スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
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当真佳直がランカー対決で内藤頌貴を破り「権利はあると思う」と9・21大会で開催のタイトル戦の勝者への挑戦をアピール【Lemino修斗】
総合格闘技「修斗」大会の新シリーズ「Lemino修斗」の第1回大会が9月2日、東京・後楽園ホールで開催された。大会の模様はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占配信された。
今大会は元修斗世界バンタム級王者の岡田遼(THE BLACKBELT JAPAN)と元DEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志(team SOS)の対戦をメインに全7試合が行われた。
第5試合のストロー級(52.2kg)戦では当真佳直(クロスライン/同級世界3位)と内藤頌貴(THE BLACKBELT JAPAN/同級世界7位)によるランカー同士の一戦が行われた。
当真は2021年11月から6連勝を記録。今年1月には元修斗世界フライ級王者の山上幹臣と対戦しスプリットの判定負けを喫した。今回はそれ以来の再起戦。なお山上は今月21日の修斗ニューピアホール大会で世界ストロー級王者の田上こゆるに挑戦する。
内藤は昨年9月からフライ級からストロー級に階級を下げ、現在2連勝中。
元修斗世界王者・岡田遼が引退試合でKO勝ち。セレモニーでは「ずっと修斗と関わっていきます。なぜなら修斗を愛しているから!」【Lemino修斗】
元修斗世界バンタム級王者の岡田遼(THE BLACKBELT JAPAN)が9月2日、東京・後楽園ホールで行われたプロフェッショナル修斗公式戦「Lemino修斗」で元DEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志(team SOS)と引退試合で対戦した。試合は岡田が2RでKO勝ちを収め、有終の美を飾った。
今大会は「修斗」の新シリーズ「Lemino修斗」の第1回大会で、NTTドコモが自社の映像配信サービス「Lemino」で独占配信した。
岡田は通常はバンタム級の−61.2kgで戦っているのだが「最後は弥益さんとやりたい」という思いから今回はフェザー級(−65.8kg)での試合となった。
岡田は2012年に「Deep Tokyo Impact 3」でプロ格闘家としてデビュー。2013年6月の金物屋の秀戦でプロ修斗デビューを果たした。2013年の新人王トーナメントで準優勝、2015年に行われた「インフィニティリーグ2015」も最終戦がドローで準優勝に終わる。しかしその後も白星を重ね、2014年からの連勝を1引き分けを挟み8に伸ばし、2016年11月には修斗環太平洋バンタム級王座決定戦に駒を進める。石橋佳大と激闘を展開したが、一本負けを喫し王座獲得はならず。しかし2019年1月には当時、王者だった祖根寿麻に挑戦し、1RKO勝ちでついに環太平洋王座を獲得。同王座を安藤達也を相手にドロー防衛した後、2020年5月には修斗世界バンタム級暫定王座決定戦で倉本一真を2RKOで破り、世界王座を獲得した。2021年には大塚隆史に判定勝ちを収め初防衛。2022年3月には安藤に敗れ、王座から陥落した。
引退の岡田遼の一番印象に残る試合は2016年11月の石橋佳大との修斗環太平洋バンタム級王座決定戦「負けたけどあれが一番印象的」【Lemino修斗】
元修斗世界バンタム級王者の岡田遼(THE BLACKBELT JAPAN)がプロフェッショナル修斗公式戦「Lemino修斗」(9月21日、東京・後楽園ホール)で引退試合に臨み、元DEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志(team SOS)を破り有終の美を飾った。
試合は2R序盤に岡田が一気に勝負をかけ、右ストレートでダウンを奪うと追撃のパウンドを連打したところでレフェリーが試合を止め、岡田がKO勝ちを収めた。
岡田は試合後の会見で「本当に幸せです。以上です。こんな幸せな格闘技人生はないです。ありがとうございます」と感謝の言葉。
試合については「10回やったら9回負けるけど、最初にその1回が来た。最後の最後に引き当てた。やっぱドミくんは強いですし、DEEPの本当に強い王者。フレームの差もあるし分が悪いとは思っていた。最後の場面は“いけるな”っていう嗅覚があったのでいきました」などと振り返った。
弥益にアームロックを仕掛けられた場面については「アームロックはめちゃくちゃ警戒していたけど、すごいうまくて強くてなかなか外せなかった。ドミくんのアームロックは天下一品」と語った。
棚橋弘至が掟破りの“逆リップロック”で男色ディーノを制す「今日の試合でまた一つ進化しました」【DDT】
DDTプロレスが8月31日、東京・後楽園ホールで夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2025【DAY2】」を開催した。棚橋弘至(新日本プロレス)が掟破りの“逆リップロック”を駆使し、男色ディーノを制した。
来年1・4東京ドームで引退する棚橋は最後のDDT参戦となることが濃厚。棚橋は立命館大、ディーノは大阪学院大でともに関西圏の大学で学生プロレスをしていた。学年は棚橋が1年上だが、大学時代に対戦はなかった。
ゴングが鳴ると、感極まったディーノは涙を流し、いったん場外へ降りる。セコンドの張り手で気合を入れてリングに戻った。序盤はロックアップ、手四つとオーソドックスな攻防に。しかし、ディーノはブレーンバスターで投げ、ナイトメアーも棚橋が回避。棚橋は低空ドロップキックからデスロックに入ると、ディーノが乳首をつかんで脱出。ディーノは股間をつかむと男色スクリュー、ファイト一発から男色ドライバー狙いも、踏ん張った棚橋はドラゴンスクリュー、テキサスクロバーホールドもエスケープ。ここでディーノの脳裏にDDTの現在・過去の仲間のことがよぎったか、ストーンコールド・スタナー、神の右ヒザ、バズソーキックを叩き込む。さらにホモイェ、カミゴェもカウントは2。リップロックから男色ドライバー。棚橋が股間をつかむと、ディーノもつかみ返す。ディーノは男色ドライバーもカウントは2。リバースえび反りジャンプでも決められず。トランクスを1枚脱いだディーノは再度リバースえび反りジャンプも自爆。棚橋はツイスト・アンド・シャウト、スリングブレイドも2カウント。ならばと必殺のハイフライフローを投下するも、棚橋はあえてカバーせず。ここで棚橋が掟破りの長~い逆リップロックを敢行。ディーノが棚橋のロングタイツを下ろすと、まさかのTバック。ディーノは精神的に動揺したか、棚橋の逆エビ固めで無念のギブアップ。試合後、両者は握手を交わすと、ディーノは再び棚橋のタイツを下ろした。
上野勇希が樋口和貞を破り、KO-D無差別級王座奪還も…「いつでもどこでも挑戦権」行使の平田一喜が奇跡のベルト奪取【DDT】
DDTプロレスが8月31日、東京・後楽園ホールで夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2025【DAY2】」を開催した。DDTのバラエティー部門をけん引してきた平田一喜が「いつでもどこでも挑戦権」を行使して、まさかの最高峰のKO-D無差別級王座初戴冠を果たした。
前日の【DAY1】(ひがしんアリーナ)で王者の樋口和貞が秋山準との激闘を制し、2度目の防衛に成功。樋口はその一戦から約13時間後の【DAY2】で上野勇希の挑戦を受けた。上野にとって樋口はデビュー戦の相手で、両者による同王座戦は2022年12月29日のTOKYO DOME CITY HALL大会以来、約3年ぶり。その際は王者の樋口が防衛に成功している。前日の激しい戦いで、樋口は首と右手にダメージを負ったようでテーピングを施して登場。
開始間もなく、上野がドロップキックで場外に落とすとプランチャー。鉄柱に樋口が痛めている右手をぶつけ、ムーンサルトアタックを発射。樋口は痛みなどお構いなしに右手でチョップを連打していく。樋口がジャーマン、串刺し式ラリアット、アバランシュホールドとたたみかけるが、ダイビング・ボディープレスは剣山で阻止される。上野はフロッグスプラッシュ、ブラックアウトスリーパーも樋口はエスケープ。さらに上野はコーナーに上った樋口を肩に担ぎ、シットダウンひまわりボムもカウントは2。樋口は怒涛のチョップ連打、投げ捨て式変型ドクターボムも2カウント。そして樋口はボディースラム3連発からクロースラムを狙うも、かわした上野は背中にドロップキック、顔面に強烈なドロップキックを決めた。上野のWRを回避した樋口はラリアットもカウントは2。樋口はラリアット3連発、4発目は上野がキャッチして電光石火のWRを決めて3カウントを奪取。20分超えの熱闘を制した上野は1年ぶりの王座奪還を果たした。
髙木三四郎が11・3両国で葛西純ジュニアを相手にレスラー復帰。陽向は「両国の第1試合であなたをぶっ倒します!」【DDT】
DDTプロレスが8月31日、東京・後楽園ホールで夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2025【DAY2】」を開催した。プロレス活動を無期限休業していた髙木三四郎が11・3両国国技館で復帰することを発表。対戦相手には“デスマッチのカリスマ”葛西純の息子で8・30ひがしんアリーナでデビューしたばかりの葛西陽向を指名した。
髙木は体調不良と経営面に専念するため、昨年7・21両国国技館大会をもって休業に入った。ここにきて体調面もよくなってきたこともあり、超日本プロレス8・19上野大会では年内復帰を表明していた。
この日の第2試合終了後、リングに上がった髙木は「医者の許可が出たので復帰します。復帰場所は11・3両国国技館。対戦相手は、俺がまだDDTで試合をしたことのない男、葛西陽向! おまえだ!」と発表。
葛西がリングに上がると、髙木が「デビューおめでとう。俺とおまえで両国の第1試合でシングルマッチだ。第1試合はメインの次に大事なんだよ。ここでしょっぺー試合したら、全体にかかわる。今日もいい第1試合だったよ。そうだろ?」と投げ掛けると、突然の指名に葛西は「急な指名で…。何と言えば、いいんだろう。でも入場でバテてるようなオジサンには、将来性ある若い力は負けないので、両国の第1試合であなたをぶっ倒します」と堂々の回答。髙木は「陽向、よく言った。DDTの両国のビッグマッチの第1試合で、この髙木三四郎とシングルで戦ったことをおまえの歴史に刻み込んでやる」と宣言。
鈴木みのるがMAOを退け、UNIVERSAL王座V4。正田壮史の挑戦表明を怒りの受諾【DDT】
DDTプロレスが8月31日、東京・後楽園ホールで夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2025【DAY2】」を開催した。DDT UNIVERSAL王者の鈴木みのるがMAOを退けて4度目の防衛に成功。試合後には正田壮史の挑戦表明を怒りの受諾。9・28後楽園でV5戦が行われることが決まった。
序盤、両者は顔面を蹴り合った。場外に転じると、鈴木がイスで足を殴打。MAOはラ・ケブラーダを発射すると、掌底をぶちかます。場外で鈴木をイスに座らせて背面アタック。MAOの足をキャッチした鈴木はアンクルホールド、ヒールホールド、そしてアキレス腱固めにいくと、アキレスの極め合いに。張り手、エルボーの応酬から、MAOはミドルキックの乱れ打ちで9発目で鈴木が倒れる。鈴木のフロント・ネックロックをみちのくドライバーⅡで切り返したMAOは居合いキック。鈴木がスリーパーで捕獲もエスケープ。張り合いから、鈴木がドロップキック、スリーパーからゴッチ式パイルドライバーでトドメを刺した。
2年ぶりの京都大会も荒井優希&芦田美歩の地元タッグは勝利飾れず。芦田は「強くなって、また凱旋したい」【TJPW】
東京女子プロレスが8月30日、京都・KBSホールで「聖光乱舞~京都玻璃之章~」を開催した。京都府出身の荒井優希、芦田美歩が2度目のタッグを結成して出陣するも凱旋勝利は飾れなかった。
東京女子プロレスとしては2年ぶりの開催となった京都大会。荒井と芦田は5・31練馬大会以来の京都タッグを結成し、山下実優&鳥喰かやと対戦した。エプロンでの芦田のスタンディング・ネックロックに荒井が腹パンを合わせたり、山下にはダブルのビッグブーツを見舞うなど息ピッタリなチームワークも披露した京都タッグだったが、終盤には芦田が捕まってしまい、最後は山下のアティテュード・アジャストメントで万事休す。
試合後「力不足だと思いながら…」と反省しきりの芦田に、荒井は「いやそんなことない。助けにいけなかったので」とフォロー。芦田は「強くなって、また凱旋したい」と誓っていた。
TMDKがシャーデンフロイデにタッグ対決で勝利。11・3両国で現IWGP王者ザックとクリスが奇跡の一騎打ちへ【DDT】
DDTプロレスが夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2025【DAY1】」(8月30日、東京・ひがしんアリーナ・メインアリーナ)を開催した。新日本プロレスのTMDK(ザック・セイバーJr.&藤田晃生)がシャーデンフロイデ・インターナショナルのクリス・ブルックス&正田壮史とのタッグ対決を制し、11・3両国国技館で現IWGP世界ヘビー級王者のザックとクリスが一騎打ちを行うことが決定した。
7・13後楽園で「BEST OF THE SUPER Jr.」覇者の藤田がDDTに初参戦し、正田との友達タッグで、To-y&高鹿佑也と対戦して勝利を収めた。試合後、ザックがサプライズで登場し、この日のタッグ対決が決まった。ザックは昨年4・7後楽園に初参戦し、友人のクリスとコンビを結成。その際、ザックは「次、DDTに来るときはIWGP世界ヘビー級王者として来る」と発言していたが、公約通り、IWGP世界王者としての出場となった。
クリスとザックがレスリングでやり合えば、正田と藤田もレスリングで渡り合った。正田のエルボー、藤田のチョップのラリーを展開。ザックがブンブン(シャーデンのマスコット)を場外に蹴り飛ばす。正田が藤田にミドルキック連打。クリスと藤田がチョップ合戦。ザックはクリスにエルボースマッシュ連発。クリスがザックに垂直落下式ブレーンバスター、正田がスワン式ミサイルキック、ハイキック、ジャーマンと怒涛の攻めもカウントは2。正田が正田のチカラKOBUムキムキ狙いも、かわしたザックは卍固め。クリスは藤田にオクトパスストレッチ。クリスとザックが激しく張り合う。正田がザックにミドルキックを連打も、ザックはアンクルホールドから「I’ve mistakely run to windsor.」で締め上げて、正田からタップを奪った。
KO-D無差別級王者・樋口和貞が秋山準との激闘制しV2。8・31後楽園で上野勇希を迎撃へ【DDT】
DDTプロレスが夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2025【DAY1】」(8月30日、東京・ひがしんアリーナ・メインアリーナ)を開催した。KO-D無差別級王者・樋口和貞がプロレス界の“レジェンド”秋山準を破り、2度目の防衛に成功。樋口は【DAY2】となる8・31後楽園ホールで上野勇希の挑戦を受ける。
秋山は同王者だった2021年3月28日、後楽園で樋口の挑戦を退けた後、樋口にベルトを巻かせた。その後、2022年7月3日、後楽園での「KING OF DDT」準決勝で樋口が秋山を下し、その勢いで決勝も制して、当時空位だった同王座を初戴冠。試合後、秋山が樋口にベルトを巻き、優勝と戴冠を称えた経緯がある。そして、秋山は2021年8月21日、富士通スタジアム川崎で竹下幸之介(KONOSUKE TAKESHITA)に敗れて同王座から陥落して以来、4年ぶりの挑戦。両者の過去のシングルでの対戦成績は樋口の2勝1敗だが、同王座戦では秋山が勝利しているため、樋口は“KO-D戦でのリベンジ”と口にしていた。