黒澤明×三船敏郎の名作「酔いどれ天使」を北山宏光主演で舞台化。「今の時代で僕が演じるっていうことの意味を持たなきゃいけない」

岡田(左)の「パリパリするお菓子作戦」に苦笑の北山
今の段階で北山の心をどれだけ動かせているかと問われると「まだ始めて2週間くらいなので“動かせます”と言えるように、稽古期間でしっかりと向き合っていきたい」と語る横山に対し岡田は「よく稽古場でパリパリするお菓子を食べてらっしゃるんですよ(笑)。あれを与えておけばいいかなって思って。それに似てるやつをいっぱい渡せるように頑張ります(笑)」と好対照な北山対策を口にしていた。
この「酔いどれ天使」については映画が公開された1948年4月から約半年後に、ほぼ同じキャストとスタッフが集結して舞台作品として上演されたという記録が残っているという。当時の脚本は長く眠っていたが、近年、偶然発見され、2021年に松永役を桐谷健太が演じ舞台化されている。
今回は闇市の界隈に住む人々を診る町医者・真田を渡辺大、診療所に住み込みで働く美代を佐藤仁美、松永の兄貴分・岡田を大鶴義丹、ダンサーの奈々江を阪口珠美が演じる。
11月7~23日まで東京・明治座で上演後は28~30日まで名古屋の御園座、12月5~14日まで大阪の新歌舞伎座で上演される。