暗闇の中で平和について考え、対話の中で何ができるかを考える「平和のためのダイアログ・イン・ザ・ダーク」がこの夏、東京と広島で開催

会見では対話の大事さを訴えた

 志村代表理事は「対話の要素が一番大事。広島に考察をしに行った後に2025年に戻って来て、あの時、あそこで何があったのか、戦争があったところから2025年に至るまでの復興を感じ、そして次は今を生きる私たちは何ができるだろうか、平和って何なのかといったことを思い起こすことになると思います。そういった思いを今のこの時代に持ち帰り、思いを馳せながらそれを実現できたらいいなと考えていきます」とこの体験を通じて考えてほしいこと、気づいてほしいことなどを語った。

 また会見に出席したダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの視覚障害者スタッフである谷口真大さんは自身が4歳の時に起こった阪神淡路大震災の時に、停電で真っ暗闇の中、目の見えない自分が家族を外まで案内したというエピソードを紹介したうえで「いざという時は4歳ながらも何とかしようとする。でも、本当に大事なことは、そのいざとなる前にどうやったらその状況にならなくてすむのかということを皆さんと対話し続けること。もちろん、あのような自然災害は避けられないところがありますが、今、世界で起こっている戦争なんかは、きっと起こらなくてすむ方法があったのではないかと思うんです。なので、今回のピース・イン・ザ・ダークを開催するということを一つのきっかけとして、私自身もそうですし、私の身の周りにいる人、そして体験していただく皆様が、何か平和について自分でできることはないかということを考えるきっかけにしてもらえるとうれしいなと思っています」などと語った。

 なおダイアローグ・ジャパン・ソサエティでは広島での開催にあたりクラウドファンディングも行っている。

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