コロナ禍でもバレンタインデーはやってくる!恋愛コラムニストに聞く【ニューノーマルな恋愛事情 2021】

 コロナ禍でもやってくるバレンタインデー。「本命」「義理」というよりも、友達の間で交換する「友チョコ」や「自分へのご褒美」といったワードが直結するようになってしばらく経つが、それでもやっぱり2月14日は年間で指折りのロマンティックな日で、恋する気持ちや大切な人への愛に想いを寄せる日であることには変わりはない。新型コロナウイルスの感染拡大でいろいろ変化が起きるなかで、恋愛だって変わった。友達、恋人、恋焦がれる人、会いたい人に簡単に会えない状況が続く。それでもやっぱり恋愛したい? ニューノーマルな恋愛の最新事情を恋愛コラムニストのミクニシオリに聞く。

「会えない」寂しさ…コロナ禍で男も女も恋したい気持ちが上昇中


 長引く外出自粛やテレワークの推進。家族のいる田舎へもなかなか帰れない……。都会の独居者を中心に寂しさの悲鳴が上がっている。昨年春には目新しかったオンライン飲み会にも飽きが来る今日このごろ。やっぱり気軽に会える間柄の人を作りたいという気持ちが膨らんでいる。2000年代、2010年代、忙しくて恋が後回しになっていたという人も、新型コロナをきっかけにワークライフバランスが整ったこともあって、自分の恋愛を見直している。日本人は今、人間的な欲求に目を向ける時間の余裕を獲得しつつある。

恋するのもステイホームで


 ここ数年間で恋愛の一つの選択肢として一般化しつつあるマッチングアプリ。三密を防ぎ、外出を自粛しようという流れの中で「おうちで出会える」という意味で、これまで以上に注目されている。需要の増加とともに、サービスも増加中で、世はまさにマッチングアプリ戦国時代。だからこそ、しっかり自分に合うサービスを選ぶ必要がある。「マッチング即交際できる」、「シングル・離婚経験者優遇」などニッチコンセプトのものも多いので、始める前にすこしリサーチをしてみるのがおススメ。

 マッチングアプリでの出会いは条件が重要なので、就活のような自己PR力が問われるのもポイント。多くの人々の中から自分を発見してもらうための工夫が必要だ。仲良くなってもなかなかデートに誘いづらいかもしれないが、オンラインデートやSNSを駆使して、内面的な魅力を伝え合おう。

恋人たちのニューノーマルな関係


 新しく恋愛関係を始めたカップルは、コロナ禍でも、工夫しながら2人の時間を作っている。平日は電話しながら家事をしたり、テレワークを利用して1〜2週間まとめてどちらかの家で巣ごもりしながらプレ同棲をするなど、なるべく移動を減らしながら恋人に会う努力をする人々も少なくない。

 すでに恋人や家族がいるという人たちの関係も、新型コロナをきっかけに変化があった人が多い。また、会えない日々を過ごすくらいならと同棲を始めるカップルも多く、都内ではテレワークにも対応できるコンパクトな間取りの2LDK以上の賃貸に人気が集まっているそうだ。そんなことから、2021年は出生率の増加も期待されているという。若い新婚カップルの中には「妊活には適した環境」という声も多い。

 遠距離恋愛中の恋人との時間のためにUターン、Jターン転職するという人も。

 新型コロナ収束後もテレワークを推奨するという企業、オフィス契約を辞め、コワーキングスペースを活用した一部テレワーク推奨の企業も。あえて東京から離れても仕事をしやすい環境が整いつつあり、中長期的な視点では仕事と恋愛の両立はしやすくなっていくだろう。

家にいるうちに自分を磨け


 マッチングアプリを使っても「なかなか出会えない」「結局デートできない」と言った声も多く聞くが、今が正念場というところ。リアルで出会いづらいという現状は誰もに言える部分ではあるので、今のうちに何を努力するのかで、コロナ明けの恋愛のしやすさが変わってくる。巣ごもりで美容や健康に関する意識が高まっており、スキンケア商材やダイエット商材の売上は上がっている。また、マスクノーマル化とテレワークでダウンタイムが過ごしやすいということから、美容整形にも注目が集まっているそう。ただ、家で過ごす時間が増えたことでむしろ健康状態が崩れたという人もいるので、自分で健康状態をセルフコントロールできる人、自宅で美を磨ける人は、コロナ明けのデートで圧勝できるはずだ。

ミクニ シオリ…1992年生まれ・茨城県出身。ギャル系ファッション紙で編集として働いたのち、フリーライター・恋愛コラムニストとして独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行っており、恋愛市場をアナリティクスしている。自身のSNSで恋愛カウンセリングも行う。

ミクニさんが教えてくれた恋の味方になる情報



新SNS『clubhouse』に飛びつくアーリーアダプター
 1月末から声で交流する新しいSNS『clubhouse』が話題だ。SNSではあるものの、クローズドな「クラブ」内で友人同士交流したり、友人の友人と交流したり、はたまた知らない人と交流したりと予想以上の広がりを見せている。新しいものに飢えていた若者の中には早速『clubhouse』内で合コンを主催する人もおり、カジュアルで偶発性のある出会いを楽しむ人も多い。


婚活もzoomで完結…オンラインお見合い『ヒトオシ』
 マッチングアプリ情報を発信するWEBメディア『マッチアップ』が2021年1月にローンチしたオンラインお見合いサービス。面談、お見合い、初デートまでがオンラインで完結するという。遠距離交際や手軽な面談にも活用できるということで、結婚相談所でもオンライン化が進んでいる。コロナが終了しても、婚活のオンライン化は残存していきそうだ。

コロナ禍の恋愛と結婚「難しい」でもやっぱり「恋したい」マッチング アプリ関連が調査


 新型コロナウイルスの影響が恋愛事情にも大きな影響を及ぼしていることは、日頃生活をしていてもひしひしと伝わってくる。

 渋谷の10~20代の男女を調査した「恋愛観測調査2021(マッチングアプリなび調べ)」によると、新型コロナウイルスの影響で「恋愛はしにくくなった」と考える人は全体で51.2%。彼らの場合、出会いの場所の8割が職場や学校。学校の授業がリモートスタイルになるなかで、恋愛への影響で最も多かった答えが「出会いの機会が減少」(60.4%)。その一方で、SNSやマッチングアプリを利用して出会いの数を増やしたアクティブ層もいる。

 出会い減少の次にあった影響は「会えないことで心が離れていくこと」で男女とも約4割、そして「恋愛への気力をなくした」と続くが、過半数が「恋愛をしたい気持ちは増えた」としている。

 きせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」が10代に聞いた「2021年に期待したいこと」でも、「コロナ終息」「アニメ・漫画」「すとぷり」に続き、「恋愛」は4位にランクインしている。

 中高年層の恋愛観も変化している。『マッチングアプリ大学』が独身の40~50代の男女を対象に行った調査では、コロナ禍によって結婚願望に変化があったとする人が約10%。結婚願望なしから結婚願望ありに変化した人は全体の6.2%。その最大の理由が「将来に不安を感じるようになった」(21.4%)、そして「1人の時間が増えて寂しい」「1人だと何かあったとき心配」「精神的に頼れる人が欲しい」が16.7%だった。「1人の時間は必要だと思うし嫌いではないが、今年のように家にこもることが多くなると誰かに会いたい」(43歳男性)、「家族という単位をこんなにも感じたことはなく、不安に感じることが多すぎた」(41歳女性)などがあった。その一方で、結婚願望ありからなしになった人も全体の2.1%いた。

 コロナ禍には苦労も強いられて、それもまだ続いている。ただ自分が大切にしていることや、これから大切にしたいことを考えるきっかけをくれた。コロナを超えた向こう側には、より豊かな人生が待っているのかもしれない。
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