六本木のウニ料理専門店「UNIHOLIC(ウニホリック)」が、元「NOBU TOKYO」副料理長を務めたシェフの監修のもと、7月より約40品のメニューをリニューアルした。2017年、“ウニをおしゃれにカジュアルに”をコンセプトにオープン後、メニューの大規模なリニューアルは今回が初めて。代表的なメニュー6品を試食した。
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数百円~5000円! 約120種類のレトルト天国『NISHIKIYA KITCHEN』で、レトルト食品の“進化”を堪能
約120種類のレトルト食品が購入でき、なおかつ約60種のカレーをテイクアウトすることができる“レトルト天国”――。そんな場所が、都内にあることを知っていますか?
多種多様のレトルト食品を楽しめる場所があるのは、 東京ミッドタウン。レトルト食品専門メーカー、にしき食品(本社・宮城県岩沼市、代表取締役会長兼社長・菊池 洋)が展開する『にしきや』改め、『NISHIKIYA KITCHEN』(ニシキヤキッチン)の新店に足を運ぶと、その多彩なレトルト食品の数々に、目を奪われること間違いなし。
ズバリ、同社のコンセプトは、『世界の料理を「カンタン」に。』――。
「レトルトの枠を超えている」と、その味に魅了されるリピーターは多く、 にしき食品の営業本部本部長の菊池洋一さんは、「ブランド発信の拠点を都内に作りたかった」と、東京ミッドタウンへの出店理由を語る。
常時約120種類のカレーが陳列。日本のカレーからワールドワイドなカレーまで。ギフト用もある。
『NISHIKIYA KITCHEN』は、2012年に本社を構える宮城県下に第一号直営店をオープン。その後、直営店を増やす中で、近年は都内の自由が丘にも出店した。ただし、自由が丘店は物販のみ。一方、東京ミッドタウン店は、約60種類のカレーを温かいご飯の上にかけた「カレーポット」がテイクアウトできるため、より多様なニーズに応えられる点が特長だ。
今や当たり前になっているレトルト食品。その歴史は、思いのほか古い。
そもそもレトルト食品とは、一度調理を行った後、レトルト殺菌装置(レトルト釜)の中で120度、4分以上の高温・高圧によって殺菌された食材を、気密性容器に詰めたもの。
レトルト殺菌法は、100年以上前にフランスで考案され、イギリスで実用化。1950年代には、アメリカ軍が軍用食としてレトルト食品を発展させたが、一般家庭、つまり市販レトルト食品としてはなかなか普及しないという背景があった。
そのブレイクスルーを起こしたのが、何を隠そうここ日本だ。
1968年、試行錯誤の末、大塚食品(当時は大塚食品工業)から「ボンカレー」が発売されるや、同商品は年間1億食を売り上げる“お化け商品”に。この大ヒットを機に、さまざまな市販レトルト食品が開発され、世界に普及していく。いわば市販レトルト食品は、日本発のアイデア商品といっても過言ではないのだ。
実は、 にしき食品も「ボンカレー」に感化された企業の一つだった。
もともと、にしき食品は佃煮製造業を営んでいたのだが、時代の変化とともに経営は下降線をたどる。佃煮という保存食を製造していたため、新たな殺菌技術(新時代の保存食)であるレトルト殺菌に着目。このとき、レトルト殺菌装置を販売したのが、当時、凸版印刷に勤めていた、現会長兼社長の菊地洋さん――というから“人に歴史あり”だろう。
菊池会長は、「試行錯誤を繰り返す中で、徹底的に素材にこだわった」と語る。
現在、にしき食品で使用されている水は、蔵王山系と甲子旭岳を水源とする水を丁寧に濾過したもの。そして、塩や油といった基本的な食材を見直していった結果、今に続く「化学調味料・着色料不使用・香料」というこだわりのにしき食品オリジナルのレトルト食品にたどり着いたそうだ。
下写真は、『ケララフィッシュ』(税込550円)という南インドのクリーミーなフィッシュカレーだが、現地の味に近づくために、毎年1~2回ほど(コロナ禍は休止)、同社の開発チームを現地に派遣し、リアルな味を追求している。
また、インドのカレーに欠かせない「カレーリーフ」、その生のものが日本ではあまり流通していないとわかるや、「宮城県蔵王町の農家さんに協力を持ち掛け、ともに栽培した」(菊池会長)。さらには、「パニール」と呼ばれるインドのチーズ(カッテージチーズ)も、地元の生産者とともに開発したというから驚きだろう。
2011年3月11日、海岸からわずか4㎞にあったにしき食品の本社・工場は津波に襲われ甚大な被害を受けた。だが、取引先は、にしき食品しか作れないレトルト食品の商品供給を、工場再開まで待ってくれたという。にしき食品は、宮城県を代表する地元企業なのだ。
こだわりと味への追及に加え、にしき食品という企業そのものに、コクと歴史が詰まっている――。多くの人に支持される理由があるのである。
筆者は、2012年に南インドのケーララ州やタミルナドゥ州を旅したが、魚の旨みと酸味、複雑なスパイシーな味は現地さながら。これを自宅で盛り付けて楽しめるなんて……
商品企画スタッフに話を聞くと、レトルト食品ならではの苦労があることもわかる。
「レトルトカレーは120度の温度で加熱するため、どうしてもスパイスの香りが飛んでしまいます。そのため、飛んだ後のスパイス感を想像してレシピを作るところがあります。また、ソースと具材を別々に入れるため、具材から出るうまみを考慮しなければいけません。レトルトパウチの中で一緒になったときに完成する。具材から出るうまみも計算した上でレシピを作らないといけない」(商品企画スタッフ)
引き算と足し算を考慮した上で設計していく、その妙もレトルト食品の醍醐味だろう。
その究極系とも言えるのが、数ある直営店の中でも東京ミッドタウン店にしかない『A SPECIAL,GREAT,FANTASTIC,AMAZING,SUPER DELICIOUS CURRY』(スペシャルグレートファンタスティックアメージングスーパーデリシャスカレー)だ。長い。そして、価格も5000円(税込)とお高い。でも、美味い。
ステーキから出る脂が想像以上に多くて苦労したという「スペシャルグレートファンタスティックアメージングスーパーデリシャスカレー」は、厳しい基準をクリアした最高品質の「仙台牛」を使用。
ステーキ1枚がパウチから“登場”するインパクト、そして肉汁があふれ出す食べ応えといい、レトルト食品の概念をひっくり返す欧風カレーだ。
こうしたチャレンジは、もちろん東京ミッドタウンの客層を考慮して作られた側面もあるが、レトルト食品そのものへの「ニーズの多様化が大きい」とは、前述の営業本部本部長の菊池洋一さん。コロナ禍による、“イエナカ需要”の高まりがある。
「コロナ前と比べると、直営店は売り上げが約200%ほど伸びました。ご自宅用として増えている一方で、贈答用としても増えています。通販も好調で、コロナ禍で3倍ほど伸びています」
巣ごもりする時間が増え、自宅でも贅沢な時間を過ごしたいと考えるニーズが増加。多少高くても、美味しいレトルト食品を口にしたい――そんなささやかな幸せに、『NISHIKIYA KITCHEN』はマッチングした格好だ。
2014年の発売から、ずっと売り上げ年間ランキング1位の座を守っている「レモンクリームチキンカレー」(税込400円)。レアチーズケーキに着想を得たという絶品カレーは、一度食べると病みつきになる。(筆者自宅で盛りつけ)
また、昨今のキャンプ人気も意外な後押しをしているという。
「最近はキャンプ市場からのお問い合わせも増えています。今年4月からは新宿にあるキャンプ用品店さんでも、『NISHIKIYA KITCHEN』のレトルト食品を販売しています。キャンプ用品店をはじめ、いろいろな場所で展開していくと思います」(菊池さん)
『にしきや』のブランド立ち上げから約10年。『にしきや』は、コロナ禍の昨年、『NISHIKIYA KITCHEN』へと生まれ変わった。「新規のお客様とリピートのお客様も伸びている」という言葉からも、今後、レトルト食品は“質”を求められるフェーズに入っていくのかもしれない。
レトルト食品の「進化」を感じられる『NISHIKIYA KITCHEN』。目と舌で、思う存分、楽しんでほしい。
(取材と文・我妻弘崇)
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※記事の中に魚介や昆虫の写真が含まれます。