杉咲花「もうあんな現場に耐えられない!」と堤幸彦監督をダマしてニヤリ

 映画『十二人の死にたい子どもたち』ジャパンプレミアが9日、都内にて行われ、12人の子どもたちを演じた豪華俳優陣と堤幸彦監督が登壇した。

 同作は冲方丁の衝撃作をもとに、安楽死を志願しての廃病院に集まった未成年12人が、予定外の13人目の死体を発見し、その謎をめぐり互いに疑心暗鬼に陥っていく姿を描くミステリー。

 この日は、杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗という、12人の未成年を演じた人気の若手俳優が純白の衣装で集結。

 物語にちなみ、人生で大きな決断を下したエピソードを質問されると、杉咲は「日々、1日3回しかないご飯の時間に何を食べるか真剣に考えて決断しています」と答え「このあいだは、折り曲げるタイプの1回用のドレッシングを開けようとして浴びてしまいました…」と決断の話が残念なエピソードの話になってしまい、会場の笑いをさそった。新田が「僕はロサンゼルスで生まれたんですが日本で芝居の仕事をすると決めたときですね」と振り返ると、高杉や橋本、黒島らも、俳優となるために上京したときが最大の決断、と回答。北村は「僕も映像の勉強をやるか役者をやるかが大きな決断でしたね。役者を選び最初の仕事でマッケンと出会ったんです。そのときはマッケンもまだ会話の途中に英語が混じっていましたね」と振り返り、新田も「そうでしたね」と苦笑。

 続いてトータライザーというスイッチを押した人数が表示される機械を使い、俳優陣がYESの人はスイッチを押すという匿名回答の質問に答えることに。1問目から「この中に好きな人がいる?」という質問が投げられ、出演者や会場もざわついたが、YESの人は「9人」という結果。堤監督が「残り3人は(共演者を)嫌いってことですか?」と突っ込むと12人の中で探り合いが始まった。「(ボタンを押していないのは)ふっちー(渕野)じゃない? あんまり俺らに興味ないでしょ」と北村に言われた渕野が「僕は押しましたよ。(押していないのは)黒島さんかな」と答えると、渕野が好きな相手を答えたと勘違いした共演者たちが「告白かと思った!」と大騒ぎし、会場も大爆笑。

 終始、和気あいあいと楽しんでいた登壇者たちだったが、最後に「堤監督の次回作に出演したい?」という質問が飛ぶと、まさかのゼロ回答。役者陣に見切られた監督は「おまえら…“十二人の見切った子どもたち”か!」と帰りかけるも、杉咲が「もう、あんな現場、耐えられないです!…というのはウソで、さっきみんなで監督をだまそうと相談したんです(笑)」と明かし、一件落着。

 最後に杉咲が「衝撃的な内容なのは確かですが、一括りにできない不思議な映画。意外な仕掛けのある秘密箱のような映画になっていると思います」とアピールした。

 映画『十二人の死にたい子どもたち』は1月25日より全国公開。