TikTokクリエイターで女優の景井ひな「TikTok発の芸能人」として、次の若者に夢と希望を

撮影・蔦野裕

  新型コロナをきっかけに、芸能人も多く参入しつつあるTikTok。そんな中、数いる著名人たちを抑え、日本人女性の中でフォロワー数1位をキープし続けているのが、TikTokクリエイター女優・景井ひなだ。熊本出身の専門学生だった景井は、TikTokをはじめて2年でまたたく間にフォロワー数を増やし、今や地上波バラエティやCM出演もこなす芸能人となりつつある。


 


「自分に自信ない」普通の専門学生だった少女が、芸能活動をはじめるまで


ーーTikTokをはじめる前は、どんな生活を送っていたんですか?


TikTokに出会う前は、芸能活動なんてなんの縁もない、ただの学生だったんです。地元・熊本の高校を卒業して、ブライダル関係の専門学校に通っていました。もともとは就職を考えていたので内定もいただいていましたし、よくいるごく普通の学生でした。


ーー芸能活動をやってみたいという気持ちは昔からあった?


ファッションに興味が強くて、洋服も大好きだったので、モデルさんにあこがれたりしたことはありました。でも、小さい頃から安定しない職業は絶対にだめと両親に言われていたこともあって、現実的に考えたことはありませんでした。


だから、まさかTikTokから芸能活動につながるとは思っていませんでした。それまで自分に自信がなくて、顔にもすごくコンプレックスが強かったんです。いつもマスクをしていたし、人の目を見て話すことも苦手でした。だから、SNSでは顔出しをしたことが一回もなかったんです。


ーーもともとは自分に自信がなかった?


全然なかったです。いつも周りと自分を比べてしまっていました。周りの目が気になるのに、上手には振る舞えなくて周りに気を使わせてしまうから、初対面の人に合うが苦手でした。TikTokも、最初は周りの友人に誘われてなんとなく始めただけだったんです。


ーーなんとなくはじめたTikTokが、バズったきっかけはなんだったんですか?


最初にバズったのはすっぴんからフルメイクに変わる動画でした。投稿した次の日、通知が沢山きているのを見て「あれ、バグかな」って(笑)。


でも、動画がバズっても最初は特に環境は変わらなかったです。フォロワー数が増えても、あまり実感もなかったです。その後、2度ほど大きなバズがあって、どんどんフォロワーが増えていきました。


ーー動画は「バズりたい」という気持ちで作っていたんですか?


今も昔も「バズるために動画を作ろう」と思ったことはないです。最初は趣味として動画投稿しているだけ。たまたまバズってフォロワーが増えてからは、コメントも多く届くようになって「悲しい時に見ると元気が出る」「疲れが吹っ飛んだ」など、嬉しい感想を目にする機会が増えたんです。


 趣味でやっていただけだった動画で、誰かがいい方向に向かってくれることもあるんだということを知ってからは、私の動画を待ってくれている人に動画を届けたいと思うようになりました。それで毎日動画を投稿しようと決めました。


今はTikTokをきっかけに色々なお仕事をさせていただいているので、誰かに迷惑がかからないように、と考えることも増えた部分もありますが、本質は変わらず、ただみんなに喜んでもらいたいと思っています。


 


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