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岩松了プロデュース「カスケード~やがて時がくれば~」

2011.03.07 Vol.500

岩松了が若手俳優たちとワークショップから作り上げる

 作・演出家・岩松了が今年早くも2作目の新作書き下ろし。

 1〜2月にかけ上演した『国民傘』ではオーディションで選ばれた俳優たちと「戦争」をテーマとするオムニバス形式の実験的な作品を作り上げた岩松。今回は昨今、舞台や映像で頭角を現しつつある若手俳優たちとのワークショップを経て、ひとつの作品に取り組むという。

 物語は「かもめ」の上演を控えた若い役者たちを中心に繰り広げられる。とある出来事をきっかけに彼らのバランスがくずれはじめ、さまざまな問題が浮き彫りになる。彼らを翻弄するのはチェーホフ? 世間の大人たち? それとも演出家? 涙を笑いで洗う青春群像劇。

 葛川思潮社の『浮標』での好演も記憶に新しい安藤聖、昨年の『シダの群れ』で岩松作品を経験済みの�「ジョンミョンら、これから気になる若手俳優たちがしのぎを削る舞台となる。

すべてが新しくなったナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー『レイトン教授と奇跡の仮面』

2011.03.07 Vol.500

すべてが新しくなったナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー

 ニンテンドー3DSの発売にあわせて、「レイトン教授」シリーズ第5弾「レイトン教授と奇跡の仮面」が登場した。3Dに対応し、実際にレイトンの世界に入ったように、視点を動かして、隅々まで調査できるようになったのだ。

 3Dで作られたキャラクターたちがリアルな動きでストーリーの進行を盛り上げたり、映画並みの質を持った立体視アニメーションが楽しめたりと、すべてが新しくなっている。さらに3Dを生かしたナゾを収録するほか、「日刊ナゾ通信」として発売から1年間、365日毎日ナゾを配信するのだ。

 ストーリーでは、現代のレイトンと、過去の高校生時代のレイトンの2つの時間軸が平行して進むぞ。最大級のボリュームとなったレイトンを楽しもう。

 

『SP 革命篇』SPシリーズが衝撃の最終章!

2011.03.07 Vol.500

 昨年公開され大ヒットを記録した『野望篇』に続く、待望の『革命篇』が公開。テレビシリーズ、ドラマスペシャル、そして映画で展開してきた“SPプロジェクト”がついにファイナルを迎え。先週末には、本作と同時並行で撮影が行われたドラマ「革命前日」が放送され、盛り上がりは最高潮。

 テレビシリーズ時代から描かれてきたあらゆる伏線が1つにつながり、秘められ続けた謎が次々と明らかにされていく。岡田准一演じる主人公・井上薫と、堤真一演じる尾形総一郎、2人の対決はどんな決着を迎えるのか。そしてラストに待つ驚がくの真相とは。

 怒涛のクライマックスへ向けて急加速するストーリーと、頂点を極めたスタイリッシュアクションが観客の心をわしづかみ。終幕にふさわしいエンターテインメント超大作だ。

菅野美穂が2つの顔を持つ女を演じて注目を集めた極上のミステリードラマ『ギルティ 悪魔と契約した女 DVD-BOX』

2011.03.07 Vol.500

 菅野美穂が2つの顔を持つ女を演じて注目を集めた極上のミステリードラマ。菅野演じる女は過去のえん罪を晴らすため、そしてその真実を明らかにするために、罪を犯した人間たちに近づき、彼らの人生を破滅に向かわせる。危険と知りながらも一人の刑事は彼女を追っていくが……。出演者インタビューも収録。

こんな時代だからこそ演劇が見たい『ディグ・ディグ・フレイミング!』範宙遊泳

2002.04.26 Vol.750

 範宙遊泳は2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団で、すべての脚本と演出を山本卓卓が手がけている。その作品は現実と物語の境界を見つめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す、といったもの。近年は日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行っている。

 本作は2020年に上演予定だったのだが、新型コロナウイルスの影響で中止に。コロナ禍で範宙遊泳は関連公演なども中止となり、2020年は「『むこう側の演劇』プロジェクト」を立ち上げ、オンライン上で作品を発表。そこで上演した作品をモチーフとした新作『バナナの花は食べられる』で昨年3月に劇場公演を再開したのだが、山本は今年2月、同作で第66回岸田戯曲賞を受賞。今回は受賞後初の公演となる。

 作品は「時代は笑って許せるか?」をテーマとした「めげない人々に捧げる生命讃歌」。

 戯曲は山本が2年前に留学先のニューヨークで半分だけ書き、残りの半分を日本で書き終え上演するつもりでいたもの。「それぞれの土地で書くことでハイブリッドな空気感が閉じ込められるような気がしていた」という山本だが、折からのコロナ禍でそのプランは白紙に。この予期せぬ出来事が作品にどう影響したのか。制作過程も含め興味深い作品となりそうだ。

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