元NewsPicks編集長PIVOT 佐々木紀彦氏が学生ピッチに直接フィードバック! 8.21にイベント実施

 アントレプレナーシップの醸成を目的とした早稲田大学発の学生団体「Beyond 2020 NEXT PROJECT」は8月21日、Startup Hub Tokyo 丸の内にて、元NewsPicks編集長 PIVOT 佐々木紀彦氏を迎え、佐々木氏の基調講演および「1DAY起業家養成講座」と題し佐々木氏からの直接フィードバックをもらえるワークショップを開催。注目起業家による講演とフィードバックに、学生たちもアントレプレナーシップを大いに刺激された様子だった。

 

元NewsPicks編集長PIVOT 佐々木紀彦氏登壇!~起業を決意した真実~

 基調講演では、東洋経済オンライン、NewsPicksで編集長を歴任し、2021年に独立してコンテンツアプリアプリ『PIVOT』を立ち上げた佐々木氏が起業を決意した背景を語りながら、アントレプレナーシップを培うために必要なことを伝えた。

 大学卒業後、外資系金融機関に就職したものの、自分が何をしたいのかを改めて考え、スタンフォード大学大学院へ入学。そこで「アメリカのエリートと日本のエリートがどう違うのかを実感した」と振り返った佐々木氏は「“アントレプレナーシップ”というと“起業家精神”と訳されるが、それが日本に誤解を与えてしまったのではないかと思う。本質的には“企業家”のほう。会社を作った人たちだけでなく、あらゆる人に“企業家精神”が必要なのではないか。あのドラッカーも“アントレプレナーシップとは、すでに行っていることをより上手に行うことや改善することではなく、新しいことを組織の中でも外でも作っていく、その精神のことだ”というようなことを言っています」と“起業家”にとどまらない“企業家精神”の大切さを語った。

 さらに「イノベーターとなる人に必要な要素とは」や「スタートアップに必要な資本とは」といったスキルセットからマインドセットにまで生かせるヒントをレクチャー。

「スタンフォードに行ってみて、アメリカと日本とでは大学の4年間の教育の質が違うと感じた。これが日本製エリートと米国製エリートの違いとなっていると思う。日本の高校生には優秀な人が多くて米国の高校生に劣っていないが、大学教育の質の違いで逆転してしまう。何が大事かを突き詰めて言うと“教養”と言える」と指摘。「膨大な数の“固い”本を読んで議論するという“知の千本ノック”を私もやりました。どんな分野でも、この手法を使えば大体のことが学べる。これもアントレプレナーシップをはぐくむ根本につながると思います」とアドバイスした。

 佐々木氏は「起業家になるための3つのマインド」として「“批判したい気持ち”を提案・行動に変える」「“嫉妬心”をあこがれ・行動に変える」「悩みを運動・行動に変える」というマインドセット術を伝え、起業を意識する学生たちにエールを送っていた。

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