黒澤明×三船敏郎の名作「酔いどれ天使」を北山宏光主演で舞台化。「今の時代で僕が演じるっていうことの意味を持たなきゃいけない」

ダブルキャストでぎんを演じる横山
蓬莱版の脚本では映画に比べて作品におけるぎんの役割が大きくなっているのだが、横山は「映画版では描かれていない部分が舞台版では深く掘り下げられている。松永に対する思いだったり、松永の気持ちをどう動かしていけるかっていうのが、映画にない部分。深作さんの演出の中でそこを作っていくのがすごく楽しい部分ではあるので、これからの稽古の中で自分にしかできないぎんを演じて、ダブルキャストなのでどちらの日程も楽しんでいただけるようにしたいと思っています」、岡田は「ぎんには何かに対しての“こうなってほしい、ああなってほしい”という愛情や思いの深さみたいなのをすごく感じていて。その深い向き合う力みたいなものはそう簡単に真似できないなと思うんです。私は結構“諦め性”なところがあるので、今回の舞台は絶対に諦めず、最後までとことんぎんみたいに向き合うように、力強く松永や自分を変えていける人になっていくということを表現できたらなと思っています」と意気込んだ。