黒田勇樹が男女共同参画を実践。夫演出、妻主演、稽古は子連れで新作公演「シン・デレラ」〈インタビュー〉

この試みに手応えを感じている黒田家

 さて、今回の取り組みについて妻の珠居にも話を聞いてみた。

 実際のところ、稽古が始まってどうでしょうか?
「大変だろうなとは思っていたんですが、想像の5倍くらい大変です(笑)。楽しくなってくると混ざりたくなっちゃうという大問題があって、そこは予想できてなかった。楽しんでくれたら稽古も楽に進むだろうから、頑張ればいいと思ったらそうもいかない(笑)」

 黒田さんからこの話を聞いたときにはどういう心境でした?
「まず最初にしたのは覚悟です。子供を抱えながらやる覚悟というか。稽古も満足にできないだろうし、家でも育児があるので一人の時のように100%自分の時間を作るわけではないんですが、それを言い訳にしない覚悟をまずしました」

 久しぶりに舞台に立てるといううれしさは?
「彼の近くでずっと作品を作るのを見ていたんですが、2年間ずっと出られていなかったので、覚悟を決めた後にはやはりうれしいという気持ちが出てきました」

 子連れ稽古の手応えは?
「やるしかないなって感じです。でも座組の皆さんが本当にファンタジーの住人みたいな温かさがあるので、みんなで頑張っていければなって思っています」

 共演に名を連ねる真京孝行は黒田とは旧知の間柄。年に1回は黒田の作品に出演したり、共演したりという仲だ。そんな真京にも話を聞いた。

 まずは出演者側から子連れ稽古はどうですか?
「初めてなので、最初は“おっ? 大丈夫なのか?”と思ったんですが、稽古を何度かやっていくなかで、僕らが楽しくできているときは笑うし、逆につまらなかったりするとそっぽを向いたりということが分かってきました。純粋だからこそ、敏感に反応してくれている感じがします。まだ2歳なのにそういう反応を見せてくれるので、表情を伺うというわけではないですが、一番最初のお客様みたいな感じがしています。お客様に提供する前に最初に感想を聞けるというか、表情とかで感じられる。初めてこういう感じでやらせてもらっているんですが、勉強になるし、演技をしていて“これがいいんだな”という確認もできているので、稽古にはプラスに働いていると思います」

 黒田さんが子供を背負っている時、ピリッとした時に子供が泣いたように思えたのですが、俳優側はそういう感覚はありますか?
「僕は特には感じてはいないですね。僕は子供がいないので分からないというところはあるかもしれませんが。彼(息子)は動くときは動くし、静かにしているときは静かだし、特にうるさいとは思わないですし、泣くのはおなかがすいた時とか、眠い時に泣いているんじゃないですかね(笑)」

 同作は2月21日〜3月5日まで東京・四谷三丁目の三栄町LIVE STAGEで上演。公演の詳細は公演特設サイト( https://bit.ly/3Dh0oDI )まで。

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