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⽟⽊宏や⼟屋太鳳がオスカー目指す! 国際短編映画祭『SSFF & ASIA 2023』ラインアップ発表

2023.04.27 Vol.web original

 国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア (略称:SSFF & ASIA)2023』のラインアップが27日、発表。⾼良健吾、⽟⽊宏、⼟屋太鳳、中川⼤志、野村萬斎といった人気俳優による監督作が米国アカデミー賞につながるコンペティション部門にノミネートされており6月26日の授賞式に注目が集まる。

 今年で25周年を迎える、アジア最⼤級の国際短編映画祭。米国アカデミー賞公認国際映画祭に認定されており、現在は5部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパンのライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門)の優秀賞受賞作を翌年のアカデミー賞ノミネートに推薦できる。

 今年は世界120の国と地域から5215作品が応募。その中から選びぬかれた約200のノミネート作品が発表された。

⽇本プレミアとなる映画祭特別上映作品には、クリス・ロックとハビエル・バルデムが主演するショートフィルム『LOOK AT ME』や、マット・デイモンとベン・アフレックがプロデュースする『崩壊しつつある世界で』、ヴィム・ヴェンダースがナレーションを務める『あの世への⼝笛』など、海外のトップスターや有名映画人が手掛ける豪華作品が続々。

 オフィシャルコンペティションのジャパン部門には⾼良健吾、⽟⽊宏、⼟屋太鳳、中川⼤志、野村萬斎が監督を手がけたショートフィルムがノミネートされているほか、庭師・俳優・タレントとして活躍中の村⾬⾠剛主演作『Izakaya Dialogue』、落合賢監督や松居⼤吾監督など世代を代表する人気監督による作品もラインアップ。

 国内外の優れたドキュメンタリーが集まるノンフィクションプログラムや、多彩な表現が楽しめるアニメーションプログラム、スマホで撮影された作品を集めたスマートフォン映画作品部⾨など、人気部門も秀作が集う。

 また、今年はアフターコロナの世界をフィルムメイカーたちの視点で描くプログラム「Unlock-⾶び込め 新しい世界へ-」のほか、NTTとショートショートによる「未来を描くショートフィルム」のワールドプレミアや、β版が本⽇ローンチされた、Web3.0時代のクリエイターのアセットマネジメント・プラットフォーム「LIFELOG BOX」など、未来を見据えた新たな映画祭プロジェクトもお披露目される。

 コロナを機に拡充されたオンライン会場は、リアル会場に先駆けて本日27日からオープン。一足先に選りすぐりのショートフィルム約270作品(コンペ以外の特別上映作品を含む)をオンラインで視聴できる。

国内映画祭初のNFT配布も!SSFF & ASIA「秋の国際短編映画祭」開催決定

2022.09.29 Vol.web original

 

 国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル& アジア(SSFF & ASIA)』の秋開催が開催されることが決定した。9月29日からオンライン会場にて、10月21日から東京都写真美術館にて開催される。

 今年6月に開催された第24回SSFF & ASIAに世界126の国と地域から集まった、5720点の中より、来年のオスカー候補となる可能性を秘めた、グランプリ“ジョージ・ルーカス アワード”を受賞した『天空の孤高』(レバノン/フランス)を含む受賞作品や話題作を一挙上映および配信する。

 映画祭で最も視聴者数の多かった作品に贈られるMost Viewed Awardを受賞した、名優ドニ・ラヴァン(『ポンヌフの恋人』)主演の『演説』や、千葉雄大監督、伊藤沙莉主演のベストアクターアワード受賞作品『あんた』、ハロウィンシーズンにぴったりなアマンダ・サイフリッド(マンマ・ミーア)主演作『スキン・アンド・ボーン』、ティモシー・シャラメが8歳の時に出演した『ブッチャーヒル:甘い罠』など、必見のショートフィルムがめじろ押し。

 また、今秋開催の『第35回東京国際映画祭』のコンペティションに最新作『エゴイスト』が出品された松永大司監督が手掛けた短編、TAKAHIRO主演作『カナリア』(「ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-」)、今市隆二主演作『On The Way』(「その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-」)も上映する。

 なお、国内の映画祭では初の取り組みとして、映画祭オンライン会場およびリアル会場にて、各限定先着1万人にSSFF & ASIA 25周年を記念した特別NFTをプレゼント配布。このNFTは、来年25周年を迎える映画祭の特別イベントへの参加パスポートとなるとのこと。

 SSFF & ASIA「秋の国際短編映画祭」は9月29日から~10月23日にオンライン会場にて、10月21日から23日に東京都写真美術館にて、東京国際映画祭提携企画として開催される。

“仮想通貨の実態”を描く注目作も!別所哲也、WEB3.0時代の映画製作に期待

2022.07.27 Vol.web original

 

 国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」が26日「NFTと映画」をテーマとしたトークイベントをオンラインで配信。暗号資産を題材にした映画『The Rhetoric Star』を製作中の映画監督・太一氏、プロデューサーを務める株式会社CoinPost代表の各務貴仁氏と映画祭代表・別所哲也が、WEB3.0時代の映画製作について語り合った。

「Meta Cinema」をテーマに、リアルとオンラインで盛大に行われた「SSFF & ASIA 2022」。6月20日のアワードセレモニーでは、暗号資産を題材にクリプト(仮想通貨)業界の「欲」「闇」そして「希望」を描く100分の実写映画『The Rhetoric Star』の製作も発表された。

 同作について、太一監督は「ときにキラキラした、ときにいかがわしいというイメージを持たれることもあるクリプトの実態をサスペンスとして描く作品」、各務プロデューサーは「暗号資産をテーマとするだけでなく、プロセスや技術、マーケティングにおいても、NFTを活用して、新しい映画のインフラ作りを目指す」と語った。

 WEB3.0時代の技術を用いた映画製作に挑む2人は「NFTを活用することで、よりグローバルに、多くの人々が半匿名性を持って、資金提供や課題解決などで直接、映画製作に参加できる。資金提供者をNFTでグルーピングしコミュニティーを作るなど、ファンが継続的にプロジェクトとつながることができる」と、映画製作におけるNFTの可能性を紹介。

 別所は「十数年前、海外の映画配信会社の人から相談されたことがあるんです。映画製作配給会社に話しに行ったら、ほとんどの映画が広告代理店が幹事会社となっているから広告代理店に行ってと言われ、広告代理店に行ったら、最近はテレビ局が権利を持っていると言われ、テレビ局では芸能プロダクションが仕切ってると言われ、芸能プロダクションに行ったら映画のことは映画製作配給会社に行ってくれと言われた、どうしたらいいんだと相談された」と苦笑しながら振り返りつつ「これまでの製作の形をこれからの時代に合わせて、どう変革していけるのか、そのイニシアチブを日本からどう発信していけるのか考える時期に来ているのかもしれない」と、新たな形の映画製作に大きな関心を寄せた。

 太一監督も、作り手側にとっても製作や発信の幅が広がると言い「WEB2.0時代は映画は“見るもの”だったが、WEB3.0では、観客が作る側に回れる。カラオケの登場で、聞く文化から歌う文化が生まれたり、新聞から情報を得ていたところからSNSで発信するようになったのと同じ」と、従来の製作方式によらない映画作りがさらに広まると話した。

 各務プロデューサーは「資金調達から製作、マーケティング、収益の多角化まで、新しい映像制作の形を世の中に示せるのではないかと思っている。『The Rhetoric Star』を通して仕組みを示し、さらにその仕組みを多くの人が使えるプラットフォームとして生み出せたら」と意気込み。

 NFTや暗号通貨ビジネスのトラブルも近年、話題に上る。「まだ技術や規制面で解決できていない部分もある。デメリットも把握したうえで参入していく必要がある」と各務プロデューサーが注意点を上げると、別所も「暗号資産についても、お金を集めていなくなっちゃうとか、そういうニュースも聞きます」とうなずいた。

 一方でアーティストやクリエイターにとっては大きな可能性も。太一監督は「アーティストにとっては、業界的な基準ができてから参加しても遅いかもしれない。一番のデメリットは参加しないこと」とWEB3.0時代へ向けた意識のシフトを呼びかけた。

 SSFF & ASIAでは世界のクリエイターと企業、個人をつなぐNFTマーケットを構築する新プロジェクト・ NFTグローバルシネママーケットがスタート。ティザーサイトにてアイデアソン/ハッカソンのプレエントリーも受け付けている。

自分で野外上映会気分を堪能! アウトドアで見たいショートフィルムを特集

2022.07.04 Vol.web original

 国際短編映画祭 ショートショート フィルムフェスティバル & アジアが厳選した世界のショートフィルムを配信する「Brillia SHORTSHORTS THEATER OINLINE」にて「夏休み!アウトドア・ショートフィルム特集」と題し、野外で見るのにぴったりなショートフィルム4作品を7月6日から8月31日まで無料配信する。

 配信されるのは、幼なじみの少年少女によるひと夏の思い出を描く『海辺のオクトパス』、フランスの個性派俳優フィリップ・リボット主演『誕生日おめでとう』、森の中で身動きが取れなくなった木こりを描くアニメーション『トーテム』、夏の湖で起きるドタバタ劇『夏とボートと生配信』の日本初公開を含む4作品。

 キャンプ場やお庭にスクリーンとプロジェクターを持ち出して、プライベートな野外シネマを作る…のはなかなか大変だけれど、今はネット環境さえあれば、どこでも動画を楽しめる時代。1本15分ほどの短い時間で映画鑑賞の醍醐味をしっかり味わえるショートフィルムなら、スマホやタブレットなどのガジェットでも気軽に楽しめて、アウトドアでの自由気ままなくつろぎのひとときにもぴったり。

 また、今回の特集配信に合わせタイアップ企画として、埼玉県日高市の屋外複合施設「CAWAZ base」(7月16日)や、静岡県沼津市の「INN THE PARK」(7月30日)にて屋外上映イベントを実施。詳細は各施設公式SNSやサイトを確認。

 今年の夏は野外シネマ体験を味わってみては。

『海辺のオクトパス』

伊藤健太郎の“帰る場所”…「ファンの皆様へ届けたい」と自ら作った芝居の場「涙が止まらなかった」

2022.06.30 Vol.web original

「人って温かいんだな、と思いました」と、自身が企画から携わったショートフィルム『お帰りなさい』について語る伊藤健太郎。一度、つまずきながらも人の温かさに触れ再び前を向く大学生という役どころを通して再確認した、俳優・伊藤健太郎の“帰る場所”とは…。

“ガチ都会派”のマーティ・フリードマン「東京は珍しい都会」東京愛を語る

2022.06.21 Vol.web original

 国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア (SSFF & ASIA)2022』のアワードセレモニーが20日、都内にて開催。豪華映画人が参加する映画プロジェクトの紹介のほか、1000万円を支給する映画製作支援プロジェクトが新たに発表された。

 セレモニーでは、さまざまな映画製作プロジェクトに携わった豪華なスタッフ・キャストが登壇。東京の多彩な魅力をショートフィルムにして発信するプロジェクト「シネマスポーツプロジェクト」作品として製作された『サムライソードフィッシュ』では、キャストの飯島宏騎、川原渓青、マーティ・フリードマンと洞内広樹監督が登壇。主演の飯島は「脚本の段階から、監督からラストの100メートルを飯島くん自身で泳ぎ切ってほしいと言われていました。75メートルくらいのところで全身しびれてきてヤバいなと思いましたけど、もう死んでもいいという気持ちでした」と苦笑しつつ、やり切った表情。本作で映画初出演を果たしたパラ競泳アスリートの川原選手も「自分も3年前に足を切断し、この役が抱える葛藤がすごく分かる。この役は自分にしかできないと思った」と思い入れを語った。東京の魅力を伝えるというテーマに、フリードマンは「僕は東京に17年くらい住んでいるけど、生まれはアメリカで、ずっと都会に住んできた“ガチ都会派”。でも東京は未来的でもありつつ昔の魂を味わえる。珍しい都会だなと思う。飽きさせることがない。僕に合っているんだと思う」と東京愛を語った。

水川あさみ、初監督作の主演に夫・窪田正孝を起用した理由を語る

2022.06.21 Vol.web original

 国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア (SSFF & ASIA)2022』のアワードセレモニーが20日、都内にて行われ、「ミラーライアーフィルムズ」に携わる山田孝之と、同プロジェクトで初監督に挑んだ水川あさみらが登壇。水川が、自身の夫でもある俳優・窪田正孝を主演に迎えたいきさつを明かした。

 短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS』を立ち上げた1人、山田孝之は「シーズン4を迎え、今年も個性豊かな作品がそろいました」。そのうちの1本で初めて監督に挑んだ女優・水川あさみは「すごく貴重な経験でした。一番、身近で知っていると思っていた監督という職業について、こんなにも知らないんだと思いました」と振り返りつつ「楽しく、面白くやらせていただきました」と笑顔。

 主人公を演じるのは夫でもある俳優・窪田正孝。水川は「自分の夫に出ていただきました。一番、気を使わずに演出できるかな、と、彼にお願いしたところ、こころよく引き受けてくれました」と明かした。

 山田は「シーズン1から本当にいろいろな方に参加していただいて、ショートフィルムの可能性を表現できたと思います」と語り、司会の望月理恵から「さらに映画人に広がりそうですね」と言われると「広げましょう!」と意欲を見せていた。

『SSFF & ASIA 2022』オンライン会場は6月30日までオープン中。

「オスカー受賞まで応援して」国際短編映画祭『SSFF & ASIA 2022』米国アカデミー賞推薦となる受賞作決定

2022.06.21 Vol.web original

 国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア (SSFF & ASIA)2022』のアワードセレモニーが20日、都内にて開催。翌年の米国アカデミー賞に推薦される、グランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」をはじめとした5作品が決定した。

 米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭。今年の開催から、日本では最多となる5作品がアメリカのアカデミー賞に推薦可能となった。

 冒頭、映画祭代表の別所哲也は、24回目の開催に「改めて、世界中のフイルムメーカーにありがとうと伝えたい」と挨拶。共催・東京都の小池百合子都知事も「東京都はより進化した都市を目指すべく、持続可能な取り組みに挑戦しています。そのために必要なことは多様性。映画は人の心をつなげる力があります」と映画の力に期待を寄せた。

 今年からアカデミー賞推薦枠が5枠に拡大し、ますます注目が集まる「オフィシャルコンペティションsupported by Sony」。そのうち、インターナショナル部門優秀賞には、レバノンを舞台にした、ダニア・ブデール監督の『天空の孤高』が輝いた。審査員を務めた奈良橋陽子は「多くの素晴らしい作品の中でも光っていた作品。どん底から天に上るような夢を与えてくれた」、玄理は「決を採るとき、すぐに優秀賞が決まってしまった。1本の長編映画を見たような感覚になりました」と高く評価した。

 アジア インターナショナル部門優秀賞には、バングラディシュのヌハシュ・フマユン監督によるホラー『モシャリ』が輝いた。審査員を務めた樋口真嗣監督も「おそらくこの才能がハリウッドに一本釣りされるだろうという嫉妬に満ちた驚きとともに、我々が先に見つけたんだと言いたくて(笑)」と授賞理由を語り笑いをさそった。

 ジャパン部門優秀賞を受賞したのは、吉田真也監督の『THE LIMIT タクシーの女』。登壇した吉田監督は「映像を志したときからあこがれていた賞です」と感激。審査員を務めた奥田瑛二は「僕の中で圧倒的でした」と絶賛し、ハッサン・ファジリ監督は「日本人監督たちはこれまでも映画の歴史の中で大きな影響を持ってきた。このような若い監督たちにもそうなってほしい」と期待。

“映画”に進化する企業の映像広告 映画監督・藤井道人「一本背負いされた気分」ゆりやんも「見た後、買ってしまいました」

2022.06.15 Vol.web original

 

 企業などのブランディングを目的としたショートフィルムの祭典『BRANDED SHORTS 2022』が14日、都内にて開催。審査員を務めたタイタンの太田光代社⻑や映画監督の藤井道人、お笑い芸人ゆりやんレトリィバァらが登壇し、CMとは異なる“ブランデッドムービー”の魅力を語り合った。

 現在、開催中の国際短編祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2022』の一部門として2016年からスタート。ブランデッドムービー(企業や広告会社がブランディングを目的に制作したショートフィルム)を表彰する。

 今年は、世界中から集まった687作品(インターナショナル部門 564作品、ナショナル部門 123作品)から、インターナショナル部門15作品、ナショナル部門9作品の計24作品がノミネート。BRANDED SHORTS of the Year インターナショナル部門に『A LOCKDOWN LOVE STORY』(クライアント・HEINEKEN 監督・柳沢翔)が、ナショナル部門に『AIM』(クライアント・NETGEAR Japan 監督・GAZEBO)が輝いた。

 第二部の審査員によるトークでは、審査員を務めた木村健太郎(博報堂 執行役員/博報堂ケトル エグゼクティブ クリエイティブディレクター)、太田光代(株式会社タイタン 代表取締役社長)、長田麻衣(株式会社SHIBUYA109エンタテイメント マーケティング戦略事業部ソリューション 戦略部リーダー/SHIBUYA109 lab.所長)、たちばな やすひと(ドラマプロデューサー)、藤井道人(映画監督・脚本)、ゆりやんレトリィバァ(コメディアン)が登壇。

 審査委員長を務めた木村氏は「最初はインターナショナル、ナショナルの両部門とも見事に意見が分かれたが、これは多様な見せ方があるということで、とてもいいこと」と振り返った。

 インターナショナル部門BRANDED SHORTS of the Year受賞作『A LOCKDOWN LOVE STORY』について、ゆりやんはネタを交えつつ「最後のオチで自然と“オーマイガー!”と口から出てしまうくらい面白かった」、太田氏も「ポップな描き方をしていて、こういう状況で、最後に前を向こうという明るいメッセージが良かった」、藤井監督は「映画監督として悔しくなるかという視点で審査しました」と映画的な魅力も評価。

 ナショナル部門受賞の『AIM』は、ゲームに明け暮れる引きこもりの娘と案じる父を描いた、約21分の長尺作品。木村氏が「“ブランデッド”というより“プレゼンテッド”なのではという議論もあったが、Wi-Fiルーターのメーカーが、プロゲーマーが生きやすい世界をプレゼンする作品となっている」と評価すると、長田氏も「製品や企業ブランドのメッセージを伝えるというより、関係する分野の理想を描くことで、いい企業だなと感じられる作品」。1人、最終票を投じなかったというたちばな氏も「脚本も構成も見事でした」、藤井監督も「思いっきり一本背負いされた気持ち。映画としてのインパクトもずば抜けていて嫉妬しました」と感嘆。約21分と、他作品より長尺の作品である点についても意見が分かれたといい、ゆりやんは「私も、3分の持ち時間で4分のネタをやってズルいと言われたことがあります」と会場を笑わせた。

あの黒木瞳さんが監督!女性を見つめる視線に圧倒される短編映画『線香花火』【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2022.06.15 Vol.web original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 ご存知の方も多いかと思いますが、先日、インスタグラムで妻、長男との3ショットを公開したところ、それが記事になりまして、思わぬ反響をいただいております。

 何がきっかけでもいいので、これを機会に僕が作った作品を見てくださればうれしいです。6月28日から『黒田薔薇少女地獄』という舞台をやります。こちらはもうチケットもわずかですが、その後もいろいろありますので、ぜひ。

 では今週も始めましょう。

板尾創路 お笑い界の“上下関係”に「すごい年上の後輩にどう接したらいいかと」

2022.06.12 Vol.web original

 

 開催中の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」特別賞受賞作『上下関係』のトークイベントが12日、都内にて行われ、キャストの河合優実、板尾創路と柿本ケンサク監督、フェスティバルアンバサダーのLiLiCoが登壇。映画の撮影秘話やタイトルにちなんだトークで盛り上がった。

 同作は、ニュースサービス「LINE NEWS」の動画プロジェクト「VISION」で配信され史上最速1000万回再生を記録し話題を呼んだ、窪塚洋介主演の縦型映像作品。

 イベントでは、配信された連続ドラマを長編映画として編集した特別版を上映。ヒロイン役の河合は縦型ならではの魅力を語りつつ「田舎から上京してきてマンションの住人たちと関わろうとしていくヒロインの姿が、窪塚さんや板尾さんなど、まわりがみんな大先輩という私自身の状況と重なっていました」と豪華な顔ぶれとの共演を振り返った。

「縦型ということで、初めはどういう映像になるのかなと思っていた」という板尾は「スマホで見る映像はプライベートのものが多いせいか、脳が、日常のリアルなものとしてとらえている感じがする。ワンショットの独白シーンも、自分に語り掛けられている気がした。すごくリアリティーがあって、怖かったですね」と、スマホ向けの縦型を生かしたスリリングな演出に感嘆。

 そんな板尾は、MCのLiLiCoから、タイトルにちなみ“上下関係”について聞かれると「僕らお笑いの世界では、1日でも1時間でも早く入ると先輩。年下の先輩もいっぱいいたけど、逆にすごく年上の後輩もいて。どう接したらと思いましたけど、普段は敬って、現場では上から目線と、自然と使い分けていました」と振り返り「今思うと、変な上下関係の世界にいたなと改めて思います。でもそういう中で、面白いもんが生まれるんでしょうね」。

 実は以前に“夫婦役”で共演したことがあるという板尾とLiLiCo。「写真での共演でしたけど。しかも、私と板尾さんから生まれたのが、川平慈英さんという…」とLiLiCoが明かすと、次にまた縦型映画でやってみたい役はと聞かれた板尾も「いちばんやりたいのは、もう一度LiLiCoさんの旦那役」。LiLiCoが「やっぱり私たちの子どもは川平さんですよね」とうなずくと、板尾は「柿本監督はさきほど、ショートフィルムは突飛な演出ができるとおっしゃっていましたから、ぜひ柿本監督に撮っていただきましょう」と話を進め柿本監督を苦笑させた。

 この日は、現在、海外で仕事中という主演・窪塚からのビデオメッセージも届いた。窪塚も「デンマークから皆さんに、お祝いの思いを吹き飛ばしております!」と特別賞受賞を喜んでいた。

『SSFF & ASIA 2022』20日まで都内各会場にて開催中。オンライン会場は6月30日までオープン中。

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