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BL…なんて簡単に言えない、おっさんと美青年の恋愛を描いた映画『クィア/QUEER』が、とっても耽美で難解だった【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2025.04.16 Vol.web original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 次の舞台となる三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.19「ハイパー刑事のアルティメット捜査線」まで1カ月を切りました。5月9日初日であります。よろしくお願いします。今週もひたすら地味な作業を続けております。

 なので、ついついnoteにいろいろ書いてます。こちらのコラムと合わせてnoteのほうもぜひ。

 では今週も始めましょう。

東京NSC血と肉の歴史、続ける阿呆と辞める阿呆、さらば渋谷無限大。【徳井健太の菩薩目線 第238回】

2025.04.10 Vol.web original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第238回目は、東京NSC30周年について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 東京NSC一期生である品川庄司さんが、入学したのが1995年。今年2025年は、東京NSCが誕生して30周年という節目の年になるという。

 相方の吉村は、勝手に東京を背負うのが趣味みたいなところがある。あいつは、何かとアニバーサリーなことが好きな男でもある。そんな吉村が、先日、『吉村崇の勝手にシリーズ ~祝!東京NSC30周年「決起集会」』なるイベントをオールナイト二夜にわたってお送りしたのは、まぁ、そんなに不思議なことではなかったのかもしれない。

 僕は何をするのか分からなかったけど、さかのぼること昨年の12月、番組収録の合間に、「俺、結婚するから。あと、東京NSC30周年のイベントをやるから空けといて」と告げられていた。時間にして、3秒ほどの伝言。だけど、25年も一緒にいるので、なんとなくその意味は理解した。

 その後、渋谷のヨシモト∞ホールが2025年3月末をもって閉館になることが報じられたが、あくまでこのイベントは30周年を祝いたい吉村の思惑ありきなので、「ヨシモト∞ホールを総括」というのは後付けということになる。

 当日は、東京NSC1期生から現在の若手芸人にいたるまで膨大な数の芸人が登場するとあって、ヨシモト∞ホールを「令和ステージ」、ヨシモト∞ドーム(今年5月末で閉鎖予定)のステージⅠを「平成ステージ」、ステージⅡを「昭和ステージ」と題して、3会場同時並行で行われるというものだった。

 吉村は綿密な打ち合わせをしていたので、3ステージのタイムテーブルを把握していただろうけど、僕は自分の持ち場である「令和ステージ」以外の2ステージで何が行われているのか、よく分からなかった。ただ、30周年という大きな月日を振り返るということもあって、体を張る企画や、深夜ならではの企画が、他のステージでも行われていることは想像に難しくなかった。

 良くも悪くもくだらなくて懐かしい夜だった。第一夜が終わって、「バカばっかりだなぁ」なんて思い出し笑いをしながら喫煙所に入ると、東京NSC10期生のかたつむりの岡部と、少し雑談をした。

 岡部は、現在、“ピーチ”という芸名で活動し、東京8期生のパンサー尾形率いる「尾形軍団」の一員として、ちょくちょくテレビにも出ている。『水曜日のダウンタウン』で、「ドッキリの仕掛け人 モニタリング中ターゲットのエグい秘密知っちゃっても一旦は見て見ぬフリをする説」の逆ドッキリを尾形に仕掛け、嫁の下着を抜き取ったのが岡部だった。

 かたつむりは、2005年に中澤と林がコンビとして結成し、僕たち平成ノブシコブシも出演していた『コンバット』というコント番組に、結成わずか2年で出演を果たす実力のあるコンビだった。その後、紆余曲折を経て、2017年に岡部が加入し、トリオとして活動を開始する。我々は25年戦士、かたつむりも20年戦士ということになる。

 この日、かたつむりと岡部は、 ヨシモト∞ドームに登場していたから、僕とは直接顔を合わせていなかった。「どうだった?」なんて会話を交わしつつたばこをふかしていると、東京吉本芸人の父として慕われる作家の山田ナビスコさんが入ってきた。

「岡部、お前逃げたな」

 開口一番、そう岡部に言い放つと、怒涛の説教が始まった。僕を含め、複数の芸人がいるというのにお構いなしだ。

 耳を傾けたくなくても、いやおうなしに鼓膜に響いてくる。どうやら、ヨシモト∞ドームのステージでは体当たり系の企画が行われていたらしく、岡部が体を張るタイミングが訪れた――にもかかわらず、そこから逃げて、他の芸人が犠牲になったらしい。そのことに対して、山田さんはブチ切れているようだった。信じられないテンションで説教している山田さんの姿を見て、「30年経ってもNSCってNSCのままなんだな」と僕は軽い感動を覚えた。

「そんなことないですよ。何言ってるんですか」と弁解する岡部の姿も、僕が若手だった頃の光景と何一つ変わっていなくて、きっとこうした徒弟的なやり取りは、何百年も前からあったんだろうなと想像を掻き立てた。

 岡部の芸歴は20年を数える。「売れている」「売れていない」という明確な線引きはあるかもしれない。だけど、一つのことを20年も続けていれば、それはもうベテランの領域にいるし、それなりの腕がなければ廃業しているはずだろう。そんなキャリアのある人間が、目の前でブチ切れられている光景を見て、僕はお笑いの世界の幸せを感じていた。時間が止まるってこういうことをいうんだろうな。

 僕らはこんな熱量で説教されることはもうなくて、せいぜい陰口を叩かれるくらいだ。言いたいことがある人だっていると思うけど、面と向かって言うと角が立つから言われない。だから、真っ正面から説教されているというのは、ある意味では“まとも”なんだと思う。

 山田さんが去ると、岡部は

「また怒られちゃいましたよ」

 とポツリとこぼした。春です。新入生よ、恐れるなかれ。酸いも甘いも嚙み分けて、新しいステップを楽しもう。

ディズニーの最新作、実写版『白雪姫』を、観て思ったこと【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2025.04.09 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 最近は5月の公演「ハイパー刑事のアルティメット捜査線」に向けて、ひたすら地味な作業の毎日です。気分転換でテレビをつけると思わず「おお」と声が出るようなニュースがちょいちょい目に入ってくるんですよ。

 まあ、みなまでは言いません。

 ということで今週も始めましょう。

4月こんにちは🙌🏻🌸〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第95回〉

2025.04.08 Vol.web Original

こんにちは!柚葉です🍋️🩵
4月一発目のコラムです🌸

新学期、新生活、色々環境が変わる時期ではありますが、、、
元気にやっていますかーーー!!

不安が出来ちゃう時期でもあると思いますが、そんな時こそGirls²に頼ってくださいね😉

そんなわけで週末は、
「Girls² LIVE TOUR 2025 -ガルガルエイト-」
in札幌🐮🥛
ありがとうございました〜〜!!

お久しぶりの北海道楽しすぎましたぁぁああああ😭✨️

実は今回は前日入りでして。
海鮮を堪能できたんですぅぅ🥹♡
お店の方がめっちゃ優しくしてくれて、サービスもしてくれて😭😭
外は寒いけど、人は温かすぎた笑笑笑

『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』が、ドラえもん映画史No.1を塗り替える大傑作だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2025.04.02 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 4月に入ったのに冬みたいに寒い今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 僕は30日に千秋楽を迎えた松尾智久君の三栄町LIVE STAGEで「劇単松尾旗揚げ解散公演」に脚本提供で参加させていただきました。

 美術、制作、音照オペ、演出、俳優を一人でやっている松尾君のポテンシャルの凄さに驚き、そしていろいろ勉強になりました。ありがとうございました。負けずに頑張ります。

 では、今週も始めましょう。

THE RAMPAGE 浦川翔平、長崎のスタジアム生まれのビールに魅せられる〈BUZZらないとイヤー! 第96回〉

2025.04.01 Vol.Web Original

THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。3月に生まれ育った長崎に戻り、地元の高校生と踊ったり、ラジオやテレビ番組に立て続けに出演、長崎県知事や長崎市長を訪問したりと動き回った翔平さんですが、実はもう1カ所、行きたい場所がありました。行きたい場所……じゃなくて、“飲みたい” 場所? 全国各地から注目を集める長崎スタジアムシティにあるビール醸造所「THE STADIUM BREWS NAGASAKI」に行ってきました! 

 

 昨年10月にJR長崎駅から徒歩約10分といったアクセスのいいエリアに新登場した「長崎スタジアムシティ」。サッカースタジアム「ピーススタジアム」を中心に、バスケットボールのほか音楽ライブなども行われる「ハピネスアリーナ」、ホテル、商業施設、オフィスからなる大型複合施設で、長崎の魅力を発信する新拠点として全国各地から注目を集めています。

 時間は少し遡って2月15日。翔平さんは雨模様の長崎にいました。ラジオ番組の公開収録、そして翔平さんがアンバサダーを務めている「ながさきピース文化祭2025」(9月開幕)のプレイベント「ピースマイルフェス」(3月9日)でコラボした長崎女子商業高校ダンス部を訪問するためです。

 短い滞在時間のなかで翔平さんは自身のXにある写真を投稿しました。

 

 

 サッカーのV・ファーレン長崎の開幕戦で「THE STADIUM BREWS NAGASAKI」のロゴが入ったプラカップに入ったビールを片手ににっこり……。「……行ってんじゃん! 飲んでるじゃん!……やってんだぁ」と、BUZZらないとイヤー!担当は会社のデスクで思わず大きな声を出してしまいました。

 スポーツを中心としたエンターテインメントや文化の発信地として期待されている「長崎スタジアムシティ」には、クラフトビール醸造所「THE STADIUM BREWS NAGASAKI」があります。日本で唯一サッカースタジアムにある醸造所で、ビールとサッカーを愛する人たちが熱い視線を送っているんだとか。

 取材に行きましょう!と言い続けて約5カ月。翔平さんは「やっと来れましたね!」。いつもより笑顔も3割増ぐらいでしょうか。ビールが飲めるという喜びであふれています。そして「俺のレンガはあのあたりにありますよ!」と指差します。昨秋の開業のタイミングで取材に訪れた際、BUZZらないとイヤー!担当が時間切れで見つけられなかった翔平さんのレンガともようやく対面できました。

ハピネスアリーナと醸造所に挟まれたエリアに、翔平さんを始め、EXILE TAKAHIROさんやDEEP YUICHIROさん、さだまさしさんといった長崎の顔たちの名前が刻まれたレンガが!今日は晴れててよかったですね!

お庭は自分の居場所。健康や安らぎにもつながっている〈黒谷友香の友香の素。vol.379〉

2025.04.01 Vol.Web Original

 皆さん、こんにちは! 4月に入り桜も満開の春爛漫、気持ちの良い季節になりましたね。皆さんは四季のどの時期がお好きでしょうか?

 私は新緑が芽吹いていくこれからの季節と、意外と真夏も好きだったりしますが、紫外線が強くなっていくんですよね~。昨日もガーデニングをしていましたが、ガーデングローブ越しに手の甲が日焼けしているのを感じました。

 今の時期は日焼け止めを1日に何回か重ねて塗って日焼けを防止して1日中ガーデニングをしていますが、本当に真夏になって来ると、朝と夕方近くの、まだ陽射しがそこまで強くない時間帯にガーデニングを済ませたりしています。DIYもそうですが趣味がアウトドアでの作業が多いので、日焼けとは毎年、闘ってますねぇ。でも、植物たちにとっては太陽の光がご馳走。今からの季節、お庭が本当にイキイキと生命力にあふれる良い季節となっていくのが愉しみです。

 私にとって、お庭は自分の居場所でもあり、心身の健康や安らぎにもつながっているものだと思います。汗をかいて泥だらけになって作業をし、失敗したりしながら、やっと出来上がっていったもの(例えばレンガの小径や、枕木で囲ったキッチンガーデンなど)は、時が経つと共に愛着も増していきます。ちょっと疲れた時は、ベンチに座って綺麗に育ってくれたお花たちを眺めながらコーヒータイムでのんびりと過ごしてみたりもします。お庭から収穫したお花やハーブを部屋に持ち帰って、お気に入りの花瓶に飾ったり、フレッシュハーブティーにして飲むことも、私を元気にしてくれます。色々なことを試行錯誤しながらやっていけることがガーデニングの醍醐味、魅力なのかもなぁと思います。

 これまで25年程、自分なりにガーデニングを愉んできましたが、4月5日からBS11で黒谷友香、お庭つくりますというタイトルでレギュラー番組が始まります。毎回、素敵なガーデンを訪ね、オーナーさんにどうしたら、そんな四季折々の花が咲き乱れる素晴らしいお庭ができるのか、その庭作りの秘訣を伺います。そして、私が千葉にあるお庭で実践、豊かなお庭を目指してチャレンジしていきます! まだロケは数回ですが、プロの方にも直に教わることが出来るので、知らなかったことが沢山学べるし、こうすれば良かったのか、なるほどなぁ!と具体的に疑問が解決することもあって、毎回身になります。観てくださるガーデニングが好きな皆さんのお悩み解決つながったり、ガーデニングを始めたばかりの方や、今ガーデニングにちょっと興味あるんだよねっという方にきっかけになる様な、観ていて役立つヒントが満載の楽しい番組にしていけたら良いなぁと思っています。皆さん、ぜひ観てくださいね!

どこまで我慢し、つっこまないかを、僕は『ごきげんよう』から教わった【徳井健太の菩薩目線 第237回】

2025.03.31 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第237回目は、会話について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 自分の若いときの会話をいま聞けるとしたら、おそらくとんでもなく恥ずかしいと思う。

 若い頃は、なんでもかんでもとにかく早い。例えば、何かにつっこむにしても、「違うだろ!」とか「なんでだよ!」とか、待てずにつっこんでいた。きっと、あの頃の僕らのトークを見ていたプロデューサーやディレクターは、「ガキのやりとりをしているなぁ」なんて思っただろうな。一言で言えば、余裕がないのだ。

 昔、『ライオンのごきげんよう』に出演したとき、演出の方から「小堺さんにはつっこんじゃダメだよ。ノッてほしい」とアドバイスを受けた。ボケてつっこんで盛り上げるというのは関西ではいいかもしれないけど、東京ではそうではないからって。ようやくテレビに出始めることができた、まだテレビの毛も生えていない29歳くらいだった僕らにとって、その言葉は一個成長させてくれる金言だった。

 それまでの僕らは、まるで早押し合戦のように突っ込んでいた。技術やフレーズ以上に、とにかく誰よりも先に突っ込むことが正しいお笑いのカタチだと思っていた。でも、その言葉に触れ、あらためて考えてみると、たけしさんもタモリさんもさんまさんも前のめりでつっこんでいない。乗ったり、耳を傾けたりした後につっこむ。途中でつっこむなんて野暮なことはしていなかった。

 今で言えば、陣内さんが本当にその腕に長けている人だと思う。陣内さんを見るたびに、「さすがだなぁ」なんてあこがれを抱きながら感心してしまう。言葉としては矛盾しているかもしれないけれど、“最速の待ち”ができる人。格闘技の世界には「後の先(ごのせん)」という言葉があるけれど、それができる芸人はかっこいい。

 会話は、一見するとボケとツッコミさえあれば盛り上がる気がする。でも、結局のところ、「この曲で踊れますか?」に尽きると思う。相手がワルツを踊ればワルツを、相手がジルバを踊ればジルバを――。その曲にノれるかどうかが大切なのであって、「ワルツかよ!」なんてつっこもうものなら、場は冷めてしまう。もちろん、ときには早い段階でつっこむことも必要だけど、僕らが若い頃に教わったことは、「Shall We Dance?」ってことだった。

 だけど、芸人であれば、一度は必ず早押しツッコミ合戦の症状に陥ってしまう。

 僕はもともと話を聞くのが好きだから、つっこむべきところでつっこまないことがある。そのため同業者からは、「スカしている」と受け取られることも珍しくない。そんなつもりはないけれど、話している方が、「ここは一旦つっこむでしょ」と思っているところでも、「へーそうなんだ。なるほどね」なんて言うもんだから調子が狂うらしい。

 自分がある程度歳を取ってきたからかもしれないけど、会話において「急ぐ」ということはもうほとんどなくなった。だからこそ、改めてタモリさんの凄さに気が付く。

 例えば、「新婚旅行でチリに行きたいんですよ」なんて話しかけたとする。芸人であれば、大きな声で、「なんでチリ!?」「あの細長い国!?」とつっこみそうだけど、おそらくタモリさんは一回それを受け入れて、「チリいいよな。チリ産のワインが美味いんだよ」と、何だったら一つ情報を添えてこちらにリターンしてくれそうだ。こういう会話って簡単なようで簡単じゃない。

 強くつっこんでしまうと、相手の気持ちを折ってしまう可能性がある。僕らは芸人だからそれに慣れているけど、普通の社会で強くて早いつっこみをすると、相手にケガをさせてしまうことだってある。でも、一度受け入れて、トスをあげるように返せば、話す側の選択肢は増える。ダンスの上級者は、初心者を気持ちよく踊らすことができるらしい。まさに、である。

 会話がうまくできないと思っている人は、うまくキャッチボールをしようとするから疲れてしまうんだと思う。リズムについていくだけで充分だよ。無理してつっこんだりするのは、むしろ野暮だって映るときもあるんだから。  

 

物凄いものを観た!ロバート・ゼメキス✕トム・ハンクスの最新作『HERE 時を越えて』 は、全映画人が嫉妬するであろう大傑作だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2025.03.26 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 もうすぐ4月なのにまだ寒い、と言おうと思ったら夏日になったり…。花粉症の皆さん、大丈夫でしょうか? あと、インバウンドと思われる筋肉ムキムキの皆さん、半袖はまだ早いですよ、と言いたくなる日々を過ごしてます。

 そして5月にやる三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.19「ハイパー刑事のアルティメット捜査線」に関する作業が着々と進んでいる気がする今日この頃です。あくまで気がしてます。

 さあ、今週も始めましょう。

卒業シーズン🌸〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第94回〉

2025.03.25 Vol.Web Original

こんにちは!柚葉です🍋🩵

3月ももうすぐ終わり!
卒業シーズンでございますね🌸
卒業された皆さんおめでとうございます✨️
私のファンの方の中にも卒業だよ~って、SNSを通して写真を見せてくれる方がいて、勝手にホワホワさせてもらってます笑笑
学生だったのが懐かしい、、、🥹

Girls²の中でいうと、
今月でメンバー最後の学生が学生じゃなくなります笑笑笑笑
菱田が高校を卒業しましたぁあああ!!🐰
この前まで小学生だったのに、、、、
感慨深い、、、、
おめでとうだよぉ~~🏫🌸

 

われポン終わりの朝方タクシーの中、僕は自分の情けなさに涙した〈徳井健太の菩薩目線 第235回〉

2025.03.20 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第236回目は、THEわれめDEポンでの敗戦について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 麻雀は得意な方だと思っている。

 若い頃から打っているし、それなりの時間も費やしてきたから、自信だってある。久しぶりに臨んだ「芸能界麻雀最強位決定戦~THEわれめDEポン 生スペシャル」(1月31日放送)。腕が鳴った。

 その日はなかなか調子が良かった。対局相手は、中野浩一さん、見栄晴さん、水崎綾女さん。ドラ東待ち七対子で裏ドラを東で跳満し、逆転で2度目のTOPを獲得したとき、僕は「イケる」と思った。だけど、その後は面白いくらい中野浩一さんに負けていった。

 あまり良いことでは無いけれど、麻雀で負けることには慣れている。いつもならそんなに悔しさは覚えない。なんなんだろう。その日は帰路につくタクシーの中で涙が出そうになった。情けないくらい、レインボーブリッジがぼやけていた。

 対極の最中、僕はなぜ自分が負け続けているのか悔しいくらい分かっていた。僕には、勝つ覚悟がなかったのだ。

 以前、このコラムでも触れたように、僕は他者から見ればトリッキーな打ち方をする。弱い役でもガシガシあがっていく。今でこそ、こうした雀風は一般的ではあるけれど、流行る前から好んで打っていた僕は、古風な雀風を好む人からは好かれなかった。それなのにどうしてそんな打ち方を? 勝つことが重要だからだ。僕にとっては、それこそが自分にとっての活路だと思っていた。

 勝ちたいから、僕はそれを続けていた。ただ、この戦法は守備が手薄になってしまうという側面もある。麻雀をやったことがない人にはピンと来ないかもしれないけど、分わかりやすく言うならば、そういうことになる。それを差し引いても、若い時代の自分にとっては、有効な手段だと思えた。

 僕はもう44歳になる。しっかりと歳を重ねてきた。今、この戦い方を見つめてみると、守備が手薄になることで怖さを感じてしまう自分がいることに気が付いた。“勝つ覚悟”よりも、“負けるかもしれないという恐怖”が上回っていた。このやり方では、1局、2局を勝つことができても、その日一日の対局を「勝ち切る」世界線とは程遠い世界にいるのではないか――そんなことを打ちながら感じていた。

 収録中だというのに、僕は人生で勝ち切ることにこだわったことがあったのだろうかと逡巡した。番組を見てくださった方は、「徳井、負けが込んできて困った顔をしているな」と思われたかもしれない。だけど、徳井は自分の人生について真剣に考えていた顔をしていたのです。もっと深刻だったのです。

 M-1やキング・オブ・コントで分かりやすい結果を残したわけでもない。一局、一局に自分なりに手ごたえを感じることはあっても、その日一日をトータルで大勝ちしたという感覚は乏しい。それはまさに自分の雀風と似ていて、大局の中において、ところどころ空気を読んでセーブして、負けない計算をしているクセの裏返し。対照的に、相方の吉村はまるでそんなことは考える素振りも見せず、身ぐるみ剥がされても勝ち切るという意識が凄まじい。

 雀卓で向かい合っていたのは、世界選手権個人スプリント10連覇を成し遂げたあの中野浩一だ。勝負の世界のトップ・オブ・トップ。きっと僕が途中で弱腰になった瞬間を即座に見抜いて、圧倒的なスピードで追い抜いていったんだろう。

 そりゃ「負けない」を軸に考えている人間は太刀打ちできない。相手は死んでもいいと思っている。街中をフルチンで歩いていたとしても、「勝ってやる」って覚悟で風を切って歩いている人は、モーゼのように海が割れる。世の中で1位というものを獲得した人たちは、きっと勝ち切ることにこだわってきた人たちだし、そのために何を準備するべきかを考えに考え抜いてきた人たちだ。抜かれたら最後。見つめる牌は次第におぼろげになり、もはやその時点で勝負はついたのだとため息を吐いた。

 収録後も魂は抜けたままで、それを取り戻そうと必死に車窓から流れる夜景を眺めていた。どうすれば勝ち切れるのか。情けない。麻雀から学ぶことは尽きない。

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