笑)。おばあちゃんの行きつけのカラオケバーに連れて行かれたり、人に見せるために僕のDVDを何枚も持っていてくれたり。おばあちゃんが自慢できる孫になれたのが一番うれしかったです。あとは…彼女ができたことかな(笑)。僕が対戦した選手は背も高く、イケメンで、おまけにすごく美人な奥さんと結婚されまして…。背が高くなるのとイケメンになるのは無理だけど、ベルトを巻けば何か一つだけでも手に入れられるのではと思い頑張りました(笑)」

 もともと体格が良かったという大尊。トントン拍子にプロになったのかと思いきや…。

「小学校5年生の時から空手をやって、中学2年生の夏休みから顧問の先生に頼まれて、レスリング部に入りました。その後友達の誘いで総合格闘技のジムに連れていかれたんですけど、レスリングをやっていたおかげで初日から結構みんなを倒せたので、やっぱり俺強いなって(笑)。その時ですね、自分が頑張ったらどこまでいけるのか試したくなった。その後、アマチュア修斗の試合で初めて負けてから、仕事も辞めてアルバイトをしながら、格闘技をメインに生活するようになりました。でも、そこから1回遊びを覚えてしまいまして、試合から遠のいてしまっていたんです。そしたら母親から今年中にプロにならなかったらやめなさいと言われて。それから気持ちを入れ替えて練習したおかげで、アマチュア修斗の全日本大会で優勝し、2010年にプロ昇格しました」

 やっとデビューしたものの、デビュー戦は苦い思い出とか。

「ものすごつまらない試合をしてしまって…。寝技が得意な相手と、パンチが得意な自分がお互いを牽制しすぎて、ずっとお見合いをしていた。一応勝ちましたが、ぶっちゃけどちらも負けでいいような試合だった。見に来てくれた友達には入場が一番良かったよって言われて、それが皮肉にしか聞こえなかったし本当に辛かった。それからは、プロとしてお客さんに魅せる試合をしなければと思い、自分らしく常にKOを狙ってガンガンいくようになりました」

 自分のスタイルを決定づけたデビュー戦だが、ほかにも印象深い試合があるという。

「2012年10月にやった下石(康太)選手との試合です。もう、初めてコテンパンにやられました。それまでの負けるパターンは、自分の集中力が切れて、関節をとられてしまうというものだったんですが、下石選手には完膚なきまでに叩きのめされた。今までの中で一番凹みましたし、絶望もしました。でもそのおかげで筋トレじゃなくて、特に寝技の練習に力を入れました。今では寝技に対して苦手意識がないどころか、逆に自信があります。ですから、僕を成長させてくれたという意味では下石選手に感謝しています」

大谷ノブ彦 カタリマス第11回 参加することが「おもしろい」 

2015.03.22 Vol.639

 おもしろさって何か——。いつも考えてることではあるんですが、この間、改めて衝撃を受けたことがありました。

 先週末(13〜15日)、名古屋ドームで開催されていた『HAPPY MAMA FESTA』に出演しました。子育て中のママさんとかその家族が来るフェスなんだけど、大人気なんですよ。今年で3回目になるんですけど、毎回大きくなっていて、今年は11万人超の人が足を運んでくれたそうです。フェスには、よしもとの芸人もたくさん出演していて、僕らダイノジもその1組としてステージに立ちました。同じ日には「ラッスン・ゴレライ」の8.6秒バズーカーもいました。「ラッスン〜」ってすごいですね。子供から大人までみんながマネしてます。リズム芸という意味で、オリエンタルラジオもやって見せたりして、大きな話題にもなりました。

 彼らの出番を見ていたんですけれども、すごく不思議な気持ちになっちゃった。彼らが登場すると大きな笑いが起きて、客席がワーってなってすごい盛り上がりです。それで「ラッスン〜」って始めたんですけど、客席はみんな優しく温かく見守ってるというか、「そう、これだよね」みたいな雰囲気なんですよね。なんだこれって思いました。

 今の時代、おもしろいって感じるには、自分が参加することが重要なんでしょうね。それがエンターテインメントであり、面白いと感じるってことであり、参加していくという文化みたいなね。「ラッスン〜」って自分がやってみるからおもしろさを感じる。周りの人に対してやってみて、やってみた動画をアップしてみんなでシェアして……。その現象の一コマ、感動の一コマに自分が入れることにおもしろみを感じているんだろうな。昨年は大行列になっていた店が、今はそうでもないみたいなのがあるじゃないですか。あれって、味もあるんだろうけど、並ぶこと、つまり行列に参加することの楽しさっていうのが大きいよねって思うんです。そう考えながら、僕が芸人をやっていくうえで向かい合わなければならない相手っていうのは、こういった人たちなんだとも思いました。

 参加することって確かにおもしろいよね。こうしたフェスだったり、音楽フェスだったり、自分が出演していても出ている人を見ていても、おもしろいって思いますから。そういう中に僕がいること、いられることが本当におもしろいし、楽しいです。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 酢豆腐(すどうふ)

2015.03.21 Vol.639

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第32回 板東英二さんは太陽だ

2015.03.18 Vol.639

 先日のことです。いつものように放送を終えてスタジオを出ると、板東英二さんがいらっしゃいました。板東さんは何度かゲストとして出演していただいていて、高倉健さんが亡くなったときにも急きょお願いして健さんとの思い出を伺ったこともあります。そういえば、ちょうどいたからと突然スタジオにやってきたりなんてこともありましたよね。こうなっちゃうと板東さん、もう完全なる『キキマス!』ファミリーです。

 さて、その板東さん。ご挨拶をさせていただいたとたん、出演交渉が始まりました。笑いながら「出してくれよう」って。番組でお話したときにも話題にしましたが、かねてから執筆されていた書籍『板東英二の生前葬』が完成して、つい先日発売になったそうです。「どこか出られないかなあ」なんて、ニコニコしながら畳み掛けるもんだから、こっちも笑っちゃってね。プロ野球の開幕も迫ってますし、どこかで出ていただけたらなあって思ってます。実現するといいなあ。

 そんなことを含めて、板東さんと立ち話をしていたら、次から次から人がやってきます。みんな、お話ししたいんですね。きっと。

 それで思い出したのが、板東さんと一緒に仕事したときのことです。実は、2人でパチンコホールに営業に行ったことがあるんです。パチンコホールのなかって、いろんな音が大きくてぎやかですし、そこにいる人、みんな一生懸命に台を見つめて打ってます。そこに営業に行ってもね、正直、聞いてもくれないですよ。そのなかで板東さん、一人ひとりに声をかけてくわけです。肩にちょっと手を置いて、どうだって感じで。それがすごくいい感じなんだよね。で、声をかけられた人もちゃんと反応するんだよね。場所が名古屋で、板東さんのお膝元的なところっていうのもあるんだろうけど、やっぱりそれは板東さんという人間なんだろうなあ。あったかいんだよね。お話ししたり、顔を見たり、一緒にいるだけで温かい気分になるし、楽しくなる。太陽みたいな人ですよ。

 以前、番組に出演していただいた際には、高倉健さんの映画にほんのちょっと出演することがあって、1日でも十分なのに、4日間拘束された話をしてくれました。それは実は板東さんと鍋を食べたかったからだったんじゃないかっていうね。最高のエピソードでした。

 最新刊にもいろんな人とのエピソードがいっぱいなんですよ。「このへん、人の話ばっかや!」って、板東さんは笑われてましたけど、板東さんだからこそそういう話がいっぱいあるんだろうって思います。やっぱり、太陽ですよ、板東さんは。

大谷ノブ彦 カタリマス! (裏) 第31回 4年目の3.11に僕ができること

2015.03.11 Vol.638

 東日本大震災の発生から4年目の3月11日を迎えました。

 4年前のあの日、僕は、品川よしもとプリンスシアターで出番を待っていました。舞台の上には中田カウス・ボタン師匠がいて、カウス師匠は「みんな落ち着いて、避難しろ」ってお客さんを誘導していました。僕らもプリンスの上のほうに避難して待機。すごく寒かったなあ。そこでは実際にどんなことが起こっているのか、まったく分からなくて、家へ向かって歩いているときも、なんとなくは伝わってくるけれど、本当のことは分からないっていう状況。そんな気持ちのままで、日曜日には営業で四国のステージに立ってました。そしたらね、それまでになかったぐらいすごいウケたんです。どかんどかん笑うの。不思議な感じだったね。笑わないといけない、みんなで作っていこうっていうような感じでね。今になって、大地さんはスベってたねって笑い話もしたりするんだけど。

 その後はみなさんも知る通り。お笑いはもちろん、音楽ライブであるとか、エンターテインメント全体が自粛ムードになりました。そんななかで、僕も他の芸人やエンターテインメントに関わる人たちと同じように、自分に何ができるんだろうって悩みました。だって、都内だって食べ物がなくなっちゃたでしょ。そんなときに、何ができるのかって話ですよ。

 そして、4年。これまでに被災地…そういうの好きじゃないから僕は復興地って呼ぶんだけど、DJしたりイベントに出たりして仕事でもあるけど、現地を見続けたいという思いもあって復興地に足を運んでいます。宮古でイベントに出て、大船渡でカウントダウンをやり、そのまま東京に戻って『爆笑ヒットパレード』で漫才やるっていう年越しもありました。よくやったって褒めてくれる人もいたんだけど…そういうんじゃないんだよな。

 自分に何ができるのか。少しずつだけどそれがクリアになってきて、今はもっと有名になって復興地でイベント打って、そこへ人を導けたらと思ってます。こうやってラジオをやっていることも一つの武器だし、それを使って何かできたらって。そのためにも、あの時の、自分の無力さはずっと持っていたい。僕にとって3.11って、「忘れらんねぇよ」ですから。

 今年の3.11は特別番組を担当させていただくことになりました。まずはそれをすることが僕にできることだと思います。現地で伺ったいろいろお話、ニッポン放送の記者さんたちが集めてきた情報などを詰め込んだ『大谷ノブ彦 東北でキキマス!~東日本大震災から4年、被災地の今、そしてこれから~』は、11日、普段の『キキマス!』より少し早い午前11時30分から放送します。

格闘家イケメンファイル Vol.20 秒速のNEW AGE 西京春馬(さいきょうはるま)

2015.03.09 Vol.638

 20回目を迎えるこの連載に最年少のイケメンが登場! 昨年、鮮烈なデビューを飾り、その試合を見ていた関根勤が「すごい子が現れた」と絶賛したという。強くてかっこいい16歳の高校2年生はさぞや学校でもモテモテだろうと思いきや…。

「全然モテないです! 学校で? まったくない。格闘技をやっていることは友達も先生もみんな知っていて、応援に来てくれたりしますが、個人的にとか話しかけられることもないですね。バレンタインデーもチョコレートは、1個ももらってないです。ゼロ。あっ、お婆ちゃんからはもらいましたけど(笑)」

 頑なにモテ説を否定する西京だが、1日のスケジュールを聞くとそれも納得。

「学校とジムがすごく近いので、毎日練習です。朝走って、その後学校に行って、授業終わったらすぐにジムで練習。さらに夜もトレーニングジムに行って練習するという毎日です。休みは月曜だけ。休みの日は一日家で犬と戯れながら、ダラダラと過ごしています(笑)」

 中学生の弟も格闘技をやっている。

「今、中学2年生なんですけど、ちょっと前にK-1チャレンジというトーナメントに出て、3回勝って優勝しました。弟とは同じタイミングで格闘技を始めたんです。僕が小学校4年生で弟が小学校1年生の時です。もともとはお父さんが格闘技好きで、テレビでK-1とかをよく見ていて、自分も自然に見るようになり。そこで選手たちがかっこいいなって思って、最初はキックボクシングをやりたいって言ったんですよ。お父さんは好きだから、いいじゃんっていう感じだったけど、お母さんにすごく反対されて。でも何度も何度も説得して、近所のムエタイジムに弟と一緒に入ったのが始まりです。K-1ではブアカーオ選手が好きでした。2回ぐらい優勝していると思うんですけど、強くてかっこいいところにあこがれていました。圧倒的に強い選手が好きなんです」

 圧倒的な強さといえば、前回の試合(1月4日に行われたKrush.49の「Krush —55kg Fight」)では、1R7秒KO勝ちという驚異のスピードで勝利。

「すごく気持ち良かったです(笑)。ジムの先輩とかには、 “すごかったよ”とか“かっこよかったよ”って褒められてうれしかった。でも応援に来てくれた人には、“もうちょっと試合が見たかった”とも。せっかくチケットを買ってきたのに、すぐ終わったらもったいないみたいな(笑)。 “いつ何が当たったの?”とかも聞かれましたし(笑)。始まった瞬間にハイキックを打ったらそれが当たって、相手が倒れたんですけど、それをたまたまとか書いてある記事があって、それを見た時はちょっと…ね(笑)」

 次回の試合は4月19日に国立代々木競技場第二体育館行われる「K-1 WORLD GP 2015 〜−55kg初代王座決定トーナメント〜」の「プレリミナリーファイト/K-1 −55kg Fight」。

「トーナメント大会のオープニングファイトのような感じなんですけど、2つ上の相手の武居選手にはアマチュアの時に負けているので、リベンジのつもりで挑みます。アマチュアの時といっても小学生の時ですが(笑)。前回7秒KOという倒し方をしましたが、たまたまじゃないかって思っている人もいると思うので、次もみんながあっと驚くような試合ができればと思っています。自分の武器はスピードとテクニック。トーナメントは自分と同じ−55kgですが、トーナメントに出ている人を含めて、スピードで負ける気がしない。スピードで驚かせて、前回ぐらいのインパクトを残せれば、トーナメントに出ていなくても、印象に残る試合ができると思う。そうしたら、どんどん強い人と対戦させてもらえるし、それぐらい目立てればいいですね。最終的な目標は世界チャンピオンですが、絶対的に強いチャンピオンでありたい。西京は最強のまま、“ちょっとレベルが違うな”って言われたいです。そしてできれば弟とWチャンピオンとかかっこいいですよね。 “最強の西京兄弟”。ちょっと言いにくい。もっと言いやすい名前、何か考えます(笑)」

ノッポン弟オススメ! from TOKYO TOWER vol.11
東京に、冒険を。「東京ワンピースタワー」オープン!

2015.03.08 Vol.638

 1日ごとに暖かくなってきて、もうすぐ春だなーって思ってウキウキしているノッポン弟です! 東京は3月26日ごろが桜の開花予想みたいだね。東京タワーから見る桜もすごくきれいだから、楽しみだなー。

 そしてもうひとつ楽しみなことが…。原作が「週刊少年ジャンプ」連載中の、大人気アニメ『ワンピース』の史上初の大型テーマパーク「東京ワンピースタワー」が東京タワーフットタウンに3月13日(金)にオープンするんだ。

「東京ワンピースタワー」では、そこでしか体験できないさまざまなアトラクションやライブ・エンターテインメントショー、レストランなどワンピースの世界観の中で、楽しく遊んだり、見たり、食べたり、体験できることがいっぱい! そして、なんと『ワンピース』の原作者・尾田栄一郎先生描き下ろしのイラストも特別に展示されるんだよ!

 前売り券は全国のセブン-イレブンとT-TICKETで絶賛販売中。
 東京のシンボル、東京タワーが「麦わらの一味」のナワバリになる「東京ワンピースタワー」にみんな遊びに来てね! 詳しくは公式サイト(http://onepiecetower.tokyo)でチェック!

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 千両みかん(せんりょうみかん)

2015.03.08 Vol.638

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

鈴木寛の「2020年への篤行録」 第18回 すずかんゼミ20周年

2015.03.08 Vol.638

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は3月の放送に入り、吉田松陰が松下村塾で教え始める時期になりました。久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤俊輔(後の博文)……わずか2年ほどの短期間で、明治維新の原動力となった人物をどうやって輩出したのかは大変興味があるところ。松陰大先生を「イノベーター養成者」の理想像と仰ぐ私としては、今回のドラマではそのあたりをどう描くか非常に楽しみにしております。

 松陰大先生、松下村塾にはとても及びませんが、私が通産省を脱藩してそれくらいの意気込みで学生たちを教えたのが、慶応SFCや東大、阪大等で担当した「すずかんゼミ」の学生たちでした。初代のゼミを受け持ったのが1995年。今年は20周年ということで、ゼミのOB・OGたちが「20周年イベント」を2月7日に企画・主催してくれたので行って参りました。この手の行事は同窓会的に食事をしながら旧交を温めるだけの会になるものですが、そこは私の教え子たち。一味もふた味も違います。半日間、会場を貸し切って「熟議カケアイ」「異世代対談」「プロジェクト・ベースド・ラーニング」といった、歴代のゼミで学んできたことを再確認する立派な勉強会になりました。現役の学生たちはもちろん、日本最大手ネット企業のナンバー2になったOB氏など非常に忙しいメンバーも駆けつけてくれました。松陰大先生は教え子たちの活躍を見届けられませんでしたが、私はこうして「出藍の誉れ」を体感する幸せに恵まれたことに感謝しています。

 そんな中、私の教え子が先日、読売新聞2面の「顔」を始め、新聞各紙で紹介されました。文部科学省初等中等教育企画課に勤務する南郷市兵君(36歳)。新年度に福島県で開校する県立の中高一貫校「ふたば未来学園」の副校長に就任しました。

 文科省の職員が出向して高校の管理職に就くのは初のケース。しかも彼は大学卒業後、IT企業で働き、その後、文科省に専門職員として採用されたという異色の経歴もあって注目されたようです。もちろん、彼がこの職務に指名されたのは、震災後の教育復興を担当し、同学園の構想もゼロから関わってきた実績と実力が評価されたからです。

 新しい学校は、原発事故でふるさとを離れた子どもたちを呼び戻すだけが目的ではありません。進学コースのほか、高度なスポーツ技術を学ぶトップアスリート系、工業や農業などを学ぶスペシャリスト系のコースがあり、各界の第一人者や企業、NPOなど外部の方々と連携し、生徒が自分の頭で考え、発想できる、まさに21世紀型の学校なのです。

 記者会見で南郷君は「見通しがつきにくい問題でも取り組んでみる前向きな力が、福島の子には秘められている」と語ったそうです。問題解決能力を備え、地域で、あるいはグローバルで活躍する人材をいかに育てるのか。南郷君の新しい挑戦が始まります。

 この度、内閣から文部科学大臣補佐官を拝命しました。皆様からのご期待をかみしめております。大学入試改革を始め、日本の教育が真の21世紀型に生まれ変わるため全力を尽くす所存です。

 大学のクロスアポイントメント(兼任教授)、日本サッカー協会の理事の仕事は継続します。これだけ大役を同時並行で進めるのは私の人生で初めてのことです。政治家時代よりスケジュールがひっ迫して執筆時間の確保に悩みますが、東京ヘッドラインは学生や若手社会人、クリエイティブシティTOKYOを愛する皆様に支持される媒体。この貴重な窓口を通じ、引き続き皆様とコミュニケーションさせていただければ幸いです。今後は皆様に知っていただきたい文科行政の課題、海外出張の話などもお届けしたいと思います。引き続き宜しくお願いします。(東大・慶大教授、文部科学大臣補佐官)

大谷ノブ彦 カタリマス! (裏) 第30回 離婚の危機。どうにか、回避。

2015.03.04 Vol.637

 嫁とけんかしました。けんかはよくあることなんだけど、今回はすごいやつ。離婚を考えました。お互いに感情をぶつけ合い、結局いつものように僕が家を出ました。そのまま地方で仕事もあったので、3日間ぐらい家に帰りませんでした。

 家を飛び出した直後は、子供にいいメシを与えてくれる人、面倒を見てくれる女性を早く探さなきゃなんて、具体的なことまで考えてましたが、時が経つにつれて罪悪感も出てきました。そしたら、縁みたいなものなのかな。大分にいる弟が連絡をくれたんです。娘のリクエストでディズニーランドに来ちゃったって。それと、母ちゃんも年を取ってきたせいかカリカリしてるから連絡してやってよって。

 言われるままに母親に電話しました。最近どう?っていうのから始まって、この夫婦の危機についても相談。「そうなるような気がしてた」なんて聞いてくれていたんですけど、そうなったのは僕のせいでもあるって言うんです。僕は家を空けることが多いし、子供の面倒を見るのは自然と嫁さんばかり。嫁さんも、寂しい思いをしてるからお酒も飲みたくなるんだよ、と。母親が言うことも間違ってはないんですけど、僕としてはそれにしてもどうなんだって思うところもあるんです。

……で、家に帰りました。謝る? いや、それはできません。『キキマス!』でも話したけど、キッチンで食事の用意をする嫁を後ろから抱きしめて「…僕が悪かった」。それは僕がやることじゃないでしょう! 帰宅したとき、早々に寝に入っていた嫁と息子に「もう寝てるのか〜?」って何もなかったように、陽気なお父さんな感じで声をかけて、「何か食うか?」と息子とよく行っている近所の鰻屋にメシを買いに行きました。僕と息子、そしてのそのそと起きてきた嫁でうなぎを食べます。会話は僕と息子の間だけで、嫁はだまって食べています。

 息子を先に寝かしつけると、二人きりになりました。僕はごめんとは言いたくない。たぶん、嫁も言いたくない。寝たふりでもするかと思いつつ、僕は嫁の足裏マッサージを始めました。「疲れてるんだろう?」と、足裏を揉みます。嫁は「痛いよ、やめてよ」。僕は「体が悪いから痛いんだよ」と続けます。そのうち、嫁が「痛い! 痛い! ごめんなさいっ!」。この「ごめん」を嫁が謝ったと都合よく理解したんでしょうか、なんか気持ちが晴れたんです。さらに嫁の足裏を揉み続けました。スマホで足裏のツボを調べ、「…ここが痛いのは肝臓だって。ほら、不摂生してるからだよ…」。

 以前、番組にも来てくれた動物博士の新宅広二先生が言ってました。動物にもいじめはあるんだけど、彼らは仲直りの方法を知ってるって。グルーミングとかね。仲直りはやっぱり触ること、触らないとダメなんだって思いました。

 離婚の危機、とりあえずは回避できたようです。でも、きっとまた同じことが起きるんだろうな。

友香の素 vol.148 私はいちごでできている!?

2015.02.23 Vol.637

 あるお休みの日。天気はあいにくの雨模様。外に遊びに出掛けたかったんだけど、この雨じゃあねえ。家で大人しく本でも読みますか? でもせっかくのお休みだし、外出したい。と、その時、閃きました。外で食事をした時にいちご三昧のデザートメニューがあり、「そうか、ちょうどいちごの季節なんだね」なんて言ってたことを! 去年の今ごろ、友達がいちご狩りに行ってたことを! 

 早速、その友達に連絡して、いちご農園の場所を教えてもらい、電話してみたら、本日営業中! こりゃ、行くっきゃない。でも、1人で行くのもなんだしっていうか、やっぱりワイワイいいながらいちごを採りたいもんね。聞いたところによると午前中のほうが美味しいのがたくさんあるそう。早速、別のお友達に連絡してみると、運良くその子もお休みだったのでレッツゴー。雨でもハウスの中だから関係ないもんね。

 行く車中で2人ともいちご狩りお初と判明。でも私の周りは結構行ったことあるって人が多いのです。みかん狩りは小学生のころに遠足で行ったなあ。

 到着すると、入り口に料金表があって、見ると時期によって多少の差がありました。私の行った1月2月は大人1人1600円。30分の食べ放題でした。練乳が入ったお皿を受け取って、いざいちご狩り〜! ハウスは体育館くらいの広さ! そしてなんと夢の貸し切りです。何列ものいちご棚があって、それは子供も採りやすいように、上下二段に分かれていました。一面が赤い。まず最初は、そのままいただきました。甘い、美味し〜! お次は練乳に付けて。ふふふ、ニコニコしちゃいますね。でも時間との戦い。いろんな種類のいちごをパクパク食べ続け、気付けば残り5分。さすがにお腹がいっぱいになりました。さて、私は何個食べたでしょうか? 正解は52個! 最後は自分がいちごでできてるような気分でした(笑)。美味しくて楽しいいちご狩り、お勧めです!

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