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ホリデーシーズンの東京を彩る音楽ライブ『L’ultimo BACIO Anno 21』

2021.12.15 Vol.748

 クリスマスのホリデーシーズンの東京の風物詩のひとつ、音楽イベント「L’ultimo BACIO Anno 21」が今年も恵比寿で開催されている。良質な音楽アクトによるライブや寄席などいろいろなアプローチで、クリスマスのイルミネーションなどできらめく街に音楽で彩りを加えている。

 例年、出演アクトが発表されるとまもなくチケットがソールドアウトしてしまうことも多いこのイベント。今年もその例に漏れず、すでに満員御礼の札を下げる公演日が連なっている。

 イベントは、堀込泰行と土岐麻子のライブで11日にスタート。今後は、17日に青葉市子と折坂悠太、18日にはKitri、そして伊藤ゴローアンサンブル。19日にアン・サリーと畠山美由紀、21日に鈴木真海子、フィナーレとなる22日のSalyu× haruka nakamuraまで続く。

 今年もコロナでザワザワし続けた。特にライブエンターテインメントの周辺ではなおさらだ。そんな2021年をゆったりとした空間で、心地よい音楽と歌声で、1年間頑張った自分をねぎらおう。

年末年始も演劇三昧 千葉雅子×土田英生 舞台製作事業VOL.2『徒花に水やり』

2021.12.14 Vol.748

 2013年に猫のホテルの千葉雅子とMONOの土田英生が「千葉雅子×土田英生 舞台製作事業」という座組で二人芝居『姐さん女房の裏切り』を上演した。

 同作は暴力団組織の組長の妻だった女と鉄砲玉だった男の愛の逃避行の末の物語。2人は抗争が起こった時にホテルにいたためその関係が組関係者にバレることを恐れ逃亡。その抗争で多くの死者が出たのだが、男の犯行とされてしまい、組どころか警察からも追われることに。それから20年が経ち、姉さん女房の女は50歳を過ぎてもスナックで働き、少し年下の男はヒモのようになっていた。そんな2人に再び暴力団と警察による追跡が忍び寄り…といったお話。

 物語の面白さ、千葉の姉さん女房と土田のヒモ同然の男というキャラの絶妙さ、2人のかみ合わせの良さなどさまざまな要因が重なったこともあり好評を得たのだが、あれから約7年、ついにこの2人が帰ってきた。それも強力な3人のメンバーを引き連れて。

 今回は好評だった前回の世界観を踏襲したお話。地方を拠点とした暴力団「日和組」は組長の死をきっかけに廃業。組長には4人の子供がいたのだが、三女がある男を連れて実家にやってきたことからさまざまなドラマが展開されていく。社会からはみ出した徒花たちの悲哀を滑稽なやり取りで描いていく。三姉妹に千葉、桑原裕子、田中美里、三女が連れてきた男を岩松了。土田は今回、千葉とは弟役で絡んでいる。

今年も巣ごもりしたくなる!? おすすめ配信系作品『新聞記者』『ドント・ルック・アップ』『花より男子ファイナル』ほか

2021.12.14 Vol.748

 年末年始は、エンターテインメント配信サービスの新作ラインアップにも注目を。各サービスのオリジナルコンテンツから、劇場公開された話題作の配信まで、気になる作品をピックアップ。

 Netflixでは注目必須のオリジナルコンテンツがずらり。2019年6月に劇場公開され、大きな話題を呼び大ヒットした映画『新聞記者』を、米倉涼子、綾野剛ら豪華キャストをそろえてドラマ化するNetflixシリーズ「新聞記者」が1月13日から全世界同時配信スタート。近年の政治事件やスキャンダルに正面から切り込み、タブーに挑戦したといわれる衝撃的な内容とスリリングなストーリーが全6話の大作ドラマとなって生まれ変わる。主人公の東都新聞社会部記者・松田杏奈役の米倉、若手官僚・村上真一役の綾野の他、新聞配達をしながら大学に通う就活生・木下亮役に横浜流星。監督は映画版に引き続き、藤井道人が務める。

【明日は何を観る?】『あなたの番です 劇場版』『ラストナイト・イン・ソーホー』『軍艦少年』

2021.12.13 Vol.748

『あなたの番です 劇場版』

 企画・原案を秋元康が担当し、原田知世と田中圭がW主演で演じる、年の差新婚夫婦が“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていくストーリーで、日本中に“考察ブーム”を呼んだ大ヒットドラマが映画化。劇場版では“もしも”の視点で新たな極上ミステリーが展開する。

監督:佐久間紀佳 出演:原田知世、田中圭他/東宝配給/全国東宝系にて公開中 https://anaban-nana-shouta.jp

厚切りジェイソン「お金があれば、将来の選択肢が増える」『ジェイソン流お金の増やし方』で資産形成を指南

2021.12.10 Vol.748

 芸人兼IT企業役員として活躍中の厚切りジェイソン。発売直後に重版が決定した初のお金にまつわる書籍『ジェイソン流お金の増やし方』(ぴあ)の発売を記念したトーク&サイン会が大阪のジュンク堂書店大阪本店にて開催された。

 その投資術により、欧米で広がりつつある経済的自立と早期リタイアを目指すライフスタイル“FIRE(Financial Independence, Retire Early)”を達成し、注目を浴びる厚切りジェイソン。15年の投資経験をもとに、初めての“お金”をテーマに執筆した本書では、自身のギャグになぞらえた「WHY!? お金を増やしたいのに何もしないの?」や「ジェイソン流お金を増やす10の方法」をはじめ、“自分の人生を手に入れる手段”としての資産形成について分かりやすく解説している。

宮沢りえ「心震わせ惜しみなく」 舞台『泥人魚』が6日開幕

2021.12.05 Vol.Web Original

 

 舞台『泥人魚』が6日、東京・Bunkamuraシアターコクーンで開幕する。5日、初日を控えて、プレスコールが行われ、一部が公開された。

 2003年に初演された唐十郎の傑作戯曲で、18年ぶりの上演。

 都会の片隅にあるブリキ店で暮らす蛍一(磯村勇斗)を探して、やすみ(宮沢りえ)という女が現れた。「ヒトか魚か分からぬコ」と呼ばれるやすみは、ある約束を果たしに来たと言う。蛍一の前で見せた、やすみの片方の足には、一条のきらめくものがはりついていて──。

小さくてもふもふ!コケ愛好家・藤井久子さんに聞く身近な「コケめぐり」の魅力

2021.12.05 Vol.747

 コケ愛好家として知られるフリーランスのライターで編集者の藤井久子さん。コケを目的として散歩や旅行、山登りなどをする「コケめぐり」をテーマとした新刊『コケ見っけ!日本全国もふもふコケめぐり』(家の光協会)が発売中だ。新宿区「長照山 陽運寺」にて、コケの魅力と「コケめぐり」について聞いた。

“認知症のある人の世界”を旅するガイドブック『認知症世界の歩き方』

2021.12.02 Vol.747

 未曾有の超高齢化社会に突入する日本。団塊世代が後期高齢者となる2025年には、認知症高齢者数は約700万人、5人に1人が認知症になるといわれる。

 そんな中で発売された本書は、“認知症のある人には実際に世界がどんなふうに見えているのか”という視点から「旅のスケッチ」と「旅行記」の形式でまとめ、13のストーリーとして解説したもの。認知症世界には乗るとだんだん記憶をなくす「ミステリーバス」や、誰もがタイムスリップしてしまう「アルキタイヒルズ」などが存在し、その世界を旅する旅人はいろいろなハプニングを体験するのだという。

 驚いたのは、人間がいかにさまざまな情報や経験を組み合わせ、そこから判断・行動しているかということだ。大きな文字でビジュアルが多いので分かりやすく、ゲームの説明書や問題集のようなイメージでサクサク読める。いつか自分や身の回りの人が、認知症世界を旅する時のガイドとしてぜひ。

カラテカ入江が“おうち掃除”の極意を伝授!『業者の㊙︎家そうじ』

2021.11.30 Vol.747

 2019年に芸能界を離れ、アルバイトとして清掃業に従事。1年後には清掃会社「ピカピカ」を起業したカラテカの入江慎也が、実際に行っている業者としての作業を“おうち掃除”に落とし込んだ実用書が『汚部屋がピカピカになると世界が変わる! 業者の㊙︎家そうじ』だ。

 芸人時代の小道具を断捨離し、部屋中を掃除して「きれいになった部屋を見渡していたら、なぜか心がスッキリとして、軽くなった。一歩前に踏み出せる気がした」という著者。キッチン、お風呂、トイレ、リビングなど家中の汚れのポイントを押さえ、100円ショップやドラッグストアなどで誰でも手に入る道具をメインに掃除法を伝授する。中でも「歯ブラシ」「軍手」で手作りできる万能グッズ「イリエツイン」は必見! 

一言で言うと「大人の会話劇」城山羊の会『ワクチンの夜』

2021.11.29 Vol.747

 城山羊の会はCMディレクターの山内ケンジの脚本・演出による演劇プロデュース・ユニット。山内は2004年に「CMディレクター山内健司の演劇」として演劇活動を始め、2006年に「城山羊の会」を発足。以降、コンスタントに作品を発表し続け、2015年には『トロワグロ』で第59回岸田國士戯曲賞を受賞している。

 その作品は一言で言うと「大人の会話劇」。このジャンルには多くの作家がいるが“ここでしか味わえない”感の強さは群を抜いている。設定自体は特に奇抜なわけではなく、登場人物も特に変な人ではないのだが、登場人物たちの人間関係を深くえぐることによって、なんとなくおかしなところが浮かび上がってくる。劇場ではユーモアにあふれた会話でクスリとさせられ、帰り道ではこの人間関係の描き方を思い出してじわじわとさせられる。

 今回はワクチンを接種したある年配の夫婦のその夜のお話。正直、日本全国で多くの人が経験したシチュエーションで、奇抜な登場人物も出てこない。先に説明した城山羊の会の定番スタイル。そう考えると「日常って、よ〜く見てみると思っているより面白いんじゃないの?」と思わされる。「つまらない日常」みたいなフレーズに踊らされてる人にはぜひ見てもらいたい作品。

【明日は何を観る?】『ディア・エヴァン・ハンセン』

2021.11.26 Vol.747

『ディア・エヴァン・ハンセン』

 エヴァン・ハンセンは学校でも家でも心を閉ざしている少年。ある日、自分に宛てに書いた手紙を、図らずも持ち去った同級生のコナーが、自ら命を絶ってしまう。手紙を見つけたコナーの両親は、エヴァンとコナーが親友だったと思い込み…。

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