「西島秀俊さんは例えるなら大きな木」夫婦演じた台湾のトップ女優とほめ合い照れる

映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』(9月12日公開)の完成報告会見が5日、銀座・丸の内TOEIにて行われ、俳優の西島秀俊、グイ・ルンメイ、真利子哲也監督が登壇。西島が台湾俳優のグイと夫婦役を振り返った。
ニューヨークで暮らすアジア人夫婦が、息⼦の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり、崩壊していく姿を描いたヒューマンサスペンス。
ほぼ9割が英語セリフ、オールNYロケというハードな役どころながら、西島は「真利子監督のファンで、テーマにも引かれぜひ参加したいと思いました」。
一方、真利子監督は初タッグとなる西島へのオファー理由を聞かれると「ボロボロになるのが似合う俳優だなと思っていて」と明かしつつ「英語セリフが多いので言語を超えて表現してくれる方を、と思った」と語り、難役を演じきった西島に感謝。
初共演で夫婦役を演じた西島とグイ。西島がグイの演技力や集中力をたたえ「僕自身、どういう俳優が理想だったのかを思い起こしました」と語ると、グイは日本語で「ありがと~」と大感激し、西島も「本当のことだから」と照れた笑顔。
一方のグイは「西島さんのファンで、どの作品も好きでした」と明かしつつ「今回ご一緒していて、西島さんは見た目は落ち着いていて冷静なんですけど、心の中には無尽のエネルギーを持っている人なんじゃないかと。西島さんは例えるなら大きな木。私はその木陰で思う存分、遊園地のように遊ぶことができる。西島さんのエネルギーを受けながら自由に演じていけばよかった」と、西島との芝居に感謝した。
西島も英語セリフに「ネイティブに話す必要はない役だったこともあるんですが、目の前にルンメイさんがいてくれたことが大きな支えでした」。
多国籍なキャスト・スタッフでのオールNYロケに、西島は「インディペンデント映画ということで自分が撮影前に持っていた不安は、すぐに無くなりました。映画を撮るという共通言語は世界中変わらない。真利子監督が好きで集まったキャスト・スタッフが同じ方向を向いていたので」とチームへの信頼を振り返っていた。