高市早苗氏が決選投票で小泉進次郎氏を破り、自民党初の女性総裁誕生。臨時国会の総理指名選挙で勝てば日本初の女性総理に【自民党総裁選】

前総裁となった石破茂首相(左)と新総裁の高市早苗氏(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 自由民主党の総裁選が10月4日、投開票され、決選投票で高市早苗前経済安全保障担当相が小泉進次郎農相を破り、第29代総裁に選出された。自民党としては初めての女性の総裁が誕生した。

 高市氏は国会議員票と都道府県票による決選投票で185票(149、36)を獲得、小泉氏は156票(145、11)だった。

 今回の総裁選は石破茂首相(総裁)の退陣表明を受けて行われたもの。小泉氏、高市氏の他に小林鷹之元経済安全保障担当相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官が立候補。5人によって争われた。

 1回目の投票では高市氏が183票(議員票64、党員票119)、小泉氏が164票(80、84)、林氏が134票(72、62)、小林氏が59票(44、15)、茂木氏が49票(34、15)だった。

 高市氏は総裁選後の会見では特に物価高対策、外交・安全政策へ力を入れていく姿勢を見せた。現在、自公では衆参両院で過半数を割っていることから野党との連立の枠組み拡大や政策ごとの連携についての方向性に注目が集まるところだが、高市氏は「自公連立が基本」としたうえで「しっかり議論してお互い納得できる形ができれば」と語っている。

 今後の主な政治日程としては6日には党の主要な役員人事が行われ、15日に臨時国会が召集される方向。そこで総理指名選挙を行い新内閣が発足する。総裁選から臨時国会まで10日以上の日にちが空くのは異例のことなのだが、この間に野党とのさまざまな交渉が行われる。総理指名選挙で高市氏が選出されれば日本では初の女性総理の誕生となる。